平成1727日目

平成5年9月30日(木)

1993/09/30

【最高裁】鹿児島・伊仙町長選は無効

平成3年4月の鹿児島県・徳之島の伊仙町長選で当選した樺山資敏町長らが、同県選挙管理委員会(松村仲之助委員長)の選挙無効採決の取り消しを求めた訴訟の上告審判決が30日、最高裁第一小法廷であった。大堀誠一裁判長は「選管の採決を是認した福岡高裁宮崎支部判決に誤りはない」として、樺山町長側の上告を棄却した。

これにより、選挙無効が確定し、樺山町長は失職。伊仙町選管が通知を受けてから50日以内に出直し選挙が行われる。

福岡高裁宮崎支部の判決などによると、同町選では不在者投票316票が開票作業に間に合わず受理されなかった。開票の結果、樺山町長が対立候補を104票差で破ったが、町選管は「事務妨害のため不在者投票が開票できなかった」として、選挙無効を告示。樺山町長側が県選管に異議を申し立てた。

県選管は町選管の無効告示を「手続きに誤りがある」と取り消した上で、町選管の不在者投票の管理執行違反を理由に改めて選挙無効の採決をしていた。

同高裁宮崎支部はことし4月「不在者投票が開票されていれば選挙結果に影響を与えたことは明らかだ」とし、県選管の採決を支持し、樺山町長の請求を棄却。同町長側が上告していた。《共同通信》



【農水省】加工用の米20万トンを緊急輸入へ

長雨、日照不足による天候不順や台風などで被害を受け、93年産水稲の作況指数(9月15日現在)が戦後最悪の「80」(著しい不良)と凶作になったことから、農水省は30日、年末年始需要に対処するため加工用の米20万トンを年内に緊急輸入すると発表した。

主食用米も年明け後に輸入する。コメの緊急輸入は1984年に韓国から加工用米15万トンを輸入して以来。天災によるとはいえ、コメの国内自給方針が崩れたことで、コメ自由化論議に弾みがつくことも予想される。《共同通信》

畑農相は30日の冷害対策関係閣僚会合終了後に会見し、コメの緊急輸入が新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)でのコメ輸入自由化論議を加速させるとの見方に対して「(ことしの冷害は)百年に一度の異常事態。これを前提に考えるべきではない」と述べ、緊急輸入措置と自由化は全く別次元の問題として対応していく考えを示した。

農相は、冷害対策として、来年度以降のコメの生産調整(減反)を緩和することに関連して「(今回の対策は)あくまでも減反の緩和ということであり、減反の廃止はあり得ない。日本には(コメの)需給ギャップがあり、引き続き減反はやっていく」と強調した。コメ不足が国民生活に与える影響については「安定供給という基本的な取り組みで安心願うことが大事。国民に迷惑を掛けないようにするのは当然だ」と述べ、コメの必要量確保や便乗値上げの監視強化などに万全を期す考えを示した。《共同通信》

【自民党・河野洋平総裁】政権奪回へ決意

自民党の第57回臨時党大会は30日午前、党本部で開かれ、河野総裁の無投票再選を了承、特別宣言を採択し二日間の幕を閉じた。河野総裁は「党の再生と政権奪還に身を捧げて全力を尽くし、必ず実現する」と述べ、党改革の断行と政権への復帰に強い決意を表明した。

河野氏は派閥解消について「遅くとも新しい制度による選挙が実施される前までに、党を挙げて派閥解消が実現できるよう努める」と述べ、次の総選挙前に派閥解消へ努力することを約束した。一方、定年制導入については「候補者選定は最良の候補者であるかどうかが大切であり、年齢や経歴などで機械的に障壁を設けるべきではない」と述べ、定年制導入に否定的な考えを示した。ただ比例代表選挙候補者への導入は「一定の根拠がある」として引き続き検討する意向を示した。

河野氏は、自民党が結党以来初めて野党となったことについて「根本原因は腐敗の続発や権力の座にある者のおごりだった」と指摘。「国民に『自民党は反省した』と認めていただくことが政権復帰の第一の条件だ」と政治腐敗との決別と党風の刷新を求めた。《共同通信》

【自民党】派閥解消へ動き

自民党の宮沢、小渕両派は30日午後、それぞれ総会を開き、派閥解消について協議、前向きに取り組む方向を確認した。両派が解消に動き始めたことで党内他派にも波及しそうだ。

宮沢派では「宏池会(宮沢派)の在り方に関する検討委員会」(委員長・瓦力前党国対委員長)を正式に発足させることになった。河野総裁が党臨時大会で、新選挙制度での選挙実施までに派閥解消を実現する方針を明確にしたことを受けたもので、会費制による運営など他派に先駆けた新方式の導入を打ち出す方向だ。池田事務総長は総会で「選挙制度改革が完成した後も情報交換、相互扶助、政策の勉強などのための議員グループは残る」と述べ、弊害が指摘されている旧来型の派閥とは異なる議員集団への脱皮を目指す考えを強調した。

一方、小渕派の小渕会長は同日の総会で「派として派閥の存在をどう位置付けるか勉強したい」と述べ、近く派内に派閥解消に向けた検討機関を設ける方針を示した。小渕氏は、選挙制度が変われば派閥が解消の方向に向かうとの見方も示したが、同時に「派閥を政党にし、自民党を自民党連合のようなものにするというような議論も考えられる」と述べ、解消だけにこだわらず幅広く検討していく考えを示した。《共同通信》

【オリックス・土井正三監督】辞意

プロ野球オリックスの土井正三監督(51)が30日、今季限りで辞任する意思を表明した。土井監督は同日夜、神戸市内のホテルで井箟球団代表と会い、契約期間の3年間が切れる今季を最後に辞任する意思を伝えた。

土井監督は1990年のシーズンオフに上田利治前監督の後を受けて監督に就任した。2年連続3位の後、今季も現在3位を維持しているが、安定した成績を残す一方で、優勝争いに絡まなかったことや指導力などで球団の評価が分かれていた。今シーズン中の辞意表明は広島・山本監督に次ぎ2人目。《共同通信》

【世界柔道】阿武教子選手が銀

世界柔道選手権第1日は30日、カナダ・ハミルトンのコップス・コロシアムで男女の重量4階級を行い、女子の72キロ超級で17歳の阿武教子=福岡・柳川高=が2位に食い込む大健闘を見せた。男子はメダルなしと暗いスタートになった。

阿武は準決勝で欧州1位のモニク・バンデリー(オーランダ)に優勢勝ち。日本選手としてこのクラスで世界選手権、五輪を通じて初めて決勝に進んだ。しかしヨハンナ・ハーグン(ドイツ)に終了直前、小内刈りの効果を奪われ、1984年大会52キロ級の山口香以来の日本女子の優勝はならなかった。

男子95キロ級の甲斐康浩(新日鉄)は3位決定戦で、マルク・マイリング(ドイツ)に敗れた。男子95キロ超級はダビッド・ドイエ(フランス)が決勝で、バルセーロナ五輪1位のダビド・ハレイシビリ(グルジア)を破って優勝した。関根英之(東洋水産)は初戦の2回戦で一本負けした。《共同通信》

【小椋佳さん】第一勧銀退職

第一勧業銀行に勤めながら、シンガーソングライターとして、数々のヒット曲を送り出してきた小椋佳さん(49)が30日、同行を退職した。《共同通信》

【金沢サニーランド】閉園

石川県内唯一の動物園と水族館併設のレジャー施設として長い間、県民に親しまれてきた金沢市東御影町の金沢サニーランドが30日で35年間の歴史に幕を閉じることになり、同日は雨にもかかわらず、午前9時の開園から親子連れや幼稚園児らが続々と訪れ、動物たちとの別れを惜しんだ。

県は第二健民公社を設立して「石川動物園」(仮称)として再スタートさせる計画であり、訪れた人々は「早く動物たちと再会できることを願っている」と期待を寄せていた。

サニーランドは昭和33年11月に創業し、宿泊、飲食、演劇、動物園に加え、同38年には文部省指定の金沢水族館も併設した。ピーク時の40年代には年間30万人以上の入場者があったが、レジャーの多様化などにより、入場者数は伸び悩み、今月いっぱいで閉鎖されることが決まっていた。

営業活動は26日の日曜日で終了したが、27日から無料開放とし、無料開放期間中は平日にもかかわらず県民が大勢訪れ、28日の7500人を最高に3日間で1万9000人以上の人が押し寄せ、最終日の30日も開園2時間足らずで、600人以上が入場した。《北國新聞》

【富山県高岡市・御旅屋再開発ビル】大和など27店入居

高岡市御旅屋第一街区市街地再開発組合と第三セクターの「オタヤ開発」は30日、富山県を通じ中部通産局に対し「御旅屋再開発ビル」(仮称)の大店法五条に基づく申請(小売り業者の届け)を行った。

申請概要によると、物販店舗として入居するのは核テナントの大和(金沢市)と専門店26店の計7店。大和が地下1階から地上6階まで延べ1万6606平方メートル、専門店が1階から6階まで延べ3271平方メートルを占め、売り場面積は合わせて1万9877平方メートルと富山県内では最大となる。専門店の業種別では婦人衣料が9店、和服1店、靴・カバン、文具、CDなど生活雑貨が16店。銀座に本店を置く「三愛」など県外のテナントが7割(18店)を占めた。

大和はファッション、雑貨など従来の商品構成のほか、地下に生鮮食品売り場(2537平方メートル)、7階に直営レストランなど飲食ゾーン、7階の一部と8階にイベントゾーンを計画している。屋上にはプレイランドやヘリポートも設けられる。開店時間は午前10時から午後7時(年間60日に限り午後8時)、休業日数は1年間42日で、全体の年商として約180億円(大和が約150億円)を見込んでいる。オープンは来年3月初旬の予定。《北國新聞》



9月30日のできごと