平成1785日目
1993/11/27
この日のできごと(何の日)
【公明党・市川雄一書記長】コメ部分開放を支持
公明党の市川書記長は27日午後、都内の公明会館で開かれた党全国県本部長会の質疑で、コメ市場開放問題で日本政府が方針を固めた部分開放について「関税化を受け入れない代償措置としての部分自由化は十分検討に値する。冷静に議論すべきだ」と述べ、公明党として受け入れる方針を表明した。連立与党内で、部分開放容認を打ち出したのは初めて。
新生党の小沢代表幹事も従来から開放に柔軟な姿勢を示しているが、市川氏の発言はいち早く部分開放を容認することによって、与党内の取りまとめに布石を打ち、政府の後押しを狙ったものとみられる。しかし、社会党中心に反対論は依然根強く、与党内の統一見解となるかは極めて微妙だ。
市川氏は、新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の調停案に盛り込まれる見通しの「6年間の猶予期間を置いて関税化を検討し、その間はミニマムアクセス(最低輸入昼)受け入れで部分自由化する」との日米の最終合意について「例外なき関税化がラウンドのメーンテーマだ。その中で関税化を受け入れない、(6年後の)再協議となれば高く評価していいのではないか」と、関税化を免れることを評価すべきだとの考えを強調した。
その上で「その代償措置としての部分自由化は目くじら立てて賛成、反対というものではない」と、連立与党としても前向きに検討すべき、との姿勢を示した。
市川氏はこの後の記者会見で、部分自由化と連立8会派合意の整合性について「関税化を阻止するのだから合意の枠内の話だと思う」と述べ、合意に抵触しないとの考えを明らかにした。
県本部長会では、東北、北海道の各道県を中心に異論が出たが、「おおかたの理解は得られた」(市川氏)として、今後の取り扱いは執行部に一任された。《共同通信》
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【Jリーグ第2ステージ】第15節
サッカーのJリーグ第2ステージ第15節は27日、東京・国立競技場など5会場で5試合を行い、首位のヴェルディ川崎はラモス、三浦らのゴールから横浜フリューゲルスに3−0で快勝し7連勝、13勝2敗でトップを守った。1勝差で川崎を追う清水エスパルスも浦和レッズに2−0で勝ち、12勝3敗とした。川崎と清水は第16節の12月1日、国立で対決する。
このほか3位の鹿島アントラーズは前半ジーコがFKを直接決めて1−0でサンフレッチェ広島を破り、4連勝で9勝6敗となった。横浜マリノスは2−0でジェフ市原に勝ち、8勝7敗で白星が先行した。市原は4連敗で5勝10敗の不振。ガンバ大阪と名古屋グランパスは2−2からPK戦にもつれ込み、大阪が6−5で勝った。《共同通信》
【常総学院・金子誠内野手】日本ハム入団決定
日本ハムがドラフト3位に指名した常総学院高・金子誠内野手(18)の入団が27日決まった。
この日、山田スカウトが茨城県土浦市内の同校を訪ね、本人、木内監督、両親らと会い、契約金5500万円、年俸480万円で、仮契約を交わした。(金額は推定)《共同通信》
【自民党・河野洋平総裁】「(細川内閣は)不誠実な内閣」
自民党の河野総裁は27日午後、山口市で開かれた同党山口県連の集会に出席し、細川内閣に対し「不誠実な内閣だ」と批判、次の通常国会を舞台に予算、景気など経済政策で全面的な対決に入る構えを強調した。
河野氏は大詰めを迎えたコメ市場開放問題について細川内閣が部分開放方針で米国と水面下の交渉を続けながら、国会答弁では否定を繰り返しているとして「内閣は日本の農民に対して不誠実だ」と批判した。《共同通信》
【自民党・森喜朗幹事長】越年延長論けん制
自民党の森幹事長は27日午後、遊説先の山口市で記者会見し、政治改革法案の処理に絡んで連立与党内に国会会期の越年延長論が取りざたされていることについて「とんでもない話だ」と強くけん制した。
森氏は「与野党が法案の共同修正で合意すれば、おのずから出口も定まると呼び掛けてきた」と強調。その上で「まだ会期があるのに早くから延長がどうだの、まして予算編成を越年させるだのとなれば、今年度内に6年度予算が上がるのかどうか」と、越年延長論を批判した。会期延長自体について「こちらから言うことは何もない」と述べた。
また森氏は参院段階での政治改革法案の再修正について「小選挙区比例代表並立制の定数配分や比例選挙の単位など骨格部分についての修正を引き続き求めていく」と強調。参院政治改革特別委員会での現場協議を尊重するものの、衆院段階と同様に森氏や市川公明党書記長らによる与野党の六者協議で話し合う用意のあることを重ねて示した。《共同通信》