平成1894日目

平成6年3月16日(水)

1994/03/16

【予防接種禍訴訟】大阪高裁、国の責任認める

予防接種の副作用で死亡したり、後遺症が残ったとして三重、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、岡山、香川の8府県の被害者48家族計70人が国に損害賠償や損失補償として、総額約49億円の支払いを求めた大阪予防接種禍訴訟の控訴審判決が16日、大阪高裁であった。

宮地英雄裁判長は一審判決を変更、「厚生大臣には過失があり予防接種によって生じた損害を賠償する責任がある」などとして46家族に総額約19億2500万円の賠償支払いを命じた。しかし、接種から提訴まで20年を超えている2家族については請求を棄却した。

昭和50年の提訴から18年8カ月ぶり。昨年までに原告有利で決着した3つの予防接種禍集団訴訟に続き、最後に残った大阪訴訟も原告側がほぼ勝訴となったことで被害救済の司法の流れは固まったといえそう。同時に予防接種行政に過失を認めた司法判断も定着、予防接種法改正案の今国会上程を予定する国に認定制度の見直しを含め待ったなしの改善を迫ることになった。敗訴の2家族は上告する。



【大相撲春場所】4日目

大相撲春場所4日目(16日・大阪府立体育会館)大関若ノ花が水戸泉の押しに屈し、2敗目を喫した。このほかの上位陣は順当勝ち。横綱曙は新関脇武双山を豪快に突き出した。横綱昇進を目指す大関貴ノ花は北勝鬨を寄り切った。武蔵丸、貴ノ浪の新大関もともに勝った。この日の結果、幕内の全勝は曙、貴ノ花、武蔵丸、関脇琴錦と平幕の剣晃を加えた5人になった。《共同通信》

【水俣病訴訟】原告が細川首相に解決を直訴

「細川首相は水俣病の解決に政治的決断を」全国の水俣病訴訟の原告ら約200人が16日、首相官邸前に集まり、細川首相に和解による早期解決を直訴した。環境庁、総理府、日本新党などを通じての面会要求に首相が応じないため「これ以上待てない」との緊急手段。《共同通信》

【社会党・久保亘書記長】統一会派に前向き

社会党の久保書記長は16日午後、都内の日本記者クラブで会見し、細川首相の唱える衆院での与党統一会派構想について「将来的には、考え方を大枠で一致させつつ、(連立与党が)一本になることが重要だ」と前向きな姿勢を示した。

また「連立政権はもともと違う政党が集まり、一つの政権をつくっている。それならばなぜ国会で、違う政党が会派を一本にすることができないかということになる。時間のかかる問題だが、工夫しなければならない」と述べた。久保氏は参院での連立与党統一会派を推進していたが、衆院については明確な見解を示していなかった。

ただ久保氏は「新党さきがけ、日本新党、新生党は国会議員の集団だが、社会党には全国的組織があり、支持関係にある労働組合の組織もある。そういう点で統一会派をつくる場合難しい問題が残っている」と述べ、すぐに統一会派を組むことは困難との認識を示した。

一方、社会党の野坂国対委員長は同日の記者会見で、連立与党内の選挙協力の重要性は指摘しながらも、「統一会派にしなければ、協力できないということではなく、互いに自主性を尊重してやるべきだ」と慎重な考えを明らかにした。《共同通信》

【日本新党、新生党】統一会派結成へ

細川首相が提唱している「与党統一会派」構想の具体的手順が16日、明らかになった。日本新党の呼びかけにこたえて、4月末からの連休前にも日本新党と新生党が統一会派を実現させ、その後、民社、公明、社会の各党に順次会派を広げる方針だ。

新生党の複数の幹部が明らかにしたもので、こうした手順については既に、日本新党代表である細川首相と新生党の羽田党首(外相)、小沢代表幹事との間で基本合意しているという。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は16日、首相官邸で、日本新党と新生党による統一会派結成構想について記者団に聞かれ「統一会派なんて、そんな話は全くしていない」とぶっきらぼうな否定。その後首相は武村官房長官にも「そんな話はしていない」との返事。内閣改造問題などをめぐって、連立与党内にきしみが生じただけに首相周辺も「向こう(新生党)には期待があるだろうけど」と打ち消しに必死。しかし、一方の武村長官はうろたえ気味の首相を横に見ながら「首相に聞いてください」と冷ややかな口ぶり。表向き平静に戻った細川―武村関係に再び暗雲。

○…自民党の小里国対委員長はこの日の記者会見で、衆院予算委の審議入りが遅れていることで「日切れ法案については国民生活を混乱させたり、迷惑を掛けることのないように適切に処理する。何も全部を消してしまえなどと乱暴なことを考えているわけではない」と釈明。続いて「首相の疑惑解明と日切れ法案の取り扱いは次元の違う問題だ。緊急のコメ問題は消費者問題等特別委でやっている」と述べ、責任野党の姿勢を強調。「一部でも返済したことが分かればいいのだ」とし、資料提出要求を拒絶する与党の責任追及に躍起。《共同通信》



3月16日のできごと