平成2140日目

平成6年11月17日(木)

1994/11/17

【新党さきがけ・鳩山由紀夫代表幹事】道知事選出馬を検討

新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事が17日、来年4月に行われる北海道知事選への出馬検討を表明した。自民、社会、さきがけの連立与党内に波紋を広げている。

社会党は同日、横路知事後継として堀達也・前副知事の推薦を正式決定したばかりだけに、与党分裂選挙の可能性に困惑。またさきがけも「21人しかいない国会議員の中で、幹部の鳩山氏が欠けるとすれば、影響は大きい」(党幹部)と、党の“看板議員”の一人である同氏の転身によるダメージを憂慮している。

一方、自民党は地元道連の要請を受け、小渕副総裁がさきがけ代表の武村蔵相に鳩山氏出馬を打診したこともあって歓迎しているものの、社会党との対立が村山政権の結束に響きかねないとの懸念も残している。

鳩山氏はこれまで「国政の中で行動したいとの気持ちが強い」と出馬に消極的な姿勢を繰り返し表明していたが、地元経済界や自民党の懇請を断り切れずに出馬検討に傾いたようだ。《共同通信》



【村山富市首相】「WTOはわが国に大きな利益」

ウルグアイ・ラウンド合意に伴う世界貿易機関(WTO)設立協定の承認や食料需給価格安定法など関連法案をめぐり衆院は17日からWTO特別委員会の総括質疑を皮切りに本格審議に入った。辻一彦氏(社会)らが質問に立ち、村山首相は「WTOは貿易立国としてのわが国に大きな利益がある」として今国会会期中の協定承認、各法案の成立を目指し、全力で取り組む決意を表明した。

来年の1月をめどとしたWTOの発足は、批准手続きの国内合意を得られるか疑問視されていた米国が12月上旬にも議会承認が得られる見通しとなり、主要国の中で日本の協定承認にWTO発足がかかっている。

このため、政府、与党は会期中の決着を目指し、野党と調整を図る。しかし、野党側は農業の国内対策などについて慎重な姿勢を続けているため、会期は12月3日より小幅延長される可能性もでてきた。《共同通信》

【連合】新勢力結集に理解

連合(芦田甚之助会長)は17日の中執委で、政局流動化に伴う連合の政治的スタンスを「新たな勢力結集にも理解を示す」などとした政治委員会の報告を了承した。芦田会長らによる幹部会では、「第三極の政治勢力を目指す」方向を確認したものの、新・新党に理解を示す産別から反発が出て最終的に抽象的な文言となってしまった。

了承された「政治方方針の方向性」の中では「勤労者を基盤とした政治勢力を結集し、究極的には二大政党的体制を前提とする」との将来的方向性はこれまでと変わらないが、そこに至るプロセスについては、現状を過渡的体制とした上で「現行の与野党二大勢力と並ぶ新たな勢力の結集にも理解を示す」とトーンダウンした。《共同通信》

【政界談話室】

○…17日、国会内で開かれた新・新党準備会の実行委員会で、坂口力基本政策委員長から新・新党の「基本政策」の素案が配られると、市川公明党書記長が「村山政権を揺さぶる魂がこもったものがない」と声を上げ「優等生的で当たり障りがない」と酷評した。市川氏はかねてから基本政策は「短くていい」という“凝縮論者”で当初14枚だったペーパーを3枚に圧縮するよう指示した経緯があった。しかし、実行委員の中に「与野党の違いを出すすと新・新党内の対立を生むかもしれない」との声があるのも事実で、与党との違いを出そうとすればするほど、新・新党の苦悩は深まりそうだ。《共同通信》

○…自民党の綿貫民輔元幹事長はこの日昼の平成政治研究会(小渕派)の総会であいさつし「最近は解党が次々と行われ、自民党の中でも派閥が解消されている」とした上で「私どもはいち早く(小渕派を)解散し、政策グループになって勉強会をやっている」と政策研究集団への脱皮をことさら強調してみせた。その一方で「社会党ではいろいろあって(小渕派事務所の)五階に事務所をつくった。複雑な動きになっている」と社会党の新民主連合の事務所設置に言及しながら、政界再編続行中への実感を強調していた。《共同通信》

【大相撲九州場所】12日目

大相撲九州場所12日目(17日・福岡国際センター)大関貴乃花は小結琴錦を万全の相撲で寄り切り12戦全勝。優勝と横綱昇進に一歩前進した。大関武蔵丸は琴の若を押し出して10勝2敗。13日目に貴乃花が勝ち、武蔵丸が敗れると貴乃花の2場所連続7度目の優勝が決まり、場所後の横綱昇進も確実になる。横綱曙は旭道山を寄り倒し、大関貴ノ浪は琴別府を下手投げに退けともに9勝目を挙げた。大関若乃花は関脇武双山に元気なく敗れ3連敗で7勝5敗。武双山は5連敗のあと7連勝で勝ち越しにあと1勝とした。十両は若翔洋と土佐ノ海が9勝3敗で並んでいる。《共同通信》



11月17日のできごと