平成1681日目

1993/08/15

この日のできごと(何の日)

【細川内閣】4閣僚が靖国参拝

終戦記念日の15日午前、細川内閣のうち藤井蔵相ら新生党の閣僚が靖国神社を参拝した。参拝したのは藤井蔵相、熊谷通産相、畑農相、中西防衛庁長官の4閣僚。畑農相を除く3閣僚は私的立場あるいは私人として参拝したと明言したが、当初「公人」として参拝するとしていた畑農相は、公私の別を明らかにしなかった。15閣僚が参拝した昨年の宮澤内閣とは様変わりの閣僚参拝となった。

また、注目された羽田副総理兼外相(新生党)は15日に私的参拝する考えを示していたが、15日の参拝を取りやめ、14日夕、靖国神社を訪れ拝殿前で参拝した。外相の立場から対外的影響を配慮して14日の参拝となったとみられる。

4閣僚は玉ぐし料について熊谷、中西両氏がボケットトマネーから出したとし、藤井、畑の両氏は「出していない」と述べた。記長は藤井蔵相を除き、いずれも「国務大臣」の肩書を付して記帳したと語った。藤井蔵相は名前だけを記した。

自民党、新生党・改革連合、日本新党さきがけ所属の衆参両院の国会議員62人が15日、靖国神社に参拝した。 参拝したのは自民党の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長橋本元蔵相)の45人(このほか代理72人)、「みんなで靖国神社に参拝する新生党国会議員の会」(会長渡部元通産相)の16人(同14人)、日本新党さきがけの1人(同3人)。

また会見には新生党の渡部氏が同席し、自民党と同一行動をとった理由について「国のために尊い命をささげられた方への尊敬の念は、政治がどう変わろうと未来永劫変わらない」と述べた。また渡部氏は「すべての政党がそろって参加するのが望ましい」と指摘、社会党など連立与党各党にも今後の参加を呼び掛けた。《共同通信》

参拝後に記者会見した自民党の斎藤参院議員会長は、細川首相の「侵略戦争発言」について「いろいろな認識があろうが、一国の首相が侵略戦争と断定したのは未解決、解決済みのさまざまな問題を引き起こすとされる」と批判した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【細川護熙首相】アジアに哀悼の意

48回目の終戦記念日の15日、政府主催の「全国戦没者追悼式」が東京都千代田区の日本武道館で天皇、皇后両陛下をお迎えして開かれた。式典には各都道府県の遺族代表をはじめ、細川首相や閣僚ら計約7200人が参列。細川首相はこの席で、歴代首相として初めてアジアの戦争犠牲者と遺族に哀悼の意を表明した。また土井衆院議長も戦争責任に触れた式辞を読み上げ、自民党政権でのこれまでとは様変わりした式となった。

これに先立ち参列者らは正午から1分間の黙とうをささげ、約310万人に上る戦没者のめい福を祈るとともに平和への誓いを新たにした。

追悼式では細川首相が「この機会に、改めてアジア近隣諸国をはじめ全世界すべての戦争犠牲者とその遺族に対し、国境を越えて謹んで哀悼の意を表する」と式辞を述べた。

全員が起立して1分間の黙とう。天皇陛下が「戦陣に散り、戦禍に倒れた人々を心から追悼し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」とお言葉を述ベられた。続いて、閣僚となった社会党の山花委員長とともに追悼式に初めて参列した土井衆院議長が「私たちの過ちによって惨たんたる犠牲を強いられたアジアの人々との和解を私たちは手にしていない。生き残った者が何をなすべきかは明らかであります」と戦争責任に言及した追悼の辞を読み上げた。

遺族を代表して夫をフィリピンで亡くした山口県宇部市の団体役員浜野薫さん(73)が追悼の辞を述べ、遺族代表らが次々と献花した。《共同通信》

【世界陸上女子マラソン】浅利純子選手が金、安部友恵選手が銅メダル獲得

第4回世界陸上選手権大会第2日は15日、ドイツのシュツットガルトで行われ、女子マラソンでは浅利純子(ダイハツ)が2時間30分3秒で優勝。日本の女子選手としては五輪、世界選手権を通じて、初の金メダル獲得となる快挙を達成した。安部友恵(旭化成)も2時間31分1秒で3位に入る健闘。松野明美(ニコニコドー)は11位だった。《共同通信》

【パラグアイ】新大統領就任

南米パラグアイで15日、新しい大統領に与党コロラド党のカルロス・ワスモシ氏(54)が就任した。任期は5年。これにより、パラグアイは完全に民政に復帰、南米から軍事政権が姿を消した。

パラグアイは1954年5月にストロエスネル将軍がクーデターで一チャベス大統領を倒して以来、軍事政権が続いてきたが、今年5月の大統領選挙でワスモシ氏がロドリゲス大統領(将軍)の後継者として当選を果たした。《共同通信》

【サラエボ】負傷の子供ら移送

内戦に苦しむボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボから15日、負傷した子供や病人計39人が治療のため空路、英国とスウェーデンにそれぞれ移送された。今回の患者移送は、子供たちを救えとの英マスコミを中心としたキャンペーン報道に英政府などが呼応した。しかし、一過性の移送に終わる可能性もあり、国連内など一部には「罪のない子供を巻き込んだ(英国などの)宣伝行為」との批判も出ている。

英国に搬送された患者は、髄膜炎で重傷の3歳の少女ら7人の子供を含む計21人で、家族18人が付き添い、イタリア経由で英国入りし、英国内の病院に分散して収容された。スウェーデンに移送されたのは患者18人と家族20人で、サラエボのイスラム系住民だけではなく、国連の仲介でセルビア人勢力の軍事拠点があるパレに住む急性白血病のセルビア人少年(4つ)も移送された。

今回の移送計画のきっかけは、砲撃でひん死の状態のまま満足な治療を受けられず、ロンドンに転送されたイスラム系少女、イルマー・ハジムラトビッチちゃん(5つ)をめぐる大々的な報道。今回の計画を評価する声と同時に、「ボスニア紛争を終結できない国際社会の無能力をごまかすためのトリック」との批判も出始めた。《共同通信》

【第75回全国高校野球選手権大会】第7日

第75回全国高校野球選手権大会第7日は15日、雨模様の甲子園球場で2回戦4試合を行い、徳島商(徳島)横浜商大高(神奈川)智弁和歌山(和歌山)日大山形(山形)が勝って、3回戦に進んだ。

7点を追う徳島商は八回、8長短打を集めて一気に追い付いた。そして九回、平山が一死一、二塁から左中間二塁打し、8−7で久慈商(岩手)に今大会4度目のサヨナラ勝ち。劇的な白星を挙げた。横浜商大高は二回に4点を先制。その後も着実に得点を重ね、0−0で新潟明訓(新潟)に大勝した。これで東海4県に続き、北信越の5代表校もすべて姿を消した。智弁和歌山は相手の失策などに乗じ、序盤に4点を奪った。投げては楠-松野-有木のリレーで城北(熊本)に5−2で勝った。日大山形は七回に1点を勝ち越し、九回には佐竹がバックスクリーンに2点本塁打し、6−3で45年ぶり出場の大分工(大分)を下した。《共同通信》



8月15日 その日のできごと(何の日)