平成1729日目

1993/10/02

この日のできごと(何の日)

【伊勢神宮】式年遷宮

20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮は2日夜、内宮でご神体を旧正殿から建て替えられた新正殿に移す遷御が行われた。1300年の歴史を持つ伝統行事は、静寂に包まれた暗やみの神域の中で古式ゆかしく王朝絵巻を繰り広げた。

天武天皇が定めたとされる式年遷宮は持統4年(690年)の第1回から今回で61回目。20年を一区切りにして神だけでなく日本の国も生まれ変わりたい、という思想と信仰が込められているという。

午後6時、「ドーン」という太鼓の音が内宮の神域に鳴り響き、儀式の開始が告げられると、内宮の斎館前に並んだ衣冠束帯姿の池田厚子祭主、久邇邦昭大宮司ら神官約130人が旧正殿に向かって出発した。

遷御には皇室から秋篠宮さま、政府から武村正義官房長官らのほか指揮者の岩城宏之さん、高坂正堯京大教授ら文化人も参列。旧正殿から新正殿に向かう参道に設けられた桟敷席から約3000人の各界代表の招待客とともに、儀式の進行を静かに見守った。

この後、還御は天の岩戸開きの故事にならう「カケーコー」という鶏鳴が三回唱えられ、午後8時、「出御」の声とともに遷御の列が旧正殿から進み出た。かがり火もすべて消され、神宮内が暗やみに包まれた中、ご神体と神宝・装束類が新正殿に運び込まれ、安置された。

最後に荒祭宮の遥拝所で神官らが八度拝を行い、すべての儀式を終えた。

還御の儀式は一般の拝観が許されず、一般の内宮参拝は3日午前5時から。内宮に続き、5日夜には外宮でも遷御が行われる。《共同通信》

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【NHK連続テレビ小説・ええにょぼ】最終回

【プロ野球・ヤクルト】5連勝

ヤクルト4−3横浜◇2日◇横浜

ヤクルトは相変わらず横浜に強い。3−3の九回二死無走者で、投手の山田が、この回から登板の五十嵐から左中間に2号本塁打を放った。

七回には、斎藤隆の制球難から安打と2四球で無死満塁。併殺の間に2−2の同点。さらに一、三塁で代打金森が前日同様に盛田の高めの球を二塁打して勝ち越すなど、横浜投手陣の乱れを逃さなかった。ヤクルトは5連勝。

横浜は必死の継投を図ったが、前日に引き続き投手に本塁打されるなど、踏ん張りきれなかった。《共同通信》

【Jリーグ・ナビスコカップ】第5節

サッカーのJリーグ・ナビスコカップ第5節最終日は2日、茨城・カシマスタジアムなどで予選リーグA、B組計5試合を行い、B組の3戦全勝同士の対決は、横浜フリューゲルスが延長の末、清水エスパルスを2−1で破り4連勝、早くも準決勝(23日)進出を決めた。

またA組ではヴェルディ川崎が柏レイソルに2−0で快勝して3勝目(2敗)をマーク、サンフレッチェ広島に1−2で敗れた鹿島アントラーズ(3勝1敗)を抜いてトップに立った。

B組では浦和レッズが、ルンメニゲらのゴールで名古屋グランパスに3−2で勝ち、横浜マリノスもディアスらの得点でジュビロ磐田に2−0で快勝、それぞれ初白星を挙げた。《共同通信》

【ボクシング】

英国選手同士が初めて対戦した世界ボクシング評議会(WBC)ヘビー級タイトルマッチ12回戦は2日、ウェールズ・カーディフのアームズパークラグビー場で行われ、チャンピオンのレノックス・ルイスが、挑戦者のフランク・ブルーノに7回1分0秒でTKO勝ちし、2度目の防衛に成功した。1988年のソウル五輪金メダリストのルイスはプロ入り後24戦全勝(20K0)。ブルーノは3度目のタイトル挑戦に失敗した。

28歳のルイスは、立ち上がり動きが硬く、3歳年上のブルーノの左ジャブを浴び苦戦、前半はポイントでリードされた。しかし、7回に強烈な左フックをヒットさせ、チャンスをつかむと、挑戦者をロープに追い詰め、一方的に攻めたところでレフェリーが試合を止めた。両者のファイトマネーは、ルイスが350万ドル(約3億7000万円)、ブルーノが150万ドル(約1億1600万円)だった。《共同通信》

【世界柔道】

世界柔道選手権第3日は2日、カナダ・ハミルトンのコップス・コロシアムで男女4階級を行い、男子65キロ級で中村行成=東海大=が優勝し、前日の同86キロ級を制した兄の佳央=旭化成=に次いで日本勢に男女を通じ今大会2個目の金メダルをもたらした。日本選手の兄弟同時優勝は、1969年第6回大会(メキシコ市)での園田義男、勇以来24年ぶり。女子56キロ級に出場したバルセロナ五輪銅メダルの立野千代里(ミキハウス)は決勝で敗れ、2位となった。

柔道界で売り出し中の“中村三兄弟”の二男・行成は、世界選手権初出場ながら落ち着いた試合運びを見せた。決勝では奥襟を取りにくるエリク・ボルン(スイス)に、場外際で豪快なすくい投げを浴びせた。《共同通信》

【自民党・河野洋平総裁】金沢で会見

自民党の河野洋平総裁は2日、同党金沢支部結集大会や県連地方議員連絡協議会発会式に出席のため石川県を訪れ、金沢市の金沢東急ホテルで森喜朗同党幹事長、坂本三十次県連会長らと記者会見に臨んだ。

この中で、河野総裁は戦後最悪の作況指数となっているコメ問題について「週明けから各農村地に党の調査団を派遣し、緊急提言をまとめたい」との方針を明らかにし、コメの緊急輸入については新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)でのコメ市場開放論議とつながるものではないと強調した。また、北陸新幹線の建設について「下野したとはいえ早期建設の公約実現のために全力を上げたい」との意向を示した。

河野総裁は、自衛隊法改正案の国会再提出問題に対して「国の基本政策は継承すると言ってきた与党内で意見の食い違いがある。臨時国会に法案を提出し早期成立をめざすべきだ」と述べた。

さらに河野総裁は奥田敬和氏の離党などによる県連、金沢支部などの分裂に対して「地方組織につらい面を味わわせ申し訳ない」と述べ、今後、地方組織の意見を吸い上げながら活性化を図る意向を示した。

また、小選挙区制導入による石川県内の選挙区割りについては、「議員定数面でも政府与党と隔たりがあり、現段階で何ともいえない。長年にわたり地域貢献されてきた人たちばかりで、党選挙制度改革本部で的確に決めたい」との考えを示した。記者会見には、山崎拓党副幹事長、瓦力代議士、沓掛哲男参院議員も同席した。

引き続き同ホテルで開いた金沢支部の結集大会には県議、市議、校下部会長、党員ら約600人が参加した。新生党の奥田敬和代議士を支持する役員らの集団離党に伴う新執行部体制の臨時大会で、米沢外秋県議の新支部長選任など、新役員が全会一致で承認された。引き続き、森幹事長、坂本県連会長らが支部再建や党勢拡大に向けて一致結束を呼び掛けた後、河野総裁が記念講演した。《北國新聞》

自民党の臨時党大会を乗り切った河野洋平総裁は2日の石川県での遊説で、連立与党を激しく攻撃、政権奪還へ向けた「反転攻勢」を本格化させた。

「政党は政策が命だ。180度違う政策なのに、ただ権力がほしいというだけで天下をとることがあってはならない」河野氏は「自民党の政策継承」を前提にスタートした細川政権の政策の不明確さをこう指摘し「必ず内部矛盾が起きる」と強調した。《共同通信》



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