平成1731日目

平成5年10月4日(月)

1993/10/04

【ロシア軍】議会を砲撃

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議会勢力の武装ほう起でモスクワが非常事態令下に置かれたロシアでは4日、エリツィン大統領の奪還命令を受けた正規軍部隊が戦車による激しい砲撃を交えて、議会側が立てこもる最高会議ビルを猛攻、3時間以上の戦闘の末、議会側は降伏の意思を表明した。大統領側部隊は同日午後3時半(日本時間同午後8時半)ごろまでに、最高会議をほぼ完全制圧し、両陣営の武力衝突は、大統領の勝利で終息に向かった。最後まで投降を拒否していたルツコイ「大統領代行」とハズブラートフ最高会議議長の2人は身柄を拘束された。

タス通信によると、この後、行われた政府と議会側の交渉で、砲撃で炎上した同ビル内だけで500人が死亡したことが報告されたが、ウォルコゴノフ大統領軍事顧問は、500人死亡説を公表したとの一部報道を否定した。内務省の発表などによると、この日の戦闘で同ビル内外で少なくとも27人が死亡し、過去2日間での死者は52人以上となる見込み。

大統領が9月21日、議会解散という超法規的な強硬措置に出たことから始まった今回のモスクワでの大統領と議会との政治決戦は、強力な軍の支持を背景にした大統領側の勝利という形で決着がつく見通しとなった。今回の政権の一大危機を乗り切ることで、大統領は新議会選挙実施を経て「新エリツィン体制」の構築を目指すことになろう。

タス通信によると、ハズブラートフ議長らは停戦と交渉には応じたが、身柄の安全を要求して投降は拒否していた。議会防衛部隊と軍部隊との銃撃戦もその後続いたが、守備部隊の組織的な投降は4日午後4時45分(日本時間同10時45分)ごろ始まり、議員や市民も含め、ろう城していた数百人が拘束された。NEGA通信によると、4日の戦闘では、一般市民5人が巻き添えで死亡、12人が重傷を負った。《共同通信》



【NHK連続テレビ小説・かりん】放送開始

10月4日のできごと(何の日)
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【サッカー第5回アジア・アフリカ選手権】日本、初優勝

サッカーのアジア、アフリカのチャンピオン国同士が対戦する第5回アジア・アフリカ選手権は4日、東京・国立競技場で行われ、日本が延長戦の末1−0でコートジボワールを破って初優勝。両大陸の王座に就くと同時に、15日からカタールで行われるワールドカップ(W杯)米国大会のアジア最終予選に向けて、幸先がいい勝利を挙げた。

試合はともに決め手を欠いた一進一退の攻防の末、延長戦(5分ハーフ)に突入。両チーム無得点のままPK戦かと思われたが、日本は土壇場の延長後半1分、エース三浦知(川崎)が値千金の決勝ゴールをマークし、この1点を守り切って接戦をものにした。《共同通信》

【細川護熙首相】エリツィン大統領支持を表明

衆院予算委員会は4日午前9時から開会し、社会党の大出俊副委員長ら連立与党の代表と自民党の橋本政調会長が質問に立ち、細川政権の基本姿勢や外交政策、景気対策などについて見解をただした。

細川首相は流血の惨事となったロシア情勢について「大変憂慮し、法秩序の一刻も早い回復を願っている」と懸念を表明しながらも、エリツィン大統領の改革路線に対しては「改革が進展するよう支援することを考えていくべきだ」と、引き続き支持する考えを表明した。

冷害によるコメの緊急輸入問題について首相は「特例、緊急的に輸入するもので、直ちに自由化につながることではない」とコメ市場開放問題との関連をつよう否定。新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)への対応も、コメの自給を堅持するとの従来方針に沿って交渉する姿勢を強調した。

ロシア情勢については、羽田外相も遺憾の意を表明しながらも「改革努力が物理的暴力の行使によって阻まれることがあってはならない」と強調した。これに関連し、橋本氏は国会に対して速やかに情報を提供するよう求めた。景気対策に関し、民社党の中野寛成政審会長が2兆円程度の所得税減税の先行実施を求めたのに対し、首相は「財源、費用対効果から考えてなかなか容易でない」と消極的な姿勢を示した。《共同通信》

【山花貞夫政治改革担当相】自衛隊は違憲

衆院予算委員会は4日午後、自民党の津島雄二、越智通雄、志賀節、保利耕輔各氏、共産党の志位和夫書記局長が質問に立ち、審議を続けた。

津島氏が自衛隊の合憲性についてただしたのに対し、山花政治改革担当相(社会党)は「社会党としては現在の自衛隊の実態は違憲と考えている」と述べた。細川首相は、欧州の連立政権の例を挙げ「それぞれ選挙時に違う政策を競い合い、政権に入る時に政策協定を結ぶ。その点で政府の責任は明確だ」と述べ、各党固有の政策と食い違いがあっても問題ないとの認識を示した。

首相は将来の政界再編成について「穏健な多党制になっていくのが望ましい」としたが、過渡的には「二大勢力が国民の選択となることもあり得る」と指摘した。

津島氏は連立政権が継承を合意している外交・防衛など「国の基本政策」と与党各党の政策の違いをただしたのに対し、山花氏は「一党の政策と国の政策はしゅん別する」と説明したが、津島氏は納得せず政府、与党各党が文書で見解を示すよう要求。予算委理事会で取り扱いを協議することとなった。

政治改革で志位氏が企業献金の即時禁止を求めたのに対し、首相は「一概に企業献金が悪と決めつけるのはどうか。節度の問題だ」とつっぱねた。政党への公費助成制度に関し首相は「民主主義維持のため、国民各位にコーヒ一1杯ぐらいのコストを負担していただくことで政治とカネにまつわる問題が解決するなら意義がある」と強調した。

所得税減税を含む日本の税制改革の必要性を指摘した先進7カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G7)合意について、藤井蔵相は「公約ではないが誠実に実行する」と述べ、現在の円高水準に対しては「日本は困っ」いる」と各国の理解を求めたことを説明した。ゼネコン汚職事件に絡み、三ヶ月法相は「刑事事件として取り上げるものであれば(検察当局が)適正に対処すると確信する」とした。佐藤自治相は「一部の知事逮捕は地方分権に水を差すものと憂慮している」と述べた。地方首長の多選禁止問題について、政治改革法案成立後に幅広く、議論する問題だと指摘した。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は4日、前日の福島県の冷夏による被害視察の際、農家の代表にかけた言葉が官僚の想定問答集に基づくものだった、との報道について、記者団から国会内で真偽を問われ「いや知らないな」と、“われ関せず”の風。それでも記者団が想定問答の存在をしつこく問いただすと「いや受け取っていませんよ。そんなもの」「そう(自分の言葉)ですよ」と、だんだん語気も強まり表情も不機嫌に。就任直後から、さまざまなパフォーマンスで「永田町色」や「官僚色」を極力薄め、「自然体」の演出に熱心なだけに、官僚作文の棒読みとの批判は腹に据えかねたよう。

○…社会党の大出副委員長はこの日、衆院予算委の質問のトップバッターに立ち、細川政権の姿勢をただした。ロシア情勢の急変や日本の国連安保理常任理事国入り問題を終えたところで時間の半分を費やしてしまい「与党質問は、難しい」と、思わずぽろり。この後、社会党が連立与党内で自衛隊法改正に反対する理由を説明したものの、そこで時間切れ。最後は「首相には聞きません」と逃げをうつなど、政権の最大のアキレスけんとされる社会党の苦悩がありあり。かつての「国会の止め男」の迫力も今は昔。《共同通信》

【石川県・中西陽一知事】答弁中に退席

中西知事は4日午前、県議会9月定例会予算特別委員会で答弁中に気分が悪くなり、一時言葉が不明りょうになったあと中途退席した。県の発表によると、中西知事は2日午後、石川県立中央病院で頭部の精密検査を受けた結果、硬膜下血腫と診断され、摘出手術を受けた。中西知事は4日午後から同病院に入院して治療を受け、議会最終日7日の本会議には出席する構えだが、76歳という年齢から健康状態は予断を許さない状況だ。

午前10時10分ごろ、北村茂男委員の質問に対する最初の知事答弁が始まって間もなく、知事の言葉がもつれ、聞き取れない状態になった。知事はしばらくして話ができるようになり、議場に向かって「一昨日、緊急手術した」と自分の病状を説明したあと知事席に座って答弁を続け、北村委員の質問が終わった時点で同10時半ごろ退席し知事室で休息した。議場は一時騒然となったが、県側の説明員が答弁し、委員会は継続した。

このあと県庁内で松本正彰秘書課長が知事の病状と手術の経過を発表した。知事は2日、七塚町学習センター落成式と河野自民党総裁昼食会の合い間を縫って、県立中央病院でCTスキャン検査を受けたところ、頭部に血腫が発見された。同日午後4時過ぎから約2時間の手術で血腫を摘出したあと病院で安静を続けたが、主治医が予算特別委に出席可能と判断したため、4日朝は病院から県議会に向かった。

知事は一週間ほど前から左手や右足の動きが悪くなり、階段の上り下りも困難になっていたという。《北國新聞》

中西知事は4日の県議会9月定例議会答弁中、一時言葉が不明りょうとなって中途退席し、同日午後、石川県立中央病院に入院した。県の発表によると、中西知事は2日、同病院で頭蓋骨内に出来た硬膜下血腫の除去手術を受けた。中西知事は5日の予算委出席を見合わせ、7日の本会議には出席する構えだが、76歳という年齢から今後は進退問題もそ上にのぼる見通しだ。《北國新聞》



10月4日のできごと