平成1705日目

平成5年9月8日(水)

1993/09/08

【社会党・山花委員長】委員長選不出馬を表明

社会党の山花委員長(政治改革担当相)は8日午後、国会内で記者会見し、今回の委員長選挙には出馬しないことを正式に表明した。

山花氏は自らの担当である政治改革実現の重要性を指摘し「私は党の代表として閣内で政治改革の実現に専念し、党の執行体制は刷新して、党再生の新しいスタートを切ることが国民の期待にこたえる道、最善の選択だ」と不出馬の理由を述べた。《共同通信》

社会党の山花委員長は8日午後の臨時中執委で、9日に立候補を受け付ける委員長選挙には再出馬しないことを正式表明した。これを受けて、後継候補に久保亘委員長代行を推す「社会党改革連合」(田口健二代表)など主流7グループは8日夜、都内のホテルで「久保委員長を実現する会」の結成準備会を開催、擁立態勢を整えた。久保氏は9日午後に立候補を届け出る予定。

一方、固辞の姿勢を続けていた村山富市国対委員長も9日未明、「真の政治改革をすすめる会」(野坂浩賢座長)の重なる説得を受けて、一転出馬の意向を固め、関係者に表明した。この結果、「ポスト山花」の委員長選挙は久保、村山両氏の一騎打ちとなる公算が強まった。ただ党の分裂を懸念して、9日夕の届け出締め切りまでに再度候補一本化の調整を模索する動きが出る可能性もある。

村山氏が出馬の意向を固めたことで連立路線に批判的な最左派グループに推されて出馬の構えを見せていた岩国寿喜男衆院義委員は立候補を見送るとみられる。

久保、村山両氏は8日午後の中執委の後、党本部で会談、連立政権を支える勢力として挙党態勢を作るため候補者を一本化すべきだとの認識でいったん一致した。これを受け、両氏をそれぞれ推す「改革連合」の田口代表と「すすめる会」の野坂座長が断続的に調整のため協議を続けた。しかし新体制をめぐる調整がつかず、野坂氏はこう着打開するため第三の候補として五十嵐広三建設相の擁立を打診する動きを見せたが、「改革連合」側が拒否したため、調整は不調に終わった。

「すすめる会」は同日深夜、野坂座長や山口元書記長、大出前国対委員長らが村山氏の議員宿舎に集合して、出馬を説得。その結果、「その器ではない」と固辞していた村山氏は「党の分裂を避けることができるなら、出馬する」と翻意した。《共同通信》



【日本新党】田川誠一氏を名誉顧問に

日本新党は8日、政界を引退した田川誠一元自治相を名誉顧問として迎えることを決めた。同党代表の細川首相が新党結成の際、田川氏と党の理念、哲学などについて意見交換していた関係から「日本新党の精神的支柱」(荒井聡代表幹事)として就任を要請、新井氏も受諾した。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は8日、官邸で開かれた全国都道府県議会議長会との懇談会に出席した。懇談会が予定していた正午より10分遅れて始まったため、初めに宮内議長会会長が「いろいろ陳情したいことがあるので、(時間を)10分延ばしてほしい」と陳情したが、懇談会は予定通り午後1時に終わり、首相は退席。「議長会の陳情には答えなかったのか」と記者団に問われると、首相は腕時計を見ながら「2、3分は延ばしたんだけどね」と釈明。「いろいろ陳情を受け、中身は濃かったですよ」と強調していた。知事経験者で地方の悩みは良く分かるだけに陳情も時間より中身?

○…共産党の宮本議長は党本部で開かれた第10回中央委員会総会で「衆院解散後の社会党の行動は右転落を劇的に進めたものだ」と社会党を批判。「社会党に対する積極的な批判に欠けた」と共産党地方党員の“甘さ”にもクレームをつけた。さらに「わが党員には社会党を美化する傾向がある」と、蜜月時代もあった社会党に対する微妙な心理を指摘し、最後は「お人よしになってはならない」と、ぼやき節。《共同通信》

【レディースホン・夢空間】女性専用電話ボックスが福岡に登場

化粧用の鏡や芳香剤を置き、内部は禁煙という女性用の電話ボックス「レディースホン・夢空間」が8日、福岡市に登場した。NTT博多支店が、女性が気持ちよく利用できるようにと普通の電話ボックスを改造、JR博多駅前など3ヶ所に登場した。紫外線カットのガラスに花も添えるという凝りようで、改造費用は1ヶ所で13万円。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】アルマーニ氏らと懇談

イタリア訪問中の天皇、皇后両陛下は8日夜(日本時間9日未明)、ロッサーノ・ミラノ県知事公邸で開かれた知事主催の晩さん会に出席、イタリア最後の夜を過ごされた。

市庁舎で著名なオペラ歌手オルネッラ・バノーニさんやオペラの殿堂「スカラ座」関係者ら同市の文化人と懇談。皇后さまはファッションデザイナーのジョルジョ・アルマーニ氏ら服飾関係者と熱心に語り合われた。《共同通信》

【石川県七尾市】女子高生「中絶費ほしい」とうそ

七尾署は8日、「中絶費用をカンパしてほしい」などとうそをつき、下級生から現金をだまし取っていた七尾市内の県立高校女子生徒(18)を詐欺の疑いで、金沢地検七尾支部へ書類送致した。学校関係者の間からは県内の高校で、生徒同士が中絶費用をカンパし合うケースが実際にあるという指摘もあり、現役女子高生の詐欺の手口にまで使われたことに大きな衝撃を受けている。

調べでは、女子生徒は5月から7月にかけて、「妊娠して困っている。中絶費用をカンパしてほしい」「机の中からお金を盗まれた。授業科が払えなくなった」などと語り、同情した下級生2人から4回にわたって総額5万円の現金を受け取った疑い。

同署は、現金を渡した下級生の親から「妊娠カンパとはおかしい」との相談を受け、捜査を進めていた。詐欺にあった下級生は「妊娠中絶費用のカンパ」という言葉を信じ込んでいたという。

書類送検された女子高生は、補導歴などはなく、成績も中程度のごくふつうの生徒で、髪を染めるなどの目立つ格好もしていなかった。女子生徒はだまし取った現金を洋服の購入や下校時の飲み食い、カラオケボックスの費用にあてていた。調べに対し女子生徒は「小遣いが欲しくてやった」と話している。

県教委では学校側などからはまだ報告を受けておらず、職員らは一様に驚いた様子。安田俊彦学校指導課長は「高校の担当者も含めそういう話は全く聞いていない。コメントもしようがない」と話していた。《北國新聞》



9月8日のできごと