平成1717日目

平成5年9月20日(月)

1993/09/20

【社会党】新委員長に村山富市氏

山花委員長の辞意表明に伴う社会党委員長選挙は20日午前、全国の各都道府県本部で開票され、村山富市国対委員長(69)が対立候補の翫正敏参院議員(46)を破り、当選を決めた。同日午後、国会内で当選証書の交付を受け、第13代の委員長に就任することが確定する。村山氏は当選が確実になった後、記者団に「国民の期待にこたえ、党再生を図りたい」と決意を語った。

村山氏は地元大分で圧勝したほか、北海道、福島、東京、石川、福岡、鹿児島などで翫氏をリード、左派が強く翫氏が比較的有利とみられた佐賀、香川、山口などでも村山氏が上回った。翫氏は千葉、広島で村山氏に勝ったものの、参院比例代表で当選1回という知名度不足が最後まで響いた。

村山氏の当選で、25日の党大会での村山新体制発足に向けた書記長以下の執行部人事が今後の焦点となる。村山氏を推したのが主流派内でも衆院への小選挙区比例代表並立制導入に慎重とされるグループとあって、一本化調整で出馬を取りやめた久保亘委員長代行を支持した並立制積極推進グループとの間で、書記長ポストをめぐる駆け引きが本格化しそうだ。

村山氏は主流派国会議員の圧倒的な支援と自治労、全電通などの有力労組の支持を受けて終始優位な選挙戦を展開、有効投票の8割程度を集め圧勝した。山花委員長以来の連立政権参加路線は党員から一応信任を受けたことになる。《共同通信》



【政界談話室】

○…細川首相は20日、社会党委員長選の結果に大きな関心を見せ、記者団が「社会党委員長選だが」と水を向けただけで「決まりましたか」と逆に問い掛けるありさま。記者団が「村山さん(国対委員長)に決まりました」と容えると「票差は?票の差がどれくらいになるかでしょ、問題は」「投票率はいくらなの」などと質問をたたみかけた。最後は「(選挙結果は)連立政権を支えていただける方向で動いているんじゃないか。それならありがたいことだ」と締めくくったが、連立・与党第一党の今後の方向を占う選挙だけに、首相の心配は人一倍だったよう。

○…社会党の赤松書記長はこの日、国会内で開かれた連立与党の代表者会議に出席、村山新委員長が決まったことに触れ「来週は新しい人(書記長)が来ます」とあいさつ。新生党の小沢代表幹事や公明党の市川書記長に「残念だ。寂しいなあ」と声を掛けられると「皆さんと別れられるので楽しいよ」と冗談交じり。終了後の記者会見では「気心が分かり合えて良かった」と感想を述べたが、当選2回の若い書記長として、各党に“いびられた”だけに「書記長を辞めることになり、ほっとしているのでは」との声も。《共同通信》

【英・メージャー首相】経団連首脳と会談

来日中のメージャー英首相は20日午前、東京・元赤坂の迎賓館で平岩外四会長ら経団連首脳陣と会談した。メージャー首相は、日本の対英投資の実績を評価する一方で「英国は日本への輸出を振興したい。英国企業は日本市場で自由に競争したい。例えば、スコッチウイスキーの酒税と保険分野で問題がある」と指摘。スコッチウイスキーと比べ安い焼酎の酒税引き上げと保険の市場開放を求めた。

また、同席したロビンズ・ロールス・ロイス会長ら英国の経済人からは①航空機エンジンを米国からばかりでなく英国からも購入してほしい②日本の年金基金の運用での対外差別を撤廃するべきだーなどの注文が出された。

これに対し、経団連側は「今後とも日英経済界の対話を続けたい」と応じたが、メージャー首相が指摘した酒税などの問題については特に言及しなかった。《共同通信》

【細川護熙首相】英・メージャー首相と会談

細川首相は20日午後、公策として来日中のメージャー英首相と首相官邸で約2時間会談した。この中で、メージャー首相が第二次世界大戦中、日本の捕虜になった英国人の間で補償を求める声が強まっていることに言及したのに対し細川首相は「日本の行為によって苦しみを味わったすべての英国人に対して、深いおわびと反省の気持ちを改めて表明したい」と、明確に謝罪した。

日本の国連安保理常任理事国入りについてメージャー首相は「安保理の効率性を維持することが必要」と指摘。その上で「安保理の拡大が決定される場合、日本とドイツは最も自然な(常任理事国の)候補と考えられる」と、日本の立場を基本的に支持する考えを表明した。細川首相も「改組された安保理で責任を果たしたい」と常任理事国入りに前向きの姿勢を示した。

両首脳は元捕虜への補償問題が1951年のサンフランシスコ平和条約で法的に決着済みであることを改めて確認した。

しかし、その上でメージャー首相は「日本政府が何らかの措置を検討する場合、英国関係者の状況が十分、考慮されることが大事だ」と述べ、同種の問題でオランダなどに何らかの救済措置を取る場合は同様な対応をするよう求めた。

メージャー首相はさらに「英国内で民間で講じられる措置がこの問題の解決に資するか検討されている」とし、細川首相も「検討に値する」と答えた。《共同通信》

【大相撲秋場所】9日目

大相撲秋場所9日目(20日・両国国技館)横綱曙が、無難に琴別府を退けて無傷の9勝目を挙げたのに対し、新大関若ノ花は鬼雷砲に送り出される不覚を取り2敗となった。1敗が一人もいなくなり、曙の独走態勢となった。前日2敗目を喫し、場所後の横綱昇進が難しくなった大関貴ノ花は栃乃和歌を下し、関脇貴ノ浪も苦手の水戸泉を押し出してともに7勝目。幕内は全勝の曙を、若ノ花、貴ノ花、貴ノ浪と平幕の大翔鳳の四人が2敗で追う展開となった。十両は浜ノ島が8勝1敗で依然単独トップに立っている。《共同通信》



9月20日のできごと