平成2139日目
1994/11/16
この日のできごと(何の日)
【新生党】解党決定
新生党は16日夕、東京・永田町の憲政記念館で党大会に代わる全国代表者会議を開き、12月9日の解党と、同月10日に結成される新・新党への参加を正式に決めた。昨年6月、自民党羽田派所属の衆参国会議員44人で結成した新生党は、政界再編に大きな役割を果たした1年5ヶ月の歴史を終え、自民党に対抗する政治勢力結集を目指し新・新党へ発展的に解消する。
羽田孜党首はあいさつで「基本理念、哲学のない改革先送り内閣」と村山政権を厳しく批判し、「政界再編第二幕に向け、政治を変え、この国に活力をよみがえらせるために死に物狂いでまい進する覚悟だ」と政権奪回に並々ならぬ意欲を表明。小沢一郎代表幹事は「細川連立政権の原動力となり、改革と懸案解決に歴史的役割を果たした」と新生党の役割を強調した。
会議には党所属国会議員と県連代表、各国会議員後援会幹部ら約300人が出席。渡部恒三代表幹事代行がこれまでの党活動を報告したのに続き新党準備会実行委員長を務める小沢氏が準備会の作業状況を説明。その後、解党と新・新党への参加方針が拍手で了承された。
来賓として海部、細川両元首相のほか、新・新党参加各党の党首、亀井正夫政治改革推進協議会会長、芦田甚之助連合会長らが出席、あいさつした。
新生党の母体となった自民党羽田派は一昨年末、自民党旧竹下派内の小沢、反小沢両グループの抗争を経て結成。政治改革法案をめぐる路線対立から自民党を離党し、細川非自民連立政権樹立の原動力となった。
今年4月には念願の羽田政権を実現。この間、小沢氏主導の政局運営で政治改革関連法案本体の成立、ウルグアイ・ラウンドの合意など懸案処理に実績を挙げた半面、首相指名選挙での海部元首相担ぎ出しに失敗。小沢氏の手法は「強権政治」「独断専行」と批判を浴び、野党転落の原因となった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【中日・近藤真市投手】現役引退を発表
プロ野球史上初の初登板ノーヒットノーランを演じた中日の近藤真市投手(26)が16日、現役引退を発表した。名古屋市内で会見した近藤は「ある程度覚悟していたのですっきりした」と話したが、ユニホームを脱ぐ辛さからか寂しげな表情だった。
近藤は1987年、愛知・享栄高からドラフト1位で中日に入団。同年8月9日の巨人戦(ナゴヤ)で無安打無得点試合を達成し、2年目までに12勝を挙げた。
だが、その後は肩、ひじの故障にも悩まされ、今シーズンも一軍での登板はなかった。今後は打撃投手としてチームを支える。《共同通信》
【プロ野球・FA】他球団との交渉解禁
所属球団と来季の契約に合意に達しなかったフリーエージェント(FA)宣言選手と他球団との交渉が16日解禁となり、トップを切って近鉄の金村義明内野手(31)の中日入りが決定した。広島の川口和久投手(35)は電話で打診のあった4球団のうち西武、日本ハムは断って巨人と交渉する意向を示し、阪神との交渉の余地は残すものの巨人入りが有力となった。
西武の石毛宏典内野手(38)はダイエー、工藤公康投手(31)はダイエー、中日と交渉を持ったが、即答は避けた。またオリックスの山沖之彦投手(35)はヤクルトから条件提示を受けたが態度を保留、阪神との交渉に臨むことになった。ヤクルト・広沢克己内野手(32)には巨人が接触、19日以降に話し合いに応じることになった。《共同通信》
【Jリーグ・ニコスシリーズ】ヴェルディ川崎が優勝
Jリーグ・ニコスシリーズ第21節(16日・国立競技場ほか=6試合)首位のヴェルディ川崎が浦和レッズに2−1で勝ち勝目を挙げ、2位のベルマーレ平塚が鹿島アントラーズに1−3で敗れたため、最終節の直接対決を待たずに川崎の2度目の優勝が決定した。平塚は最終戦に勝っても16勝にとどまり、川崎に及ばない。
川崎は、前半、武田のゴールで優位に立ち、後半の浦和の反撃を1点に抑えた。平塚は前半の3失点が大きくのしかかり、後半、1点を返したにとどまった。川崎とサントリーシリーズ覇者サンフレッチェ広島とのチャンピオンシップは26日が広島広域公園陸上競技場、30日が等々力陸上競技場で行われる。《共同通信》
【大相撲九州場所】11日目
大相撲九州場所11日目(16日・福岡国際センター)横綱昇進を目指す大関貴乃花は栃乃和歌を左四つから万全の体勢で寄り切り、11戦全勝。先場所からの連勝を26とした。2敗同士、武蔵丸ー貴ノ浪の大関対決は、武蔵丸が突っ張り合いの末にはたき込みで貴ノ浪を下した。横綱曙は琴の若を豪快な上手投けで退けて勝ち越しを決定。しかし、大関若乃花は大善にいいところなく押し出されて4敗目を喫した。《共同通信》
【政界談話室】
○…アジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席していた村山首相は16日朝、ジャカルタから帰国して「日本は寒い、寒い」と連発。東京は最低気温4.5度とこの秋一番の冷え込みで、「30度あったからな」と温度差にこたえた様子。羽田空港から公邸へ戻ったが、着替えの時間もなく、「これ夏服なんじゃ」とぼやきながら、税制改革関連法案の審議のため参院の大蔵、地方行政両委員会合同審査に出席した。南国インドネシアの民族衣装に身を包んだ華やかな外交舞台から、重要法案や新民主連合の問題を抱えた国内に戻り、首相は寒さがますます身にしみそう。
○…社会党の政策集団「新民主連合」の一部から統一会派結成を呼び掛けられている新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事はこの日、静岡県伊東市で開かれた全電通の中央委員会で来賓としてあいさつ。冒頭、「伊東に行くならハトヤマ、と言われて喜んで出席した」と会場を沸かせた。自民党離党の経験を持つだけに「私は離党の第一人者との思いを持っている。8カ月間、自民党に知られず離党できたことなど、相談してくれれば極意を披露したい」と、同席した新民連の佐藤観樹副会長を意識してか声を高めた。これからは「離党をするならハトヤマ」が合言葉になる?《共同通信》
【村山富市首相】消費税解散を否定
参院は16日、税制改革関連法案に関する大蔵、地方行政の両委員会の合同審査を行い、村山首相は消費税引き上げを争点とした衆院の解散・総選挙について「ある程度政局の展望を開き、国民が選択できる状況を整えることが必要だ。今のところ解散は考えていない」と否定した。
首相は行財政改革について「年度内に具体案を出す特殊法人だけでなく、公益法人も見直しの対象になる」と述べ、積極的に行革に取り組み、幅広く対応する考えを示した。《共同通信》