平成1668日目

平成5年8月2日(月)

1993/08/02

【北陸新幹線・碓氷峠トンネル】貫通

長野、群馬県境をまたぐ北陸新幹線の確氷峠トンネル(延長6110メートル)が貫通し2日午前、坑内で貫通を祝う式典が行われた。平成元年11月の着工から3年8カ月ぶり。同新幹線建設工事で2000メートル以上の長大トンネルが貫通するのは初めて。

貫通式が行われたのは長野県・軽井沢町側入り口から約2500メートル入った地点。長野県側からは塩田澄夫・日本鉄道建設公団総裁、吉村午良・長野県知事が、群馬県・松井田町側からは小寺弘之・群馬県知事らが入坑。両知事らが貫通点の両側で同時にボタンを押すと坑内に発破音が響き、双方が歩み寄って固く握手を交わした。

碓氷峠トンネルは、在来の信越線・碓氷トンネルの北側を掘削し、総工費は約120億円。北陸新幹線は高崎—長野間が平成9年に開業する。《共同通信》



【自民党】新三役が決定

自民党の新三役は2日、幹事長が三塚派の森喜朗通産相(56)、総務会長が渡辺派の木部佳昭元建設相(67)、政調会長が小渕派の橋本龍太郎元蔵相(56)と決まった。同日午後6時からの総務会で河野洋平総裁が新三役を指名、了承された。幹事長代理に宮沢派の粕谷茂氏を起用することも決まった。

河野総裁は総務会後直ちに新三役と会談し、非自民政権の成立を前提に①政策的に新政権を論破できる態勢の整備②政治改革の断行③総務会への若手登用などによる党改革—を柱に党運営に当たるよう指示した。新三役の「派閥離脱」も申し合わせた。《共同通信》

【自民党・森喜朗幹事長】党再生に全力

自民党幹事長に就任した森喜朗氏は2日、「党に大きな風を起こしたい」と顔を紅潮させ、初めて野党に回る自民党の要として、政権奪回に向けた党再生への強い意欲をにじませた。同時に、非自民勢力による新政権に対して「国家像が見えない」と批判し、対決姿勢を示した。

党本部で就任後の記者会見に臨んだ森氏は「党は逆風の中で国民の多くの期待を受けて健闘した。党の政策は評価されている」と自民党政治への国民の期待に自信を示し、政権奪回へ向けた新執行部の責任の重さを強調した。

党改革については、党議決定された政治改革を着実に推進する決意を示すとともに、「党の新しい体制も若い人のエネルギーが威力を発揮した」と、若手の意見を党運営に反映させていく姿勢を明らかにした。

自民党が野党となることについて「初めての経験だが、比較第一党としての期待は大きい。これに応えねばならない」とし、幹事長として党再生に全力を上げる考えを表明。その一方で、「政策、党の方針をベールに隠したまま、とりあえず作った内閣が誕生するかもしれない」と非自民勢力にる新政権を皮肉ってみせた。さらに新内閣に対して「政策的に一つひとつ論破していくことが大事だ」と早くも対決姿勢をあらわにした。《共同通信》

【日本新党・細川代表】小沢氏入閣は困難

日本新党の細川代表は2日朝、静養先の長野県・軽井沢町のホテルで新政権の人事構想について記者団の質問に答え、新生党の小沢一郎代表幹事に対し入閣を要請したことを明らかにした。同時に「小沢さんは、自分は勘弁してほしいという話ぞだった。ちょっと難しいと思う」と述べ、小沢氏入閣は困難との判断を強調した。また細川氏は「民間人や女性の起用はできる限り(新政権の)カラーが出るように考えなければならない」と指摘、重視する姿勢を強く打ち出した。

閣僚の人事構想全体について細川氏は「今の段階では白紙」としながらも「首相指名を受けてから、きちっとリーダーシップをとってやりたい」と、指導力を発揮する意向を強く示した。また細川氏は同日昼前、都内で記者団に対し組閣構想について「今は(各党が)非公式に心構えを折衝していく段階だ。今報じられているようなことはない」と述べ、あくまで自ら人事を決したい意向を示した。

これに関連して細川氏周辺は、細川氏が小沢氏に要請した閣僚ポストについて。自治相兼政治改革担当相だったことを明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○…自民党の河野総裁は2日、各派領袖と会談したが、小渕元幹事長との会談では、河野氏が「企業の使途不明金が政治不信をあおっている」と痛烈に財界を批判した前日のテレビ出演が話題に。河野氏が「少ししゃべり過ぎたかな」と切り出すと、小渕氏は「非常にめりはりが効いていて良かった」と評価。さらに、小渕氏から「経済界にもそうだ、そうだという意見が多かった」と聞かされて、「与党の時は言いたいことも言えないが、野党になったら自分の意見を言うことが大事だ」と“闘う野党”を再確認。

○…非自民連立「細川政権」の閣僚人事が連日マスコミ各紙をにぎわせていることに、日本新党と友党関係にある新党さきがけの武村代表は「細川さんはまだ何も決めてない。閣僚人事は首相の専権事項じゃないのか」とお冠。前日に行われた日本新党とききがけを除く4党の人事をめぐる実務者協議についても「こちらにはお呼びもかから。ない。4党だけでやるなんてどういうことだ」。細川氏の意図とはお構いなしに閣僚候補の名前が独り歩きしている現状に「自民党の悪いところばかりまねして、不謹慎だ」。《共同通信》

【九州豪雨】被害拡大

九州地方を掘った大雨は2日午後、中国地方にも雨域が広がり、警察庁のまとめによると、土砂崩れなどのため同日午後11時現在、死者25人、行方不明者5人、負傷者35人に達した。被害は九州南部に集中、鹿児島県では死者19人、行方不明者4人、負傷者23人に上ったほか、宮崎県でも死者2人、負傷者8人が出た。また山口県でも死者4人、行方不明者1人、負傷者4人となった。

鹿児島、宮崎岡県では新たに19人の死亡と行方不明1人が確認され、救助された1人もその後病院で死亡、両県での死者は22人、行方不明者は4人に達した。各地で道路が寸断されているほか、雨で地盤が緩んでいるため二次災害の恐れもあり、救助作業は難航した。《共同通信》



8月2日のできごと