平成1836日目

1994/01/17

この日のできごと(何の日)

【ノースリッジ地震】

ロサンゼルスを中心とする米カリフォルニア州南部一帯で17日午前4時31分(日本時間同日午後9時31分)、マグニチュード(M)6.6の強い地震があった。

カリフォルニア工科大によると、震源地はロサンゼルスのダウンタウン北部サンフェルナンドバレーのノースリッジ付近とみられ、震源はごく浅いもよう。リオダン・ロサンゼルス市長は同市に非常事態を宣言、一部住民は避難を開始している。

警察、消防局によると、被害はサンフェルナンドバレーに集中、高速道路上で1人が死亡するなど、少なくも5人が死亡した。負傷者は数百人に上り、被害はさらに広がる見通し。25人死亡したとの未確認情報もある。

サンタバーバラからメキシコ国境のサンディエゴ、ネバタ州ラスベガスなど広範囲で揺れを感じた。ロサンゼルスの太平洋沿いの高級住宅地マリブ地区では地滑りが発生した。

ロサンゼルス国際空港は滑走路などの点検のため閉鎖された。ロサンゼルス空港はその後18日午前0時すぎ(日本時間)再開され、サンパウロから成田に向かっていた日航63便が午前0時27分(同)に経由地の同空港に無事着陸した。日航の乗員が宿泊していた現地のホテルは地震発生直後停電になり、集合などにやや時間がかかったが、乗員らにけがはなかった。

サンタモニカ高速道では道路の一部が崩落、車が押しつぶされた。地元テレビは未明から、緊急放送を開始。停電のため真っ暗な中、真っ赤に炎を上げる民家や通りに飛び出した住民の姿を映し出した。ロサンゼルス・ダウンタウンの高層アパートに住む日本人会社員(39)は「本棚が倒れ、壁の写真ななどすべてが床に落ちた。10年以上ここに住んでいるが、最大の地震だ。停電で真っ暗で、周囲の様子が分からない」と不安を隠せない様子だった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【南海電鉄・ラピート】地元にお目見え

大阪・泉州沖の関西国際空港に乗り入れる南海電鉄のアクセス特急「ラピート」の1編成(6両)が17日、横浜市の東急車両横浜工場から陸路で南海の和歌山市駅まで運ばれた。新空港の地元には初めてのお目見え。

和歌山市駅にメタリック・ブルーの鮮やかな雄姿を現したのは、昨年末に完成した第1号編成。14日午後、JR貨物の機関車に引かれて横浜市の工場を出発。東海道線、奈良線、阪和線などJR各線を通常ダイヤの合間を縫って運転され、和歌山まで約600キロの道のりを3泊4日かけて到着した。

ノーズが突き出した独特の先頭形状から、通常の編成の姿では機関車と連結できないため、1号車だけを切り離して最後尾の6号車の後ろに連結、ノーズ同士を向かい合わせでつなぐ変則的な編成で輸送した。

この第1号編成は各種機器の整備や試験の後、3月から4月にかけて試運転が行われる。ラピートは全部で6編成36両が導入される予定で、残る編成も5月中旬までにほぼ同じ経路で輸送される。《共同通信》

【勝田事件】元消防士の死刑確定

昭和47年から10年間に中部、関西地方で8人を殺害し、強盗殺人罪などに問われた元消防士勝田清孝被告(45)の上告審判決が17日、最高裁第一小法廷であった。

小野幹雄裁判長は「貴い生命を次々に奪った重大性はいうまでもなく、被告の責任は極めて重大。深く反省しているなど酌むべき事情を考慮しても、死刑判決はやむを得ない」として、1、2審の死刑判決を支持。勝田被告の上告を棄却した。同被告の死刑が確定する。《共同通信》

【Jリーグ・ヴェルディ川崎】がい旋パレード

サッカーのJリーグ初代年度チャンピオンになったヴェルディ川崎の優勝イレブンが17日、川崎市内をがい旋パレード。沿道やメーン会場の市役所前には市民約2万5000人(川崎署調べ)が詰め掛け、熱狂的な祝福ムードに街は沸いた。

午後2時、選手らはオープンカーに分乗して川崎球場前をスタート。市の中心部約1.5キロを進む途中、カズ、ラモスら人気選手が沿道に手を振ると緑の小旗が一斉に振れ、サポーターらが大歓声。紙吹雪やテープが舞った。《共同通信》

【大相撲初場所】9日目

大相撲初場所9日目(17日・両国国技館)大関貴ノ花は新小結智ノ花を寄り切り、9連勝で単独トップを守った。大関昇進を目指す武蔵丸と貴ノ浪の両関脇はともに8勝目を挙げ、勝ち越しを決定。貴ノ花を1差で追う。武蔵丸に敗れた関脇琴錦は2敗。横綱曙は安芸ノ島を落ち着いて退け、大関若ノ花は寺尾を寄りで下しそれぞれ7勝2敗とした。関脇小錦は琴別府を寄り切り初白星。十両は朝乃若に土がついたが、1敗で依然首位。《共同通信》

【テニス・伊達公子選手】世界ランキング9位に

女子テニス協会(WTA)は17日付の最新世界ランキングを発表。16日終了したニューサウスウェールズ・オープンで優勝した伊達公子(ヨネックス)が前週の13位(89.2917点)から9位(117.9583点)にアップ。日本選手で初めて世界のトップ10入りした。 伊達は世界13位で臨んだ今季初戦のニューサウスウェールズで世界4位のコンチタ・マルティネス(スペイン)、同7位のメアリジョー・フェルナンデス(米国)らを連破して優勝。ポイントを大幅に加えて世界のトップ選手の仲間入りを果たした。

ま たタスマニア国際オープンでツアー初優勝した遠藤愛(筑波大大学院)は48位から36位へ上昇、初めて30位台に世界ランクをのせた。しかし、昨年の同時期にメルボルンの大会に準優勝しながら、今年はニューサウスウェールズで2回戦敗退した沢松奈生子(松蔭女大)は28位のまま。 シュテフィ・グラフ(ドイツ)が1位、アランチャ・サンチェス(スペイン)が2位と世界上位は変化なかった。

男子テニスのプロ選手協会(ATP)は17日、同日の全豪オープン開幕時点の世界ランキングを発表。シドニーのニューサウスウェールズ・オープンで今季初めて初戦を突破した松岡修造(富士ゼロックス)は115位だった。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は17日、官邸で阿部昭吾社民連書記長の訪問を受けた。参院での政治改革審議も最後のヤマ場を迎え、「首相に情報を伝えにきた」阿部氏は会談を終え、「(首相は)強い読みをしていた」とひとこと。後で記者団に「強い読み」の現状を聞かれると「阿部さんとはそんな話をしていないんだけどな、食い違うなあ」とおとぼけ。改めて「票読みは進んでいるか」と問われて「票読み?、いやあ、ほとんどしていない」とシラを切ったが「やっぱり難しいよ。票読みは」と本音をポツリ。阿部氏と食い違っていたのは実は、互いに読んだ票の数だったのかも。

○…武村官房長官はこの日の記者会見で、小沢新生党代表幹事の2カ月ぶりの会見再開について感想を聞かれ、「どう思うって、結構なことだ」と苦笑交じりに答えた。「剛腕といわれるが、小沢さんをどう思うか」と突っ込まれると、「答えないことが回答と誤解されても困るし、答えると批評される」とムニャムニャ。細川内閣を支える両軸ながら、ことごとく対立する2人、模範回答に窮したのか、「剛腕ねえ。アトムかな」と、最後は人気漫画「鉄腕アトム」に引っかけてけむにまいていた。《共同通信》



1月17日 その日のできごと(何の日)