平成1756日目

平成5年10月29日(金)

1993/10/29

【メジロマックイーン】引退

日本競馬史上初の10億円馬、メジロマックイーン(牝7歳、池江きゅう舎所属)の引退が決まり、29日、日本中央競馬会から発表された。

27日朝の調教後、左前脚に不安が見られ「左前繋じん帯炎」と診断されたため、最有力視されていた天皇賞(31日・東京競馬場)の出走を回避。高齢での故障で現役続行か引退かが注目されていた。

池江調教師は「長い間あたたかいご声援をいただき、ありがとうございました。今後は種牝馬となり、いい子供たちを送り出してくれることを祈っています」とコメントした。《共同通信》



【ホンダ・アスコット/ラファーガ】発売

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本田技研工業は、小型乗用セダン「アスコット」と「ラファーガ」をそれぞれプリモ店、ベルノ店で29日から発売する。5ナンバーサイズながら背高デザインを採用することで、ゆとりある居住スペースを確保したとしている。価格は両車種同じで、2500ccの4段自動変速は247万2000円。《共同通信》

【張本勲さん】巨人・松井選手は「40本、3割5分打てる」

巨人の松井が29日、OBで解説者の張本勲さんの指導で秋季練習を開始した。

「黒潮リーグ」を終えて前日に帰京した松井は、ジャイアンツ球場の室内練習場で吉岡らとともに、3000安打の張本さんの指導を受けた。松井は右腕の使い方や右足のステップなどを中心とした身ぶり手ぶりのアドバイスに、神妙な表情でうなずきながら丁寧に打った。

松井は「右足を突っ張らないで余裕を持たせることと、右手の甲を立てて打つように言われた。自分なりに解釈して、自分なりにかみ砕いて、自分なりに吸収していけると思う」と話した。

張本さんは「今の形でも25ホン、2割8分は打てるが、40本、3割5分打てる素材だ。外角の甘い球を右中間に引っ張りきれるようになれば本数が伸びるし、率も上がる」と期待している。

張本さんの指導は当初の予定より延びて宮崎キャンプ中盤の9日まで続く。《共同通信》

【細川護熙首相】連立与党党首と会談

細川首相は29日朝、都内のホテルで社会、新生、公明、民社、新党さきがけの連立与党5党の党首と当面の重要政治課題について協議した。政治改革について首相は「国会の日程は詰まっている」との厳しい認識を示し、「自分としても出来る限りの努力をしないといけない」と決意を表明、公約に掲げた年内成立に向け与党側に協力を依頼した。

各党首は「連携を取りながら年内成立を実現する」ことで一致。「まず衆院政治改革調査特別委員会の現場理事間の十分な話し合いが必要」とした上で、11月8〜11日に開く公聴会前に、与野党で書記長、幹事長レベルの会談を開くことを申し合わせた。《共同通信》

【社会党・三野優美氏】並立制を批判

29日の衆院政治改革調査特別委員会で、「比例代表選挙論者」を自任する社会党の三野優美氏が質問のトップに立ち「社会党が小選挙区比例代表並立制を容認するに至った経緯が分からない」と前委員長の山花政治改革担当相を追及した。また政党への公費助成についても「国民の理解が得られない」と撤回を要求した。

連立与党の質問者としては初めての公然たる「身内の造反」だけに、社会党の理事からは「委員会で質問させたのはまずかったかな」と冗談まじりのやじが飛んだが、並立制への抵抗が強い社会党の党内事情の複雑さ、連立与党側の足並みの乱れがあらわとなった。

三野氏は、並立性は本来、二大政党制を志向する制度であり、現代の多様化した社会にはそぐわないとし「社会党の主張が完全比例から併用性、並立制へと推移した理由をどう説明するのか」とただした。

山花担当相は「何としても政治改革を実現しなければならない。歩み寄っても、解決せねばならない、との国民の期待にこたえた」と苦しい答弁。「情勢が変わったということか」との追い打ちに「客観的情勢の変化を受け止めた。内外情勢、歴史の変化に顔を真正面に向けた」と渋々、政策転換を認めたが、三野氏は「これ以上やっていたら、党内論争みたいになるからやめる」と述べたものの、納得できない様子だった。《共同通信》

【テレビ朝日、近畿放送、セントギガ】条件付きで免許更新

電波監理審議会(郵政相の諮問機関)は29日、5年に一度の放送各社の免許更新で、前報道局長の発言が問題になったテレビ朝日と、近畿放送(KBS京都)、衛星デジタル音楽放送(セントギガ)の3社について「諮問通り、条件を付けた上で更新するのが適当」との答申を出した。郵政省は11月1日に再免許を交付する。

免許交付に当たっては、郵政相が毎回更新する各社の社長に対して要望書を手渡しているが、今回の要望書では神崎郵政相が特に、番組編集に当たって「真実・公平な報道」をするよう求める。

答申では、テレビ朝日に対して「発言の事実関係が明らかになった時点で、改めて関係法令に基づき必要な措置をとる」という条件を付けた上で、5年間の免許を出すことを認めた。イトマン事件に絡んで社屋などが担保に入っている近畿放送は、免許の有効期間を1年間とし、この間に債務の抵当権問題を解決するという条件が付けられている。経営基盤が弱いとされるセントギガも免許は1年間とされた。

京都市で人権擁護大会を開いていた日本弁護士連合会は29日、テレビ朝日前報道局長の総選挙発言について「国会が性急に証人喚問などを行ったことは慎重さを欠く」などとする阿部三郎会長名の声明を出した。声明は郵政省などに対し、テレビが免許事業であることを理由に報道内容に介入しないよう求めている。 また「放送番組調査会での前報道局長の発言内容を、日本民間放送連盟が同調査会の了解を得ることなく公表したことは、マスメディア自身が自治を放棄したに等しい」と批判している。《共同通信》

【ロシア海軍・カサトノフ第一副司令官】「日本海で投棄続行」

ロシア海軍のカサトノフ第一副司令官は29日、ウラジオストクで記者会見し、日本海での液体放射性廃棄物の投棄を続けると述べた。

副司令官はまた、チェルノムイルジン首相が投棄の中止を発表したことについて「モスクワではだれもが投棄の必要性を認識しており、近く投棄続行が決定されると思う。太平洋艦隊には投棄しなければならない液体放射性廃棄物が1000トンもある」と述べた。

司令官は次回投棄の時期は明らかにしなかったが投棄は通常の計画に基づくもので実行されなければらないと述べ、投棄場所については、これまでロシアが投棄を続けてきた日本の第九区域以外に適当な海域はないと言明した。

副司令官は「この海域は深さが3000メートル近くある上、海流が速いので放射能が拡散しやすい」とし、日本から200カイリ難れているので日本に対する危険はないと述べた。《共同通信》

【サッカー日本代表・柱谷哲二主将】「運命を感じた」

サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選で惜しくも初の出場権獲得を逃した日本チームは、一夜明けた29日朝、しょんぼりとした表情でドーハのホテルに姿を見せた。

柱谷主将(川崎)は疲れの見える顔つきで「運命を感じた。もう一度4年後のW杯に挑戦しろということかな」とポツリ。エースの三浦知良(川崎)は「また4年後だ。Jリーグもあることだから気持ちを切り替える」と言ったものの「本当にあんなことってあるのかなあ」といまだに信じられないというように、首を振ってはため息をついた。

また、ラモス(川崎)はロビーに集まった日本からの応援団にサインをしながら「ジャパン・ラモス」と書くのはこれが最後だからね」と話し掛け、代表からの引退を示唆した。《共同通信》

【マキノ雅広さん】死去

サイレント時代から多くの娯楽映画を作り続け、“最後のカツドウ屋”と言われた映画監督マキノ雅広さんが、29日午前6時、慢性呼吸不全のため東京都世田谷区の日産厚生会玉川病院で死去した。85歳。京都市出身。生涯に261本という驚異的な数の映画を作った早撮りの名手。人情を基本にした作風の職人監督だった。

18歳で「青い眼の人形」を初監督し、昭和3年にサイレント時代劇の傑作「浪人街・第一話美しき獲物」で名を知られた。経営者兼監督として娯楽映画作りに没頭し、日活入社後、「血煙高田馬場」「江戸の荒鷲」など阪東妻三郎、片岡千恵蔵主演の時代劇ヒット作を次々発表。さらに東宝に転じ、長谷川一夫主演「男の花道」「婦系図」などで、ドル箱監督になった。

戦後は「次郎長三国志」「日本侠客伝」など、シリーズものの任侠映画に力を発揮した。最後の監督作品は、46年の藤純子引退記念映画「関東緋桜一家」。80歳の誕生パーティーをきっかけに、仲間たちから「浪人街」のリメークを撮る話も持ち上がったが、実現しなかった。俳優の長門裕之さん、津川雅彦さんはおいにあたる。《共同通信》



10月29日のできごと