平成1892日目
1994/03/14
この日のできごと(何の日)
【渡辺美智雄元外相】連立組み換えを提案
自民党の渡辺元外相は14日午後、栃木県矢板市内で講演し、次の総選挙について「(小選挙区の)区割り法案は簡単にはいかない。9割方、現行制度での選挙になると思う」と述べ、中選挙区制度で実施されるとの見方をこれまで以上に明確に示した。
その根拠として渡辺氏は、細川政権は税制改革や規制緩和をめぐる内部亀裂が深まるとし「細川内閣がつぶれるのは時間の問題だ」と指摘。新選挙制度に不可欠な区割り法案成立前に、細川首相は衆院解散に打って出る形で総選挙となる可能性を示唆したものだ。
その上で「もう一回選挙をやって(細川連立政権を)ご破算にしたらどうか。その方が手かせ足かせが取れて、枠組みの組み直しもできる」と述べ、自民・非自民という対立軸を解消し、新たな政権の組み替えを行うよう提案した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【大相撲春場所】2日目
大相撲春場所2日目(14日・大阪府立体育会館)横綱、大関がそろって勝ち安泰の土俵となった。初日につまずいた新大関の貴ノ浪は立ち合いの変化に続くはたきで栃乃和歌を退け、若ノ花は力強い押しで新小結の大善に快勝した。横綱曙は左上手投げで旭道山を下し、大関貴ノ花は大翔鳳を押し出し、新大関武蔵丸もパワーで隆三杉に圧勝した。関脇琴錦は勝ったが、新関脇の武双山は敗れた。平幕の元大関小錦は元気なく2連敗。《共同通信》
【細川護熙首相】ブレンド米を試食
14日昼の政府与党首脳会議は、テーブルにブレンド米が並び、試食会となった。消費者が敬遠しがちなブレンド米を、細川首相をはじめ閣僚や連立与党首脳に食べてもらいPRに一役かおうというわけ。
特別出席した畑農相が「国産米8割、タイ米2割」「カリフォルニア米6割、中国米2割、タイ米2割」の2種類のブレンド米をよそったおわんを見せ、「奥さんの愛情の度合いによっておいしくなるんですよ」と首相に紹介した。《共同通信》
【政界談話室】
○…細川首相は「ホワイトデー」の14日、首相官邸で記者団に「奥さんや娘さんに何かあげるのか」と尋ねられたが「いや何も」と気のない返事。「女房役の武村官房長官には」との質問にも「あれは女性にやるんでしょ」とそっけない。先の内閣改造騒ぎ以来の女房役との冷えた関係の一端をのぞかせたが、首相の無関心ぶりに慌てたのが成田首席首相秘書官。急きょクッキーなどを買い込むと、「これも政務秘書官の仕事」とぼやきながら、官邸女子職員らに配っていた。
○…連立与党首脳は官邸でブレンド米の試食会を開き、輸入米のPRに努めた。味について羽田外相は「カレーやチャーハンには、むしろタイ米などの長粒種がいいんだよ」、石田総務庁長官も「おいしいんじゃないですか」と合格点を与えた。これに対して村山社会党委員長は「少し硬かったかな」と辛口の評価で「国産米が足りないから食ベなきゃいけない」としながらも、「工夫して炊き方を考えてやれば」と、条件付き支持。きしみが何かと目立つ連立与党だけに、同じかまの飯を食べてもなかなか足並みはそろわない?《共同通信》
【山下元利衆院議員】死去
山下元利氏(自民党衆院議員、元防衛庁長官)は14日午後4時40分、心不全のため東京都港区の病院で死去、73歳。滋賀県出身。
東大法学部卒。大蔵省に入り、広島国税局長などを経て、昭和42年の第31回総選挙で滋賀全県区から初当選。以来10回連続当選。旧田中派に属し、47年の田中内閣成立で内閣官房副長官。54年7月、大平内閣当時、防衛庁長官として初めて訪韓した。また衆院議運委員長や党税調副会長を歴任した。《共同通信》