平成1743日目

1993/10/16

この日のできごと(何の日)

【川崎磯信さん】東京で「ヤミ米」販売

新潟県内のくず米業者が倉庫から強行搬出したもち米を引き取った富山県内のヤミ米業者が16日午前、この米の一部を東京都練馬区の光が丘団地で販売した。このヤミ米業者は、「食橿管理法の矛盾を明らかにしたい」と自らの告発を求め、現在同法違反の罪で起訴され公判中の富山県婦中町、川崎磯信さん(57)。川崎さんは、自身の主張を東京でもアピールする目的で9月から毎週土、日にこの団地内の朝市会場で販売を開始。この日も朝8時すぎから、新潟から引き取った計約40トンのうちの一部を、1.5キロ入りの袋に詰め24袋並べた。

「新潟—北海道—富山―東京まで食糧庁に追い駆けられたもち米1350円」の値札をトラックにぶら下げた川崎さんは「今の時期はもち米は売れないが、持ってきたのはデモンストレーションのため。食糧庁に対する嫌がらせだよ」。残りは富山の倉庫に保管してあり、電話で注文のあった東京のもち製造業者らと今後商談をする予定という。

いつも朝市に来ているという練馬区内の主婦(56)は「ヤミ米でもなんでもおいしければいい」と話し、10キロ入りの白米2袋を買っていた。

食糧庁需給課は「川崎氏にはこれまで無許可販売をしないよう指導してきたし、東京での販売にも既に同様の措置を取っている。国民が凶作を心配しているこの時期に極めて遺憾だ」と話している。《共同通信》

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【新生党・小沢代表幹事】与党内調整に自信

新生党の小沢代表幹事は16日午後、静岡市で記者会見し、コメ市場開放問題について「今すぐ関税化すると言っているわけではない。与党の合意とそれほど矛盾する話ではなく、きちんと政府が説明すれば与党も理解できるものであるかもしれない」と述べた。

小沢氏の発言は新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の焦点となっているコメの関税化をめぐる日米交渉が「6年間の猶予期間を設け、その間は最低輸入量を受け入れる」との妥協案を軸に大詰めを迎えていることを事実上認めたものと言える。同時に関税化拒否の方針を鮮明にしている社会党をけん制する狙いもあるとみられ、小沢氏は「関税化容認は政権の存立にかかわるのではないか」との質問に「そんなことはない」と与党間の調整に自信を示した。《共同通信》

【細川護熙首相】小選挙区250は譲らず

細川首相は16日、日本新党所属議員との懇談で、政治改革法案に関し「連立与党全体がまとまれる政府案がベストだ。(小選挙区と比例代表の定数が)250、250の原案のまま他の与党と協力して頑張りたい」と述べ、現時点では定数配分で譲歩する考えのないことを明らかにした。

首相は「次の選挙で大事なのは、自民党に政権が戻らないことだ」と指摘。「これを達成するために、柔軟な発想で、どのような連携がいいか、考える必要がある」と述べ、新生、公明両党を含めた非自民勢力間の選挙協力を積極的に進める考えを表明した。《共同通信》

【Jリーグ・ナビスコカップ】第7節

サッカーのJリーグ・ナビスコカップ第7節は十六日、カシマスタジアムなどで予選リーグA、B両組最後の6試合を行い、A組からはヴェルディ川崎とガンバ大阪、B組からは清水工スパルスと横浜フリューゲルスが23日の準決勝へ進出した。準決勝の川崎—横浜Fは東京・国立競技場で、清水―大阪は大阪・万博競技場で行われる。

A組では大阪がサンフレッチェ広島に5−0で大勝、ベルマーレ平塚を2−1で下した鹿島アントラーズ、ジェフ市原を1−0で破った柏レイソル、既に日程を終えている川崎の4チームが4勝2敗で並んだが、得失点差、総得点差で川崎が1位、大阪が2位、鹿島が3位、柏が4位となり、川崎と大阪がベスト4入りした。

横浜Fが既にベスト4入りを決めているB組では、清水エスパルスがジュビロ磐田を2−0で破って4勝1敗とし、名古屋グランパスに延長の末敗れた横浜Fと並んだが、得失点差で清水が1位、横浜Fが2位となった。《共同通信》



10月16日 その日のできごと(何の日)