平成2002日目

平成6年7月2日(土)

1994/07/02

【コロンビア】サッカーW杯代表選手が銃撃されて死亡

南米コロンビアのメデジン市でサッカーのワールドカップ(W杯)米国大会に出場したコロンビア代表チームのメンバー、アントレス・エスコバル選手(27)が数人の男に射殺された。エスコバル選手は対米国戦で自殺点を与え、コロンビア敗退の一因をつくったと非難されており、これに怒っての犯行とみられる。

コロンビアからの報道によると、エスコバル選手は2日午前3時半(日本時間2日午後5時半)ごろ、メデジン市内のレストランを女友達と一緒に出たところ、数人の男たちに取り囲れ、口論となった。男たちは突然、銃を抜いて工スコバル選手を撃った。エスコバル選手は12発の銃弾を受けており、病院へ運ばれたが、間もなく死亡した。犯人は2台のジープに分乗し逃走した。

警察当局によると、男たちは撃つ前に「自殺点ありがどうよ」と捨てせりふを残したという。

メデジンは麻薬密売組織、メデジン・カルテルが暗躍しており、犯行は普通のファンではなく、サッカーばくちで大量の損害を受けた麻薬組織によるものとの見方が強い。

エスコバル選手はディフェンダーとして22日の対米国戦に出場、前半34分に自殺点で米国に先制を許した。優勝の呼び声も高かったコロンビアはルーマニア戦に続き連敗、予選A組で敗退、国民をがっかりせた。

警察当局は、メデジン市に住む残る代表チーム選手の自宅の警備を開始した。代表チームには米国戦の前にもマツラナ監督とミッードフィールダーのゴメス選手に殺害を予告する脅迫状が届いていた。《共同通信》



【テニス・ウィンブルドン選手権】コンチタ・マルティネス選手が初優勝

テニスの第108会ウィンブルドン選手権第12日は2日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで女子シングルス決勝を行い、第3シードのコンチタ・マルティネス(スペイン)が第4シードのマルチナ・ナブラチロワ(米国)を6−4、3−6、6−3で破り、四大大会初の決勝進出で初優勝した。

マルティネスはスペイン選手として史上初めてこの大会の女王に輝き、賞金31万ポンド(約5000万円)を獲得した。

シュテフィ・グラフ(ドイツ)、ナブラチロワ以外の選手が優勝したのは、1981年のクリス・エバート・ロイド(米国)以来、13年ぶりになる。

今大会が最後のウィンブルドンとなった37歳のナブラチロワは12度目の決勝進出だったが、自己の持つ最多記録を更新する10度目の優勝はならなかった。《共同通信》

【大阪・西成区】64歳女性がホームから突き落とされ死亡

2日午後5時半ごろ、大阪市西成区太子一丁目の地下鉄御堂筋線動物園前駅で若い男が同市住吉区、パチンコ店店員A子さん(64)を線路に突き落とした。A子さんは直後にホームに入った電車にはねられ、間もなく死亡した。西成署は突き落とした豊中市の無職少年(18)を殺人の疑いで逮捕した。家族の話では少年は知的障害という。《共同通信》

【ボクシング・辰吉丈一郎選手】再起戦飾る

網膜剥離から立ち直った元世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級王者、辰吉丈一郎(大阪帝拳)は2日、ホノルルのNBCアリーナでホセフィノ・セアレス(メキシコ)とノンタイトル10回戦を闘い、3回2分48秒KO勝ちし、再起第1戦を飾った。

約1年ぶりのファイトとなる辰吉はスタートからスピード十分のパンチを浴びせた。2回、左フックでダウンを奪って優位に立ち、続く3回、左アッパーで倒し、立ち上がったところに左右連打を集めKOに結びつけた。

また、辰吉はリングに上がった時点で1993年9月に返上していた暫定王座への復帰が認められた。

辰吉は1993年7月、WBCバンタム級の暫定王座に就いたが、同年9月に左目の網膜剥離が判明。日本ボクシングコミッション(JBC)ルールにより国内での試合は認められず、海外に再起の道を求めた。

前座10回戦では、前全日本ジュニアフェザー級王者の葛西裕一(帝拳)がフランシスコ・チャベス(メキシコ)に7回47秒TKO勝ちした。《共同通信》

【パレスチナ先行自治政府・アラファト議長】難民キャンプで演説

パレスチナ先行自治政府のアラファト議長は2日午後、ガザ地区北部のジャバリア難民キャンプを視察し、詰め掛けた住民らを前に演説した。

ジャバリア・キャンプは1987年12月、イスラエル占領地の中で最初にインティファーダ(反イスラエル闘争)が発生した場所。アラファト議長はキャンプ内の高校で演説し「インティファーダがここジャバリアの子供たちによって始められたことを思い起こそう」と呼び掛けた。

この日、アラファト議長はガザ市のパレスチナ・ホテルでパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハのメンバーやエジプトの駐イスラエル大使らと会談。また、ガザ入り後初のイスラエル側高官との会見としてワリド・サデク厚生次官と会談した。

アラファト議長は5日まで自治区に滞在する予定で、カナファニ議長報道官によると、2日にもう一つの自治区であるエリコを訪問する見通し。《共同通信》

【ルワンダ】市場に砲撃、16人死亡

ルワンダからの報道によると、首都キガリで活動している赤十字関係者は2日、反政府勢力のルワンダ愛国戦線(RPF)が同日朝、キガリの中央市場を砲撃、買い物に来ていた市民など16人が死亡、少なくとも21人が負傷したと語った。現場では、収容を待つ血だらけの少年らの姿を英国人ジャーナリストらが目撃している。《共同通信》

【南北首脳会談】手続き合意

韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は2日、板門店で25日からの南北首脳会談に向けた2回目の実務協議を行い、首脳会談の様子をテレビで生中継することや先遣隊を22日に派遣することなどで新たに合意、会談形式や代表団数など前日の合意分と併せ、実務手続き合意書に調印した。

南北が今月13日から四日間、平壌で首脳会談日程の詳細や細部手続き問題を詰めるための実務協議を開くほか、7、8の両日板門店で通信、警護関係者の実務協議をそれぞれ行うことでも合意した。

合意書の調印で南北は分断以来初の首脳会談開催準備のための大枠の協議を終了した。会談が実現すれば、世界で唯一冷戦構造が残っている朝鮮半島は、緊張緩和と南北の平和共存をはじめ北朝鮮の核問題解決へ向け大きく踏み出す見通しだ。《共同通信》

【村山富市首相】外相、外務次官と協議

村山首相、河野外相は2日、都内のホテルで7時間以上にわたって斉藤外務次官と協議、8日からイタリアで開かれる先進国首脳会議(ナポリ・サミット)に臨む対処方針を決めた。村山首相は社会党首相政権として、初めてのサミット出席となるため「これまでの外構、安全保障の基本政策の継承、発展」を強調するとともに、規制緩和を中心にした経済改革推進、内需主導型経済運営など、旧連立政権が国際社会に「公約」している日本の取り組みをあらためて確認する。

サミット開幕前に行われるクリントン米大統領との日米首脳会談でも、こうした基本方針に加えて日米安全保障体制の堅持を直接伝えて米側の「懸念」と払しょく。さらに①来年以降も6兆円規模の所得減税を継続②公共投資基本計画(総額430兆円)の上積み方針のっ表明③日米包括経済協議の早期決着ーの意向を示して理解を得たい考えだ。

また、村山首相には国際的知名度がほとんどないため首脳会議の開幕前にナポリで各国首脳全員との小熱会談を設定できるよう外交ルートを通じて調整に入った。《共同通信》



7月2日のできごと