平成1715日目

平成5年9月18日(土)

1993/09/18

【JR北陸線】特急の座席に「針」

JR北陸線の特急「雷鳥16号」と「しらさぎ1号」の座席から18日、まち針がそれぞれ1本ずつ見つかり、石川県警は新幹線での同種の事件をまねた悪質ないたずら目的の犯行の可能性もあるとみて捜査に着手した。さらに上越新幹線や山陽線新快速電車でも同日、安全ピンやまち針が発見されJR車両から見つかった針は同日だけで7本、これまでの合計で24本となった。

8月末から東海道・山陽新幹線で相次いでいた事件が範囲も北陸、東日本に、対象も新幹線から在来線にまで広がりを見せている。同日までにけが人は出ていないものの、9月に入ってからの陰湿な手口の異常な広がりは、利用客の多い幹線網だけに不安も拡大している。JR西日本金沢支社は当面、車庫に入った車両の座席の点検を行うなどの対策を取ることにした。

JR西日本の調べでは、同日午前9時50分ごろ、北陸線から東海道線に入って京都—西大路間を走行中の富山発大阪行き「雷鳥16号」(9両編成)車内で、乗客が3号車14番A席の座布団部分に長さ30ミリのまち針が刺さっているのを発見し、車掌に届けた。 さらに同10時35分ごろ、名古屋発富山行き「しらさぎ1号」(7両編成)が北陸線の小松—寺井間を走行中に、乗客が7号車6番C座席の座布団部分の上に置いてあった30ミリのまち針1本を見つけた。けが人などはなかった。

金沢支社では同日、まちに針が見つかった「しらさぎ1号」の全車両について点検し、職員が手で座席を確認して針がないか、不審な点がないかを確認するなど、対応に追われた。また、今後当分の間、点検、巡回を強化し、運行後、車庫に戻った車両に異常がないか座席などのチェックを実施したいとしている。

JR西日本管内では、この2本のほか、午前9時半ごろに岡山市の岡山電車区で、児島―岡山を走り終えた普通電車(6両編成)の先頭車両の座席背もたれに、長さ50ミリのまち針が刺さっているのを清掃係が見つけた。同10時ごろには、兵庫県太子町の網干電車区で新快速電車(12両編成)を清掃していた作業員が、先頭車両窓側シートの座席部分に長さ35ミリのまち針を発見した。この電車は同6時15分米原駅を発車し、同9時前に姫路駅に到着した後、電車区に入った。

JR東日本管内でも同3時半ごろ、上越新幹線の上野新幹線第一運転所に着いた回送列車の座席に長さ約40ミリの安全ピンが針先を上に向けシートの下側から刺し込まれているのを清掃作業員が見つけた。 針を入れる事件はこれまりで売り場のパンや布団に入れるケースがあった。これらは商売上のトラブルが背景にあったが、今回のような一般客多数に被害が及ぶ広域的なケースはまれ。

「しらさぎ1号」の座席で見つかったまち針については石川県警捜査一課と鉄道警察隊が富山県警と連携して捜査を進める方針だ。8月末以降、東海道新幹線などの車両で相次いでいた同種の事件との関連性を調べるとともに、これら事件をまねた、可能性もあるとみて、捜査していく考えだが、走る列車の中で発生した事件であり、針を置いた地点の特定が難しいなどの特殊性もある。《北國新聞》



【全日本テニス】遠藤愛選手が初優勝

テニスのIBM第68回全日本選手権第九9日は18日、東京・有明テニスの森公園で行われ、女子シングルス決勝は第1シードの遠藤愛(筑波大大学院)が坂口(旧姓岡川)恵美子(とうきゅう)を7−5、6−2で下して初優勝、賞金200万円を獲得した。

昨年準優勝の遠藤は第1セット、過去2度の優勝経験を持つ28歳のベテラン坂口のフォアハンドからの攻めに苦しんだが、1−5から6ゲームを連取して逆転。第2セットは一方的な展開に持ち込んだ。遠藤は初戦の2回戦から6試合連続ストレート勝ち。

男子ダブルス決勝は佐藤哲哉(NEC)本村剛一(新日本建設)組が初優勝。佐藤はペアを代えて同種目3連勝を達成した。《共同通信》

【Jリーグ・ナビスコカップ】第3節

サッカーのJリーグ・ナビスコカップ第3節第1日は18日、茨城県のカシマスタジアムなどで予選リーグA、B組の5試合を行い、A組の鹿島アントラーズは後半、長谷川の決勝ゴールでジェフ市原を1−0で下し、2連勝をマークした。このほかA組では2連敗と不振だったヴェルディ川崎が、2連勝で前節トップのガンバ大阪に5―1で大勝した。

B組ではJリーグ準加盟のジュビロ磐田が新外国人選手ファネンブルグのゴールなどで名古屋グランパスに3−1で快勝、清水エスパルスも横浜マリノスを5−1で破り、ともに2連勝。横浜フリューゲルスも1−1からPK戦の末、5−4で浦和レッズを退け、2勝目をマークした。《共同通信》

【大相撲秋場所】7日目

大相撲秋場所7日目(18日・両国国技館)横綱曙が関脇貴ノ浪の挑戦を豪快な押しで退け、7戦全勝で単独トップを守った。横綱昇進を目指す貴ノ花は新小結琴の若を取り直しの末、下手投げで破り、新大関の若ノ花は寺尾を押し出し、兄弟大関がともに1敗で曙に続いている。貴ノ浪は2敗目。関脇琴錦は大善に快勝して4勝3敗としたが、武蔵丸は3敗目を喫した。注目の新入幕、武双山は敗れ、4勝3敗となった。十両は浜ノ島がただ1人7連勝。《共同通信》

【社民党委員長選挙】「並立制」で対立

社会党委員長選挙初日の18日、候補者の村山富市国対委員長と翫正敏参院議員は大阪市で開かれた同党大阪府本部大会に来賓として出席、約300人の党員にそれぞれの考えを訴えた。

この中で村山氏は、選挙戦での争点となっている小選挙区比例代表並立制導入の問題について「連立政権は並立制を前提にできたのだから、これを無視できない」として、改めて同制度導入を指示する考えを表明。

一方、翫氏は「各党が基本政策を尊重し合うというのが連立の大前提だったはず。社会党は選挙の時に並立制を公約しておらず、並立制導入には反対だ」とこれまでの主張を繰り返した。《共同通信》

【羽田孜外相】オーケストラを指揮

羽田孜外相が18日午後、東京都港区で開かれたエイズ撲滅のためのチャリティーコンサートで初めてオーケストラを指揮し、満場の喝さいを浴びた。

コンサートは「日本工イズストップ基金」に寄付しようと作曲家の三枝成彰さんらが呼び掛け、羽田外相のほか俳優の奥田瑛二さんやデザイナーのコシノヒロコさんらが出演。ハーモニカや三味線を演奏して約700人の聴衆を沸かせた。《共同通信》

【英・メージャー首相】来日

英国のメージャー首相が18日夕、羽田空港着の特別機で来日した。細川内閣初の公賓で、20日に細川首相との首脳会談が行われる。首脳会談では対日貿易不均衡是正、第二次大戦中の英国人捕虜の補償問題などが焦点。細川首相は元捕虜問題について、過去の大戦で強制労働を強いて耐え難い苦しみを与えたことに反省とおわびを表明するが、補償問題では決着済みとの対応をする方針。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】帰国を前に会見

欧州3カ国公式訪問の日程を終えた天皇、皇后両陛下は18日午前(日本時間同日夕)、帰国を前に宿泊先のミュンヘン市内のホテルで記者会見された。

天皇陛下は各国での歓迎に感謝するとともに「接した人々から日本との交流の話などを聞き、友好のきずなが緊密になっていることをうれしく思いました」と振り返られた。皇后さまも「これまでに大勢の方が友好に努めてこられたことがこうした歓迎となって表れたと感じ、深く感謝しています」と話された。

両陛下は立ったまま笑顔で質問に応じられた。訪問先での晩さん会で第二次世界大戦に触れた各国要人のスピーチについて陛下は「過去の教訓を生かして、今後の平和のために力を尽くすという姿勢はあらゆる人々にとって大切」と述べられた。ベルギー訪問中だった紀宮さまと一緒に過ごしたシエルニョン城での一日の印象について陛下は「紀宮と話す機会があまりなかったので東京でゆっくり聞くつもりです」と語られた。《共同通信》



9月18日のできごと