平成1830日目

平成6年1月11日(火)

1994/01/11

【エプソン・エンデバーAT-1000】発売

セイコーエプソンは11日、代理店を通さずに電話で注文を受け付ける直接販売方式で流通コストを圧縮し、価格が10万円を切った高機能のIBM互換パソコンを同日発売した、と発表した。高機能パソコンで10万円を切ったのは国内では初めてで、本格的な直接販売方式の採用も珍しい。

工プソンはNEC製パソコンと共通のソフトウエアが使えるNEC互換機の唯一のメーカーだが、今回、国内向けに本格的にIBM互換機を発売したことで、国内の主力メーカーでIBM互換機を扱わないのは最大手のNECだけとなり、今後NECは新たな対応を迫られそうだ。

エプソンの新製品「エンデバーAT-1000」は心臓部のCPU(中央演算処理装置)に米インテル社製の486プロセッサー(25メガヘルツ)を採用し、米マイクロソフト社製のウインドウズ3.1などの基本ソフト(OS)が添付されている。価格は9万8000円。

販売はエプソンが新たに設立した全額出資子会社「エプソンダイレクト」(本社長野県塩尻市)が担当する。同社が故障時の修理や操作上の問い合わせなどに応じる。直接販売方式は、国内でも米国メーカーの日本法人が既に実施しているが、工プソンは海外の安価な部品調達を増やすとともに、主要部品を韓国で組み立てることで製造コストも削減、低価格化を図ったという。《共同通信》



【ボクシング・松本亮さん】誕生日


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【大相撲初場所】3日目

大相撲初場所3日目(11日・両国国技館)大関若ノ花が平幕の栃乃和歌の寄りに敗れる波乱。横綱曙は、三杉里の立ち合いの奇襲にも慌てず寄り切り、かど番大関貴ノ花は武双山との長い相撲を制しともに3連勝。大関昇進を目指す関脇武蔵丸は突き、押し相撲で琴の若に快勝、貴ノ浪は、大善に逆転勝ちし、3戦全勝。関脇琴錦も小結若翔洋を下し土つかず。新小結智ノ花は関脇小錦を破り初白星、小錦は3連敗。《共同通信》

【社会党・第60回党大会】開幕

社会党の第60回党大会が11日、東京・九段会館で2日間の日程で始まった。

村山委員長は冒頭のあいさつで今国会での政治改革法案の成立に強い決意を表明、「連立政権に社会党がとどまっていなければ、政治の総保守化が進みかねない」と指摘、今後とも連立政権を支えていく姿勢を鮮明にした。《共同通信》

社会党の第60回党大会は11日午後、久保書記長の党務報告を受けて質疑討論を行った。代議員の中からはコメ問題などで執行部が妥協を重ねてきたことに反発、連立離脱論も飛び出す一方で、連立政権を支持する発言も相次ぎ、政権とのかかわり方をめぐる党内の亀裂の深さを浮き彫りにした。

執行部批判の中心となったのは、コメ部分自由化を容認したことや、昨年9月の党大会での決議に反して政治改革法案の修正に応じたことで、千葉、長野、佐賀、広島、山形などの県本部代議員が「社会党の原則が一つ一つ崩され、連立政権を守ることを自己目的化している」などと社会党の主体性を発揮するよう求めた。

久保書記長は「70人の与党としてなし得ることと、70人の野党にかえって果たして何ができるかを絶えず考え、判断しなければならない」と政権参加の意義を強調。代議員からも「古い勢力を抱えて新しい政策を掲げることはできない。連立離脱派は新しいすみかを自らつくればいい」(兵庫)と連立離脱派を批判する意見が出た。

党務報告のうち、政治改革法案採決での党議違反議員の処分問題などについて、削除を求める意見も出されたが、最終的に党務報告は拍手で了承された。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は11日、与党第一党に敬意を表して社会党大会に出席した。首相は「何としても政治改革を実現したい。お互い苦しい場面はあるが、汗をかいて乗り越えていこう」と協力を訴えたが、あいさつの間、拍手も声援もなく反応はいまひとつ。会場前では、市民グループ数十人が小選挙区比例代表並立制導入に反対するシュプレヒコールのボルテージを上げた。記者団に感想を聞かれた首相は「特に感想はありません」と、不機嫌そうな様子がありあり。首相得意のパフォーマンスも、社会党支持者には通じない?

○…土井衆院議長は同じ社会党大会の来賓あいさつで、座右の銘というロバート・フロストの詩の一節を引用。「森は美しく暗くて深い。だが私には約束の仕事がある。眠るまでにはあと幾マイルか行かねばならない」と古巣の社会党の奮起を促した。これにこたえて村山委員長も「(人は)希望ある限り若く、失望とともに老いる」というサミュエル・ウルマンの詩を引き「社会党にはなお希望と前進、青春があります」と白眉を震わせて力説した。もっとも、せっかくの詩の競演も、生臭い執行部批判が相次いだ会場では単なる美辞麗句。《共同通信》

【最高裁・根岸重治判事】就任会見

最高裁判事に11日、就任した根岸重治判事は最高裁で記者会見し「法律家として大切なのはバランス感覚。常識に合致することが重要で、そのように心掛けていきたい」などと抱負を述べた。根岸判事は検察官出身で、定年退官した藤島昭氏の後任。

根岸判事は、死刑制度について「賛否両論あるのは承知しているが、どうするかは国民の意識、感情を考慮して決められるべきことだ。ただ、検討することは結構なことと思う」と話した。夫婦別姓など個々の法律問題については「法律にも時期、タイミングが必要で、それらを考慮して決めるべきだ」と語った。

根岸判事は東大卒。東京都出身で昭和28年に検察官となり、法務省刑事課長、東京地検公判部長、法務省官房長、次長検事などを経て平成3年、東京高検検事長を最後に退官、弁護士登録していた。検察首脳としてリクルート事件、稲村利幸元環境庁長官の巨額脱税事件などに関与した。《共同通信》

【ロシア】新議会招集

昨年12月の選挙で選出されたロシア新議会(連邦議会)が11日、モスクワで初招集された。上院の「連邦会議」で開幕演説したエリッィン大統領は「立法機関(議会)と行政機関(政府)の協力が極めて重要だ」と述べ、政府と議会の建設的な関係構築を呼び掛けた。 しかし下院の「国家会議」では、無所属議員や諸派議員による院内会派の結成をめぐり、共産党などの保守派と小党派の間で意見が対立したまま調整に難航するなど、手続き論で早くも波乱含みの展開となっており、議長選出などの実質審議入りは大幅に遅れそうな情勢だ。

法案の優先審議権などを持つ国家会議では、極右の自由民主党や共産党、農業党の反大統領派が躍進。「ロシアの選択」などの大統領派は少数与党にとどまっており、大統領のこの日の演説は大統領側が新議会を最初から完全に無視するのではなく、当面対話の姿勢をとることを示すものと言える。

上院で演説した大統領は、「(ロシア革命によって廃止された)本当の議会が復活した」と新議会発足に対する歓迎の意を表明。大統領と議会の対立が起きた場合には法的手続きに従って解決するべきだと強調、議会側に新憲法の順守を訴えた。しかしその一方で「国民を混乱させる人物は責任を取らねばならない」と述べ、共産党や自民党の動きにくぎを刺した。

チェルノムイルジン・ロシア首相は11日、この日開幕した新議会の国家会議(下院)での演説で「経済の安定という改革の新たな段階に移行する条件が整った。国民に顔を向け、生産者の利益も考慮した改革が必要だ」と述べ、経済政策を穏健な内容に軌道修正する方針を示した。 首相は、社会の忍耐は限度に達していると指摘する一方、「大衆に迎合する措置は困難な状況を招くだけ」とも述べ、極端な政策変更には否定的な考えを示した。《共同通信》



1月11日のできごと