平成1885日目
1994/03/07
この日のできごと(何の日)
【自民党・河野洋平総裁】「細川内閣は使命終えた」
野党自民党の総裁として7日、2度目の衆院本会議代表質問に立った河野洋平氏は「座標軸のない、美辞麗句、格好ばかりの細川政権はもはやその使命を終えた」と強調、細川首相の優柔不断な政治姿勢を痛烈に批判し、対決色を鮮明にした。
河野氏は、昨年8月の特別国会の代表質問では、首相の憲法、国家観にエールを送るなど「ソフトタッチ」で迫った。しかし今回、一転して「首相攻撃」を強めたには、国民福祉税の撤回、日米会談の決裂、内閣改造の断念などを目の当たりにし、「細川内閣の腰の据わらぬ政策と政権運営の不手際」(河野氏)を国民に印象付けることに力点を置いたためだ。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【細川護熙首相】政権維持に意欲
「私自らが先頭に立って内閣一丸となって今後も引き続き経済、行政改革に向け全力を挙げていく」細川首相は7日の衆院本会議で、退陣要求を含め対決姿勢を示した自民党総裁の代表質問に対し、自信たっぷりに政権維持の強い意欲を示した。
この答弁ぶりに「カエルの面に何とかだ。やはり殿様なんだね」(山本参院自民党幹事長)との声も漏れてきた。
首相は河野氏から武村官房長官との不仲、内閣改造断念などを追及されたが、「長官との関係で指摘されるようなものはない」と一蹴。退陣要請にも「自民党が政権の真ん中に座って取り仕切りたい気持ちは分からないでもないが、連立政権の誕生は自民党の一党支配を打破すべしという国民の声に基づくという現実は重く受け止めている」と自民党の政権復帰願望を皮肉った。《共同通信》
【政界談話室】
○…細川首相は7日、小沢新生党代表幹事が政府与党首脳会議を欠席した感想を記者団に求められ「都合が悪かったようた。羽田さん(副総理兼外相)から話があった」と、苦しい言い訳。記者団から「事前に欠席の連絡があったか」と突っ込まれても「それはあっち(新生党)に聞いてください」と、人ごとのよう。ただ、首相の内閣改造断念に抗議するためボイコットしたのでは、との見方が連立与肉から出ていることについては「そんなことはない」と語気を強め、不機嫌に。連立内の結束がままならないことに対するいらだちがありあり。
○…山口敏夫元労相(無所属)ら埼玉県選出の与党議員が7日、国会内で記者会見し国政選挙に向けた協力推進で合意したことを明らかにした。山口氏は連立内の対立が顕在化していることに触れ「中央のお偉いさんはテレビカメラのライトを溶びて、頭が熱くなっている」と批判し「現場では迷惑している」とばっさり。この合意は実は、衆院に小選挙区制が導入されても、埼玉県では連立候補の競合を回避できることによるものだが、「一・一ライン」(小沢、市川両氏)が提唱している「新・新党」構想への後方支援との見方も。《共同通信》
【トーニャ・ハーディング選手】異議申し立て
米女子フィギュアスケートのナンシー・ケリガン選手殴打事件に関与した疑いのあるトーニャ・ハーディング選手の弁護士は7日、米国フィギュアスケート協会(USFSA)の事情聴取(10日)に対する異議を裁一判所に申し立てた。訴状は10ページに及ぶもので、事情聴取の一時差し止めと同選手の世界選手権(22日・千葉県幕張)出場への妨害工作の禁止を求めたもの。訴えが取り上げられるかどうかは、8日午後にも決まる。これに対し、USFSA側も連邦地裁にすぐ事情聴取実施のための手続きを取った。
ハーディング選手側の言い分によれば、USFSAは事情聴取のために33日間の準備期間を与えたというが、五輪などで実質20日間はつぶれ、準備ができていない。事情聴取の日時は「一方的で時期尚早だ」という。また事件に関して大陪審が最終答申する21日前に事情聴取を行うことは、裁判に先入観を与えかねないとしている。《共同通信》