平成1685日目

1993/08/19

この日のできごと(何の日)

【細川護熙首相】米・クリントン大統領と電話会談

細川首相は19日午前11時すぎ、クリントン米大統領と電話で約20分間会談した。電話は大統領からかかったもので、細川首相が就任後、大統領と直接話し合ったのはこれが初めて。

この中で、両首脳は9月末のニューヨークでの国連総会の際に会談することで合意。首相は宮澤政権下で合意した日米包括経済協議に関し「この枠組みを尊重し、更なる努力を両国で続けたい」とし、双方の努力によって貿易不均衡是正を中心とした両国の経済問題を解決することが必要との考えを示した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【自民党・河野洋平総裁】並立制は「2票制を」

自民党の河野総裁は19日午後、徳島市内で記者会見し、政治改革の柱である小選挙区比例代表並立制の投票方式について「基本的な考え方は、2票制をベースに議論されると思う」と述べ、小選挙区は候補者名、比例で政党名の「2票制」が望ましいとの考えを示した。今回の選挙制度改革問題で自民党首脳が投票方式に言及したのは初めて。

河野氏はその理由として①候補者選びと政党選びは必ずしも同一ではない②すべての小選挙区には候補者を立てない政党への配慮が必要—を指摘した。また、現在511の衆院定数は削減し、公職選挙法の本則に定められた定数471に戻すべきだと強調。並立制での議席配分については小選挙区300、比例171する考えを示した。《共同通信》

【政府】来月中に緊急経済対策

政府は19日午前、細川首相や羽田副総理・外相、藤井蔵相、熊谷通産相ら主要経済閣僚による初の「経済情勢臨時懇談会」を開いた。懇談会では、円高や冷夏の影響から「景気の本格的な回復は余談を許さない」との認識で一致し、これまでの景気が底入れしたとの判断を修正した。

このため「緊急経済対策閣僚会議」を設置し、8月中に第1回会合を開くとともに、景気テコ入れと円高防止のため9月中旬までに緊急対策を取りまとめることを決めた。《共同通信》

【細川護熙首相】経団連・平岩外四会長と会談

細川首相は19日夕、平岩外四経団連会長と首相官邸で会談し、今年10月にも予定されている臨時行政改革推進審議会(第3次行革審、鈴木永二会長)の最終答申後の体制について「新たに(同じような)組織を作るとの意見もあるが、問題は洗い出されており、要は実行する体制づくり。推進本部を設け実施に移す考えもある」と述べ、最終答申を踏まえ着実に実行するための推進本部を政府部内に設置する方針を明らかにした。

また景気対策の側面からも焦点となっている規制緩和で「効果が上がる10−20項目を重点的に実施するのも一つのやり方だ」とし、対象を絞って集中的に取り組む姿勢を示した。

首相が行革審終了後の体制に触れたのはこれが初めて。行政改革を確実に実行する姿勢を打ち出すことで細川色を鮮明にするのを狙ったとみられる。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は19日午前、経済情勢臨時懇談会の開会時間直前に、首相公邸から電気カミソリを片手に棟続きの首相官邸へ慌ただしく出勤した。「ちょっと寝坊しちゃって。3分くらい前に起きたんだよ」と照れ笑いを浮かべる首相の顔は寝起きそのもの。記者団の質問に、首相はカミソリをジージー鳴らしながら「目覚まし時計をセットしたんだけど鳴らなくって。秘書官にたたき起こされちゃった」。懇談会には何とか間に合ったが、「ひげは半分しかそれなかった」(首相)そうで、この日ばかりはダンディー首相も形なし。

○…自民党の河野総裁はこの日、総裁就任後初の遊説先の徳島市内で、地元の党関係者との懇談会に出席。参加者から「自民党の新政権いじめという報道があるが」と懸念する声が出ると、河野氏は「与党は権力者だ。権力者は決して弱い者ではない。弱い者いじめをしようとは全く思っていない」といじめ論を真っ向から否定。「党の体質改善をやらなければならない」と訴えた。河野氏としては、そういう質問が出ること自体に与党ぼけが残っていると戒めたかったようだ。《共同通信》

【海上自衛隊】2隻目のイージス艦を「きりしま」と命名

三菱重工業長崎造船所香焼工場(長崎県西彼杵郡香焼町)で建造されている海上自衛隊2隻目のイージス護衛艦(7200トン)の命名式が19日午前、同工場であり、「きりしま」と命名された。

イージス艦は、高性能レーダーとミサイル発射装置を組み合わせ、コンピューター制御で敵の航空機やミサイルなど200個以上の目標を瞬時に識別して撃墜する能力を持つ。《共同通信》

【第75回全国高校野球選手権大会】第11日

第75回全国高校野球選手権大会第11日は19日、夏の日差しが戻った甲子園球場で3回戦4試合を行い、常総学院(茨城)京都西(京都)育英(兵庫)春日共栄(埼玉)がベスト8に進出した。常総学院は6年ぶり2度目、育英は57年ぶり3度目、京都西、春日部共栄に初の8強入り。

降雨ノーゲームによる再試合は常総学院・倉、鹿児島商工(鹿児島)・福岡の緊迫した投手戦となり七回一死二、三塁から内野ゴロで1点を挙げた常総学院が1−0で辛勝した。京都西は八回、青山の適時二塁打で勝ち越し、鳥取西(鳥取)を2−1で破り、京都勢として6年ぶりに準々決勝へ進んだ。育英は八回、スクイズで勝ち越し点を奪い、横浜商大高(神奈川)に5−4で競り勝って、兵庫勢として7年ぶりに8強入りした。春日部共栄は延長十回、小川のサヨナラ安打で日大山形(山形)に3−2で勝ち、埼玉勢として5年ぶりのベスト8進出を果たした。《共同通信》

【Jリーグ】第6節

サッカーのJリーグ第6節第1日は19日、東京・国立競技場で1試合を行い、ヴェルディ川崎が3−1で名古屋グランパスに逆転勝ちし5連勝とした。敗れた名古屋は1勝5敗。

名古屋は前半5分、左CKから小川が飛び込んで合わせ先制した。しかし、総合力で上回る川崎は後半22分、PKのチャンスに三浦が決めて同点に追い付き、5分後にはゴール前のこぼれ球を阿部がシュートし、これが相手DFの自殺点になって逆転。さらに44分にも中村が鮮やかなシュートを左すみにけり込んだ。三浦は5試合連続得点で通算10点目。《共同通信》

【醜い韓国人】再び誌上論争

著者がだれかをめぐり話題を呼んでいる「醜い韓国人」(光文社)という本について、19日発売の韓国の月刊朝鮮9月号は、真の著者は日本人評論家の加瀬英明氏だと指摘した8月号に続き、これに対する加瀬氏の反論と、それへの再反論を掲載した。

加瀬氏は、自分を著者と指摘した黄民基氏が、自分に対して一度も面会要請や電話取材もせず、ジャーナリストのマナーを欠いたと批判。「醜い韓国人」に自分の1988年の著書からの文章の引き写しがあった点を認めたが、自分は著者ではないと主張。韓国人著者とされる朴泰赫氏が最近、日本の週刊誌に送った反論を引用して紹介した。

これに対し黄氏は、加瀬氏が著者でないという証拠を示すには、著者を連れてきて見せるしかないと主張。著者を公開できないのは架空の人物だからだと述べた。

黄氏は、加瀬氏の著書と「醜い韓国人」に表現が同じ文章が二十数カ所もあり、韓国人なら常識で知っている韓国語文字のハングルの完成年(1443年)を1446年と、全く同じように誤って記述した部分まであると指摘。

朴氏が発表したとされる反論原稿についても、著者が旧京城帝大卒業としながら日本語が下手だと弁明した点などの矛盾を指摘し、だれが書いたのか疑惑に満ちていると反論。「この問題は単純な著者探しではない。韓国人が言葉にできない侮辱を受けている事実がある」との駐日韓国人記者の発言を紹介した。《共同通信》



8月19日 その日のできごと(何の日)