平成2088日目
1994/09/26
この日のできごと(何の日)
【大相撲・貴ノ花関】横綱昇進見送り
内規順守か、6度の優勝を評価するかで注目されていた大相撲の大関、貴ノ花光司(22)=二子山部屋、東京都出身=の横綱昇進は見送られることになった。日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会は26日、11人の委員全員が出席して貴ノ花の横綱昇進問題を審議。協会の諮問に対し、賛成、反対の両論が出て意見がまとまらず、約2時間という異例の長時間審議の末、無記名投票を行い、賛成6、反対5で、推薦の可決に必要な3分の2以上の賛成を得られず、今回は見送りと答申した。
協会は、横審が設けている「大関で2場所連続優勝、あるいはそれに準ずる成績」という昇進の内規を満たしていない貴ノ花を、ことし国技館で開催された3場所すべてに優勝し、さらに秋場所の15戦全勝という安定性を理由に横綱推薦を諮問していた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【新党準備会】実行委員長に小沢一郎氏
共産党を除く野党の新党協議会は26日午後、国会内で総会を開き、これまで世話人会で協議しまとめた新・新党の母体となる「新党準備会」と新しい衆院統一会派「改革」の組織・機構を了承するとともに、新組織の人事を世話人会に一任した。
これを受けた世話人会で、新党準備会の実行委員長に小沢一郎新生党代表幹事を充てることを決めた。また改革の国会対策委員長に公明党の市川書記長を決定。これで28日に発足する統一会派と準備会の人事の骨格が固まった。《共同通信》
【村山富市首相】陸自ルワンダ難民救援隊を激励
村山首相は26日午後、首相官邸で、陸上自衛隊ルワンダ難民救援隊の出発に当たって同隊代表からあいさつを受けた。首相は「わが国の国際貢献の歴史に新たな一ページをつくる名誉ある任務であり、日ごろの訓練で培われた能力を存分に発揮して国民の期待にこたえてほしい」と隊員を励ました。
首相は一人ひとりに声を掛けながら握手、さらに「人道面での貢献と地域の平和と安定に寄与することは平和主義を重んじるわが国にふさわしい活動だ」と述べ、人的貢献の意義を強調した。《共同通信》
【政界談話室】
○…村山首相は26日、首相官邸で記者団から「相撲は好きか」と尋ねられ、「ええ、テレビでよく見ますよ」とにこやかな表情を浮かべ、しばし相撲談議。大相撲秋場所で大関貴ノ花が全勝優勝した感想を聞かれると「今場所は十分実力を発揮したから。(若い人が優勝して)いいことじゃないですか。若い人にやる気を与え、士気を鼓舞してね」と足を止めての説明。月末からの臨時国会では税制改革法案など重要課題がめじろ押しだけに、国会乗り切りに若い力の台頭を期待するふう。
○…前田法相はこの日、東京都府中市にある府中刑務所、国運アジア極東犯罪防止研修所を視察。府中刑務所では外国人などの受刑者の処遇状況を視察し「本当に規律正しく運営されていて、感心します」との感想を述べた。これまで地元の和歌山刑務所のほか網走刑務所、大村入国管理センターなど精力的に視察しただけに、この日は「委員会の質問にも出るので、ぜひ刑務所のふろにも入ってみたい」。前例がない法相の体当たり視察の希望に、刑務所側も断るのに四苦八苦。《共同通信》