平成1779日目

平成5年11月21日(日)

1993/11/21

【槙原寛己投手】巨人残留が決定

フリーエージェント(FA)宣言していた槙原寛己投手(30)の巨人残留が21日決まった。ことし導入されたFA制度で、宣言選手の契約第1号となる。

同投手はこの日、東京・世田谷の自宅で長嶋監督から残留の最終決断を迫られ、来季は54%増の年俸1億2000万円、ボーナス4000万円で巨人に残ってプレーすることを決めた。同時に3年間、トレード要員としない異例の複数年契約も公表されたが、野球契約の統一契約書では単年度契約で届け出ることが義務付けられている。

ことしの槙原は、チーム最多の13勝をマーク。複数年契約と年俸の大幅アップを要求したが、球団との交渉が難航して今月9日にFAを宣言(公示は11日)。槙原は他球団との話し合いを明言するなど、一時は中日入りも有力視されたが、保科球団代表に3度、長嶋監督にこの日を含めて2度の説得を受け、ようやく残留となった。(金額は推定)《共同通信》



【宮城県知事選】浅野史郎氏が初当選

大手ゼネコン汚職で逮捕、起訴された前知事本間俊太郎被告の辞職に伴う宮城県の出直し知事選は21日投票、即日開票され、無所属新人の前厚生省生活衛生局企画課長浅野史郎氏(45)=新生、日本新、さきがけ、社民連推薦=が、前副知事八木功氏(55)=自民、社会、民社推薦=ら無所属新人3氏を破り、初当選した。

細川政権発足後の知事選で、連立政権与党グループが分裂推薦したのは初めて。《共同通信》

【大相撲九州場所千秋楽】横綱曙が6度目の優勝

大相撲九州場所千秋楽(21日・福岡国際センター)横綱曙が13勝2敗で並んだハワイの後輩、関脇武蔵丸との決定戦を制し、3場所連続6度目の優勝を飾った。

武蔵丸は栃乃和歌、曙は大関貴ノ花をそれぞれ下し、史上初の外国出身力士同士の決定戦が実現。曙は引き落としで武蔵丸に勝ち、昭和63年の千代の富士(現九重親方)以来の3連覇(実際は、千代の富士は夏場所から九州場所まで4連覇)を果たした。

貴ノ花は7勝8敗で関脇当時の昨年春場所以来の負け越しとなり、来年1月の春場所は初めてのかど番を迎える。

【東京国際女子マラソン】ワレンティナ・エゴロワ選手が優勝

来年の広島アジア大会代表選考会を兼ねた93東京国際女子マラソンは21日、東京・国立競技場を発着点として大森海岸派出所前を折り返す42.195キロのコースに外国招待8選手を含む86人が参加して行われ、バルセロナ五輪金メダリストのワレンティナ・エゴロワ(ロシア)が2時間26分40秒で優勝した。エゴロワはマラソン5戦目で3度目の優勝。

日本勢では谷川真理(資生堂)が、日本歴代7位夕イの2時間28分222秒で2位に入り、ベテラン浅井えり子(NECHE)も5位に入った。

エゴロワは折り返し地点過ぎから抜け出し、その後独走で快勝。谷川は安定したペースで後半追い上げ、自己記録を2分47秒更新した。3位は2時間28分52秒のカトリン・ドーレ(ドイツ)。優勝候補のリサ・オンディエキ(豪州)は、中間点付近で途中棄権した。《共同通信》

【細川護熙首相】米国から帰国

アジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議のため米国・シアトルを訪れていた細川首相は21日夜、羽田着の政府専用機で帰国した。《共同通信》

【政治改革法案】羽田外相、再修正に柔軟姿勢

羽田副総理兼外相は21日夕(日本時間22日午前)、サンフランシスコ市内のホテルで同行記者団と懇談し、政治改革法案の参院審議について「(政治改革は)民主主義の土俵づくりだ。参院というもう一つの院の審議を尊重したい」と述べ、法案の再修正に柔軟に対応していく考えを強調。一方、会期延長には否定的な考えを示した。

さらに自民党内に衆参同時改革を求める声がある点に関し「今、急に(衆参)一緒にやれと言っても物理的に無理だ」と指摘、法案成立後に参院改革に全力を挙げる意向を示した。

また外相は「政治改革法案が成立する見通しが立つ中で、本格的な政界再編成が促される」として、法案成立をにらんで政界再編の動きが本格化するとの見通しを明らかにした。

所得税減税と消費税見直しの時期については、景気刺激策の必要性を強調した上で「常識的には減税とそれを補うものを一緒にはなかなか難しい」と述べ、所得税減税を実施する場合には消費税見直しと時差を置く考えを示した。

コメの輸入自由化問題について外相は新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の12月15日の期限内決着の重要性を強調。「お互いに譲歩するものは譲歩して絶対に成功させないといけない」と述べた。《共同通信》

【中国・江沢民国家主席】キューバ訪問

中国の江沢民国家主席兼党総書記は21日午後5時(日本時間22日午前7時)、中国最高首脳としては史上初めてのキューバ公式友好訪問のため、ハバナ国際空港に到着、カストロ国家評議会議長らの出迎えを受けた。両首脳は同日午後10時(同正午)すぎから非公式に会談、総額4億ドルの通商協定など両国協力関係や対米外交などで意見交換する。

銭其琛外相らとハバナに到着した江主席は「両国関係、共通の関心の国際課題をカストロ議長と話し合い、中国の改革と開放について報告、経済建設の経験を意見交換する。また、両国の協力関係をさらに発展。させる新たな道を探る」との声明を発表した。

両国の外務省当局者によると、歓迎夕食会後の21日夜の会談は両首脳の「個人的、非公式な対話」で、公式会談は22日午前8時(日本時間同日午後10時)すぎ、キューバ国家評議会で行われる予定。どちらかの会談でカストロ議長の中国初訪問が話し合われる可能性があるほか、キューバから中国への砂糖70万トン輸出など、バーター貿易による総額4億ドルの1994年度通商協定が発表されるもようだ。

旧同盟国ソ連の崩壊後、経済苦境にあるキューバは中国との関係強化を求め、江主席を91年から招待していた。戦闘服姿のカストロ議長は空港で、タラップ下まで主席を迎えに出、にこやかに主席の肩を抱いて歓迎した。

空港と都心を結ぶ幹線道路沿いにはスペイン語と漢字で「江沢民主席熱烈歓迎」と書かれた看板が数カ所に立てられたほか、空港周辺の沿道ではバスやトラックで動員された市民約4000人が両国国旗の小旗を振って主席を迎えた。《共同通信》



11月21日のできごと