平成2068日目

平成6年9月6日(火)

1994/09/06

【野党10党派】新・新党へ前進

共産党を除く野党10党派の「改革推進協議会」は6日午前、都内のホテルで「新党協議会」の初会合を開き、新・新党の年内結成を目指す動きを本格化させた。これを受けて各党の代表者・書記長で構成する世話人会で今後の段取りを協議し、①新・新党の組織・財務、党首を含む人事問題、綱領、具体的政策を中心に協議②今月22日をめどに統一会派と「新党準備会」結成について結論を出す③28か29日には統一会派の会派届けをするなどの基本方針を決めた。

これにより、9月下旬に召集予定の臨時国会前に、より具体的な基本問題を協議する新党準備会とともに、衆院で自民党に次ぐ190人規模となる新統一会派が結成される方向が確定、新・新党は実現に向けて大きく動き出した。

冒頭の発会式では各党派の党首らがあいさつ。海部自由改革連合代表は「われわれが求めるものは『責任ある政治』だ。この協議会の場で具体的なものをまとめてほしい」と、早急な政策の取りまとめを要請。羽田新生党党首は「大衆を巻き込んだ国民政党をつくらなければならない。みんなの声を吸収できる清新、はつらつな政党をつくりたい」と決意を表明した。

また、細川日本新党代表は社会党の政策転換を挙げながら、国民は(与野党の)違いが分からなくなりつつあるが、何が違うのか国民に訴えたい」と強調した。

今後、同協議会は6回程度の会合を積み重ねて具体的な政策の詰めを急ぐ一方、焦点となる新党首の選出問題など人事問題を中心に話し合う。野党首脳は、「新統一会派の代表が新・新党の党首になるだろう」と述べた。

新・新党の基本理念は、「責任ある政治」を掲げるとともに、たゆまざる改革、一国平和主義からの決別、長寿福祉社会の基盤確立ーの三本柱を打ち出し、村山政権の「やさしい政治」への対抗軸を鮮明にしている。《共同通信》



【向井千秋さん】総理大臣顕彰

米スペースシャトル「コロンビア」で、日本人女性として初の宇宙飛行をした向井千秋さん(42)は6日午前、首相官邸で村山首相から総理大臣顕彰を、科学技術庁で田中真紀子長官から長官表彰を受けた。

ベージュのスーツ姿の向井さんは背筋をぴんと伸ばし、午前10時半すぎ、さっそうと官邸入り。田中長官らとともに顕彰式に臨んだ。村山首相は「どうもこ苦労さんです」と声を掛け、向井さんと握手。体調を崩して実現しなかったナボリサミットの際のテレビ対談に触れ「残念でした。申し訳ありません」と謝った。

「わが国の女性に大きな勇気と希望を与えた」と書かれた顕彰状と、記念の盾を受け取った向井さんは「光栄です」と答え、首相にコロンビア打ち上げ際の写真パネルをプレゼント。「どの辺に乗っていたの」と聞かれ「ここの窓の下です」と、写真を指さしながら説明するなど和やかな会話が続いた。

顕彰式を終え、向井さんは「首相は温かいパーソナーリティーを持った人ですね」と日焼けした顔をほころばせていた。

顕彰式に先だち科技庁では田中長官が「お疲れさまでした。宇宙からの映像でも、チームワーク、心の交流が伝わってきました」とねぎらいの言葉をかけると、向井さんは「実験は米国でも例を見ない成功でした」と答えた。《共同通信》

【共産党幹部宅盗聴事件】国と神奈川県に賠償命令

昭和61年に発覚した共産党の緒方靖夫国際部長(46)宅=東京都町田市=の電話盗聴事件で、「警察の組織的な違法活動によってプライバシーの保護や通信の秘密など憲法上の基本的人権を侵害された」などとして、緒方氏とその家族の計3人が国と神奈川県、同県警の警官4人(うち1人退職)を相手に総額3600万円余の損害賠償を求めた訴訟の判決が6日、東京地裁であった。

沢田三知夫裁判長は、盗聴活動が神奈川県公安一課の職務として組織的に行われていたと認定。「法を順守しすべき現職警官が犯罪に該当する行為を行った。違法性は極めて重大だ」として、国、県と警官3人に慰謝料など計206万円余の賠償を命じた。

残る一警官については「盗聴への積極的な関与までは推認できない」として請求を棄却した。《共同通信》

【村山富市首相】安保理常任理事国入り「前向きに検討」

村山首相は6日夜、参院愛知選挙区再選挙応援のため訪れた名古屋市内のホテルで記者会見し、日本の国連安保理常任理事国入りに対して東南アジア諸国の期待が大きいことを特に指摘、「期待にどうこたえていくか検討しなければならない」と述べ、先の東南アジア歴訪やチュアン・タイ首相との会談を踏まえ、前向きに検討する考えを表明した。《共同通信》

【JRA・柴田政人騎手】現役引退を表明

昨年の日本ダービーなど、重賞通算89勝を挙げている日本中央競馬会(JRA)の騎手、柴田政人(46)が6日、東京都内で記者会見し「けがの回復が進まず、来年の騎手免許を更新しない」と現役引退を発表した。《共同通信》



9月6日のできごと