平成1716日目

平成5年9月19日(日)

1993/09/19

【PLO・アラファト議長】アラブ議会で演説

パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長は19日、カイロのアラブ連盟外相会議で演説し、イスラエルとPLOが調印した暫定自治宣言は包括和平への単なる一歩にすぎず、イスラエル軍がエルサレムを含むすべてのアラブ占領地から完全撤退しない限り、最終的な解決にはならないと述べた。

議長の演説はアラブ連盟から暫定自治の合意に対し公式な支持を獲得するために行われたが、シリアやリビアは合意を強く批判しており、同連盟が暫定自治宣言を支持し承認する声明を出せるかどうかは微妙な情熱だ。

議長は「1年10カ月にも及ぶ和平交渉が何の進展ももたらさない一方で、イスラエルが占領地での抑圧政策を強化した」と述べ、秘密交渉で今回の合意に踏み切らざるを得なかった事情を強調。アラブの足並みを乱してイスラエルと「単独和平」を結んだという批判に反論した。

会議には19カ国の外相が出席したが、議長の演説には歓迎や支持の拍手もなく、合意をめぐって分裂しているアラブの内情が浮き彫りになった。

イスラエル占領地にいる。パレスチナ人のイスラム原理主義組織ハマスや、PLOの反主流派などは暫定自治宣言に激しく反発し各組織間の共闘を進めているほか、シリアやリビア、イラクやイランなど中東の反対派各国に支援を求める動きを活発化させている。《共同通信》



【天皇、皇后両陛下】欧州訪問から帰国

イタリア、ベルギー、ドイツを3日から公式訪問していた天皇、皇后両陛下は19日午後、羽田着の政府専用機で帰国された。

午後2時40分すぎ、政府専用機から紺のスーツの天皇陛下と白と黒のツーピース姿の皇后さまが笑顔で降り立ち、留守中の国事行為の臨時代行を努めた皇太子さまら皇族方や、細川首相夫妻らの出迎えを受けた。《共同通信》

【英・メージャー首相】「捕虜問題は友好的に処理」

細川首相との会談や経済協力協議のため来日中のメージャー英首相は19日、東京の英国大使館で記者会見し、旧日本軍の捕虜だった旧英兵らが日本に補償を求めている問題について「この要求はカナダ、オランダにもあり、英国でも問題にはなっているが、日英両国は友好的なパートナーである。細川首相との会談でも私的に話し合うが、あくまで友好的な精神で処理する」と述べた。《共同通信》

【自民党・森喜朗幹事長】10兆円減税求める

自民党の森幹事長は19日民放テレビに出演し、同党が求めている5兆円以上の所得税減税の規模について「個人的には10兆円を超えた方がいいと考えている」との見解を示した。

その財源としては「税体系全体を見直さなければならない」として、消費税の税率アップも検討の対象になることを重ねて強調。10兆円減税を行う場合の消費税率については「(現在の3%から)最低10%はみなければならない」との考えを示した。《共同通信》

【新生党・小沢一郎代表幹事】消費税挙げで減税先行

新生党の小沢代表幹事は19日午前、民放テレビの報道番組に出演し、今後の景気対策の焦点となる所得税減税について「所得税減税を先行して、1年か2年か3年か分からないが、後で消費税(アップ)を執行するということで一向に構わない。その間は赤字国債でやっても財源の担保があればいいのではないか」と消費税率アップとセットで先行実施すべきとの考えを示した。

減税規模については「所得税も住民税も今の半分にし、消費税は10%。半分にすると減税は14—15兆円の規模になる」と主張、「それくらいやらないと景気対策の効果がない」と述べた。また政界再編の見通しについて、自民党の再分裂を含む大幅な再編が進むとの見方を示した。

小沢氏は今後の政界再編の展望について「これからの政界再編の行方は自民、非自民という中で行われる話ではない。(連立与党)8会派もそのまま一緒になって大同団結ということになるか分からないし、自民党も一つのままでいくかどうか分からない。全部ひっくるめて起きるんじゃないか」と述べた。《共同通信》

【自民党・河野洋平総裁】景気対策を批判

自民党の河野総裁は19日日午後、遊説先の長野県松本市内で記者会見し、政府の景気対策について「思い切った対策をやらなければ税収の落ち込みも一段と厳しくなるだろうし、期待外れだ」と批判した。さらに「臨時国会では十分な政策論争が必要だ。経済政策は非常に重要なポイントになる」と述べ、政治改革問題と併せて景気対策を国会論戦の柱に据える考えを強調した。

消費税率引き上げ問題については「党内でも(その是非を)検討しているが国会論戦の中心になると思う」と指摘した。政治改革問題については「対案を提出するかどうかは連立与党側の出方を十分見極めて決定したい」と述べるにとどまった。

党再生に向けた党改革論議について河野総裁は「党改革本部の答申を見て、執行部独自でもなすべきことはきちっとしていきたい」と述べ、焦点の定年制導入、派閥解消問題などで執行部として独自の対応もあり得るとの考えを示唆した。《共同通信》

【大相撲秋場所】8日目

大相撲秋場所8日目(19日・両国国技館)1敗の大関貴ノ花が、物言い取り直しの末、関脇琴錦の右下手ひねりに敗れた。全勝を守った横綱曙と早くも2差となり、場所後の史上最年少横綱昇進は極めて難しくなった。曙は関脇武蔵丸を寄り切り、8連勝で勝ち越しを決めた。武蔵丸は4勝4敗。

大関若ノ花は剣晃を鮮やかな切り返しで破って1敗を守った。関脇貴ノ浪は琴別府を寄り切って6勝目。新入幕の武双山は舞の海に敗れて4勝4敗となった。この日の結果、幕内は全勝の曙を1敗で若ノ花が追う展開で十両は浜ノ島がただ1人8戦全勝。《共同通信》

【ゴルフ・中島常幸選手】1年ぶり美酒

全日空オープン・ゴルフ最終日(19日・札幌GC由仁=7009ヤード、パー72)初日からトップの中島常幸がこの日73とスコアを落としたが通算14アンダーの274で逃げ切り、3年ぶり4度目の優勝を遂げた。賞金は1800万円。昨年の日本プロマッチプレー以来、1年ぶりのツアー勝利で通算40勝目。後援競技を含めると51勝になる。

前半2バーディーの中島は、後半に入るとショット、パットとも不安定になり、13番でダブルボギー、14番でボギーをたたいたが、後続も伸びず余裕を持って勝った。

4打差の2位に尾崎直道、高橋勝成、ピーター・シニア(豪州)の3人が入り、招待出場のフィル・ミケルソン(米国)は280で7位。尾崎将司は76をたたき、286で21位に終わった。《共同通信》

【インディカー・シリーズ】ナイジェル・マンセル選手が総合V

自動車のインディカー・シリーズ第15戦、ボッシユ・スパークプラグ・グランプリは19日、米ペンシルバニア州のナザレス・スピードウエー(1周1.6キロ)で200周の決勝レースを行い、昨年のフォーミュラワン(F1)王者で、今季から同シリーズに参戦しているナイジェル・マンセル(英国、ローラ・フォード)が1時間15分37秒273で優勝し、ルーキーとしては史上初の総合優勝を決めた。F1と同シリーズの総合チャンピオンの誕生は史上3人目。ヒロ松下(ローラ・フォード)は、2位だった。

今季5勝目をマークした40歳のマンセルは、英国人としては1916年のダリオ・レスタ以来の栄冠を手に入れた。《共同通信》



9月19日のできごと