平成2091日目

平成6年9月29日(木)

1994/09/29

【台風26号】日本列島を直撃

大型の台風26号が29日、日本列島を直撃した。近畿を中心に四国、東海地方を暴風域に巻き込み、紀伊半島に上陸して縦走。突風による自転車の横転や土砂崩れで2人が死亡、竜巻で7人がけがをしたほか、増水した川で1人が行方不明になった。

台風26号は29日午後7時半ごろ、和歌山県南部の潮岬付近に上陸、紀伊半島の東側を北上した。台風は時速約40キロで北北東に進んでおり、四国、近畿、東海地方の一部など広い範囲が暴風域に入った。

台風は依然、強い勢力を保ち30日未明までに、近畿から北陸を横切り、日本海に抜けるとみられる。《共同通信》

関西国際空港、台風で孤立

台風26号の直撃を受けた近畿を中心に中・四国地方は29日夜、陸・海・空の交通手段がほぼ機能を停止。海上空港の関西国際空港は連絡道路や鉄道の不通で、開港以来初めての孤立状態に陥り乗客約340人が取り残された。

開港後約1カ月の関西空港では午後1時半、初の「飛行場強風警報」が発令され、同空港会社は「台風警戒対策本部」を設置。午後の国内線のほぼ全便が欠航した。さらに、午後7時半までに空港連絡の船、電車、道路がすべてストップ。空港島には数便の国際線の到着や出発客ら約340人が取り残された。《共同通信》



【政界談話室】

○…村山首相は29日、就任3カ月の感想を記者団から求められ「走り回っとった感じだな。あっという間という気持ちもあるし、3カ月が1年くらいに感じられる」。少しは慣れたのでは、との質問には「いや、まだまだ無我夢中。一生懸命やるだけです」と、社会党の基本政策転換、税制改革と続いた激動を振り返った。首相の声がしゃがれているのに気付いた記者団が体調を尋ねると「普通です。ちょっとのどがね。すいません、ご心配いただきまして」。30日召集の臨時国会での所信表明演説に備え、練習に励みすぎた?

○…河野外相は日本時間29日午前、ニューヨークで記者団と懇談し「新党活動は次々と新しくやって、姿を変え、形を変え、人気をつなぎとめる作業をやっているように見える」と野党の大統一会派「改革」結成や新党準備会発足をこき下ろした。さらに「大勢集まってテレビ(カメラ)の前で気勢を上げている」「新党に次ぐ新党の上にまた新党が乗っているという形で、まあ、柳の下にドジョウがいるかなという感じがする」などと批判はとどまるところを知らず。臨時国会直前のジャブといったところだが、坊主憎けりゃ、の感も。《共同通信》

【歴代首相】ラジオで懐旧談

福田元首相から羽田前首相まで自民党、旧連立与党の首相経験者8氏が29日、そろってラジオ番組に出演、自分の政権時代など懐旧談に花を咲かせた。細川元首相は「ラジオ局側がスケジュールを残りの人に合わせて勝手に変えた」(事務所)として欠席した。

話題はまず首相時代を振り返ってー。鈴木善幸氏が「夜、目が覚めるとふっと孤独な気持ちになった」と漏らせば、中曽根康弘氏も「大変な重圧に支配されていた。毎夜、仏様に祈っていた」と相づち。羽田孜氏は史上2位の短命内閣に終わったことに悔しさを込めながら「ぜい弱な内閣で、一日一生の思いでやった」と強調した。

反省点については、宮沢喜一氏が「私の時代に自民党が政権を離れたことだ。竹下さんから『あんたヘタだ』と言われた」としんみり述懐。中曽根氏は「竹下さんから『もし(昭和)天皇に万一のことがあったら首相をしばらくやってください』と言われた」と、政権交代前夜の秘話を披露した。

竹下氏は28日に自民党に完全復帰したばかりとあって何かと話題の中心となり、政界に隠然たる影響力を保持していることにせん望の視線が送られると「つくられた虚像だ。優しいおじさんだと思っている」とはぐらかした。

健康法について、福田赳夫氏は「二本指(酒、たばこ)はやらず、たった一本だけだ」と右手の小指を立てて見せた。質問を取り違えたのか、宇野宗佑氏が「人形収集だ」と答えたのに対し、海部俊樹氏は「水泳とジョギングだが、競わない」と答えた。《共同通信》



9月29日のできごと