平成1728日目

平成5年10月1日(金)

1993/10/01

【IAEA】北朝鮮に核査察受け入れを要求

国際原子力機関(IAEA)総会は最終日の1日、核査察拒否を続ける朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対し、憂慮を表明し、査察受け入れを求める決議を賛成多数で採択した。決議には日本など72カ国が賛成、北朝鮮とリビアが反対、中国など11カ国が棄権した。北朝鮮に対する決議を総会が採択したのは初めて。

米朝会談の再開問題を抱える北朝鮮は、国際的批判にさらされるとともに、さらに態度を硬化させることが懸念される。

決議採択後、北朝鮮の金光燮・駐ウィーン代表部大使が発言し「決議は国家主権の侵害であり、採択によりもたらされる重大な結果はIAEAと一部の国の貴任だ」と述べた。

決議は「これまで(北朝鮮に査察受け入れなどを求めて)IAEA理事会や国連安全保障理事会が採択した諸決議が履行されていないことに深い憂慮」を表明、北朝鮮はIAEAとの保障措置(核査察)協定に定められた義務を履行していないとし、査察の受け入れとIAEAとの核査察協議の即時再開を要求している。さらに、来年の総会でも同じ問題を取り上げるとしており、今後も北朝鮮側に強く圧力を掛ける姿勢を示している。《共同通信》



【プロ野球・ヤクルト】粘る横浜振り切る

ヤクルト8−6横浜◇1日◇横浜

ヤクルトが先手を取り続け、70勝に達した。同点に追いつかれた直後に、一気に4点を奪った七回の攻撃が力の差だった。橋上、金森の代打陣の2長打であっさり勝ち越した後、荒井の犠打で1点を加え、さらに二死一、二塁では中前打に失策まで絡み2点を奪った。八回には内藤の2点本塁打も飛び出し、一時は8−2とリードした。

横浜は粘った。八回、進藤の12号3ランなどで2点差。九回には高津を攻め一死満塁としたが、四番手乱橋に高木が遊ゴロ併殺に終わって万事休した。《共同通信》

【世界柔道】中村佳英選手が金

世界柔道選手権第2日は1日、カナダ・ハミルトンのコップス・コロシアムで男女計4階級を行い、初出場の中村佳英(旭化成)が男子86キロ級を制し、今大会日本に男女を通じて最初の優勝をもたらした。同78キロ級の吉田秀彦(新日鉄)は決勝で敗れ、2位にとどまった。

柔道中村三兄弟の長兄、中村は順調に勝ち進み、準決勝でアルメ・バグダサロフ(ウズベキスタン)に快勝。決勝もバルセロナ五輪銅メダルのニコラス・ジル(カナダ)を見事な右内またに下し、全6試合中、5試合に一本勝ちする安定した戦いに終始した。日本はこのクラスで、前回の岡田弘隆に続いてニ連覇。

バルセロナ五輪の金メダリスト、吉田は初戦の2回戦で腰を痛めたのが最後に響いた。韓国の新鋭、全己盈との決勝で、残り30秒に一本背負いの技ありを奪われ敗れた。

女子61キロ級の北爪弘子(埼玉大)は1回戦で敗れた後、敗者復活戦で敗退した。女子66キロ級は曺敏仙(韓国)が、同61キロ級はジェラ・バンデカバイエ(ベルギー)がそれぞれ初優勝した。《共同通信》

【自民党】政治改革対案5法案

自民党政治改革本部(三塚博本部長)は1日午後、幹部会を開き、政府提出の政治改革法案の対案となる5法案をまとめた。5日の政調審議会と総務会で正式決定する。国会提出の時期は政治改革特別委の審議入りをにらみ決める。

5法案は政府の4法案に当たる公職選挙法改正案、政治職金規正法改正案、政党助成法案、選挙区画定委員会設置法案のほか、政治腐敗防止に関する法案を別立てで提出する。

このうち柱となる選挙制度改革は①衆院への小選挙区比例代表並立制の導入②総定数は471で、小選挙区300、比例代表171③比例代表は各都道府県単位④投票は一票制―という内容。

同政治改革本部はこのほか政党の定義を定めた政党法制定や、選挙違反の連座制の対象を末端選挙運動員まで広げる公選法改正案の検討も進めており、成案ができ次第、第二弾として追加提出する方針。

自民党は先月2日に政治改革要綱を党議決定して以来、法案づくりを進めていた。ただ要綱では戸別訪問を原則自由にすることにしていたが、その後の議論で「解禁すると弊害が大きい」との意見が出たため、法案では削除し、現行の禁止規定を存続させることにした。《共同通信》

【細川護熙首相】訪米の帰国報告

衆院予算委員会は1日午前10時開会し、細川首相、羽田外相、藤井蔵相がそれぞれ約10分ずつ訪米の帰国報告をした。

首相はクリントン大統領との首脳会談で、米側が細川政権の政治、経済、行政に関する改革努力を支持する姿勢を示したことを説明し「日米間の信頼関係を構築する初期の目的を果たした」と成果を協調した。《共同通信》

【政界談話室】

○…1日から始まった赤い羽根共同募金。山花政治改革担当相も胸に赤い羽根を着けてこの日の閣議後会見に臨んだが、記者団の質問前に「今日、羽根を着けていますが、借りたものです。僕は募金できないんですよ」と切り出した。公職選挙法によると、公職の候補者は選挙区内での献金が一切できないこととなっており、山花氏もこれを規定した公選法199条の2をわざわざ説明。「東京都の赤い羽根募金というのは各市町村に支部があるから、私がやると公選法に違反する。大内厚相もできない」と、政治改革担当責任者らしく、厳格さを強調することしきり。

○…この日未明、自民党の橋本政調会長の長女に男の子が誕生した。同会長には初孫。同日、衆院予算委員会での質問に立つかもしれなかった橋本氏、「準備があるから電話をいれるなと周りに言っておいたのに5時過ぎに電話があったよ。怒るわけにもいかないしね」と笑顔を隠し切れなかった。「しかし、予算委も始まり、与野党対決となる状況でうれしいことがあるのも複雑だね」。予算委トップバッターとして政府側に鋭く迫る構えの橋本氏だが、おじいちゃんとなっていつもの舌ぽうも多少は緩む?《共同通信》



10月1日のできごと