平成2043日目

平成6年8月12日(金)

1994/08/12

【桜井新環境庁長官】「(日本は)侵略戦争をしようと思っていたわけではない」

桜井環境庁長官は12日夜記者会見し、同日午前の会見で国会の不戦決議問題に絡み「(日本は)侵略戦争をしようと思っていたわけではない」などと述べたことについて「午前中の発言は不適切だった」と全面的に撤回した。午前中の発言に韓国政府が強く反発したことから緊急会見した。村山首相も「不適切な発言だった」と語り、反響の広がりを憂慮している。

同長官は会見で太平洋戦争について「侵略行為、植民地施策によって、多くの人に耐えがたい苦しみを与えたという認識に立ち、世界平和の創造に力を尽くしていく」という村山政権の見解を読み上げ、「不適切なものであったと考えて撤回する」と述べた。

戦後補償については、午前中の会見でも前向きの姿勢を示していたが「発言のどの部分を撤回するのか」との記者団の質問に「全体が不適切だった」と戦後補債発言も取り消した。その上で「私の勉強不足だった。私の真意は戦争は二度とやってはいけないということと、(戦後)50年を節目に戦後補償について十分な検討をすることだ」と釈明。「午前の会見の後、秘書たちが心配するものだから、言い足りなかった点もあったのではない」かと思った」と語った。

桜井長官は12日午前の会見で、国会での不戦決議問題の質問で「日本だけが悪いという考え方で取り組むべきではない。戦争の結果、アジアはほとんどの国が独立し、経済復興の勢いが出てきた。両方の意味のことを国民にも国際的にもアピールできる言葉にするべきだ」などと述べていた。《共同通信》



【大河原農相】食管法は実態と乖離

大河原農相は12日、農政審議会が村山首相に農業政策の抜本改革を求めた報告書を提出したのを受けて記者会見し、「日本農業に新たな展望を開くものと受け止めている」と述べた。食糧管理法の廃止に踏み込んだ報告書の内容については「現行の食糧管理法では、実態との乖離があり、新しいシステムが必要」と評価した。

農相は、戦後のコメ行政の根幹だった食糧管理法の廃止に関して「このままではコメの需給と価格の安定が崩れてしまうと思い、新しいコメの管理システムをどうしてもつくらなくてはならないと痛感した」と強調。新しいコメ政策の下での農水省については「コメ管理の仕組みと並行して行政機構の在り方を話めていく」とし、食糧庁を中心とした組織の見直しが必要なことを示唆した。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は12日午前、首相官邸で開かれた渇水対策関係閣僚会合を終え、部屋を出て執務室に帰ろうとしたが、右に曲がるべきところを左に曲がってしまい「あっいかん、こっちだった」。後ろで見ていた橋本通産相からは「いい加減に早く覚えて」と冷やかされて苦笑い。「人の後ばかり歩いているし、同じような廊下や部屋ばかりじゃから」と記者団に釈明したが、首相はこれまでも官邸内で何度か方向を間違えている。この1カ月、自衛隊や安全保障政策で自ら社会党の政策を大転換させてきただけに、とうとう左右が分からなくなってしまった?

○…自民党の小渕副総裁はこの日、党本部の応接室に飾ってある歴代総裁の写真から海部元首相の額が外されているのに気付いて「どうしたんだ。宅配便ででも送ったのか」。参院愛知選挙区の再選挙で海部氏が野党側の選対本部長に就任したのを機に外した、と党職員から説明を受け、この選挙で与党側の選対本部長を務める小渕氏は「今日、海部さんとお互い正々堂々とやろうと電話で話したばかり。それにしてもお互い本部長とは因果だな」と、かつて総裁と幹事長の関係にあった感慨ものぞかせながらも「そうは言っても選挙には勝たなくては」と闘志も見せていた。《共同通信》

【オリックス・野田浩司投手】近鉄戦で17奪三振

近鉄2−3オリックス◇12日◇神戸

オリックスは、野田がプロ野球タイ記録の17奪三振の力投を見せて競り勝った。野田は速球の威力、決め球のフォークボールの切れもよく、6回を除く毎回三振を奪い、ブライアント、石井から各3三振を取るなど、先発全員から奪三振をマークして、9勝目を挙げた。《共同通信》

【第76回全国高校野球選手権大会】第5日

第76回全国高校野球選手権大会第5日は12日、甲子園球場で1回戦残り2試合と、2回戦1試合を行い、八頭(鳥取)が3回戦一番乗りを果たし、中越(新潟)東農大二(群馬)は2回戦に進出した。

中越は1点を追った四回、右中間に同点三塁打を放った桑原が、自らも失策で生還。エース穐谷が坂出商(香川)の反撃をかわし2−1で逆転勝ちし、6度目の出場で甲子園初勝利を挙げた。東農大二は延岡学園(宮崎)投手陣の制球力不足を突き、11安打に8犠打を絡めて大量点を奪い、大勝した。《共同通信》



8月12日のできごと