平成1607日目

平成5年6月2日(水)

1993/06/02

【皇太子殿下】結婚の儀控えリハーサル

結婚の儀を一週間後に控えた2日、皇太子さまと小和田雅子さんが出席して、皇居で本番さながらのリハーサルが非公開で行われた。宮内庁関係者によると、雅子さんは賢所近くの潔斎所で新調の十二単を実際に着用し、髪もおすべらかしに。

この後、束帯姿に着替えた皇太子さまと共に、賢所の控室にあたる便殿で、宮中の祭事をつかさどる掌典職から、拝礼の仕方や神酒の飲み方などの所作について具体的に指導を受けた。《共同通信》



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【宮沢喜一首相】「政治改革法案」党内説得へ本腰

宮沢首相は2日、首相官邸に自民党の佐藤総務会長、三塚政調会長を相次いで呼び、政治改革法案の今国会成立に協力を求めた。首相は同日午後、渡辺前外相、斎藤参院議員会長とも会談を予定しており、党内説得工作を本格化させた。

首相は同日午前の自民党・市長連絡協議会でのあいさつでは、政治改革について①今国会の会期中に仕上げたい②国会での議論が煮詰まりつつあり最終段階にきている―と強調し、今国会の改革実現に自信を示した。

政治改革に最も慎重な立場を取っている佐藤氏は首相との会談で「党内の7、8割が賛意を示す場合は大勢の赴くところに結論を持っていくよう全力を尽くすが、党内が対立して優劣がつけがたい場合は慎重にしないと党内に亀裂が生ずる」と述べ、総務会での党議決定見直しに慎重な構えを見せた。

政治改革推進本部の塩川本部長代理が対野党妥協案として提案した「小選挙区比例代表並立制」についても、佐藤氏は現職や新人、落選組の約100人が小選挙区に立候補できない事態が予想されることを指摘、党内合意は難しいとの考えを示した。《共同通信》

宮沢首相は2日午後、首相官邸で自民党の三塚政調会長、渡辺前外相、斎藤参院議員会長と相次いで会見し、選挙制度改革を柱とする政治改革関連法案の今国会成立に協力を要請した。また河野官房長官も河本元国務相を訪ねるなど、首相官邸主導の党内説得工作が本格化した。

一方、自民党は梶山幹事長ら党四役と政治改革本部の塩川本部長代理らが同日夕、党本部に集まり、改革法案の処理について対応を協議したが、意見交換にとどまり、対野党妥協案作りについては結論を先送りした。

同党が緊急に実施した意識調査の集計によると、単純小選挙区制の「党議決定堅持」と小選挙区比例代表並立制による「小さな妥協」、並立制を越える大幅な妥協による「今国会実現」の3つの意見が党内をぼ三分していることが分かった。このため皇太子の結婚の儀前日の8日までに党内意見を集約することは難しい情勢となっている。

首相との会談で三塚氏は、選挙制度をめぐって意見が対立している党内情勢の厳しさを指摘しながらも「幹事長を中心に党四役が結束することが重要だ。総裁を四役として支える」と協力を約束した。

渡辺氏は首相との意見交換で、妥協案として党内の一部にある並立制について「区割りをどうするか、など合理的基準がはっきりしないと、ただお任せくださいと言われても任せようがない。何でも構わないというのは哲学がない」と指摘し、安易な妥協案作りに難色を示した。また斎藤氏は、首相に「党が空中分解するような事態は避けてもらいたい」と要請した。

自民党の四役協議では塩川氏ら政治改革推進本部側が、執行部に方針を示すよう求めたが、梶山氏は「党内状況を精査して取り組まないといけない。もう少し待ってほしい」と意識調査の結果が出そろってから判断を下す意向を示した。《共同通信》

【自民党羽田派】妥協してでも今国会成立を

自民党羽田派は2日、都内の事務所で同派政治改革小委員会を開き、党執行部が指示した選挙制度改革に関する意識調査について「どのような妥協をしても今国会の会期中に成立を図るべき」との回答で派内の意見を集約することを確認した。

会合では「調査の真意が分からない」との意見も出たが、各派が協力を約束していることを踏まえ回答することになった。1日の世話人会で対応一任を受けている左藤恵同派運営委員長が梶山幹事長に回答する。《共同通信》

【渡辺美智雄前外相】並立制での妥協に慎重

自民党渡辺派会長の渡辺前外相は2日夕、首相官邸に宮沢首相を訪ね、約40分会談した。首相との会談は渡辺氏が4月6日に外相辞任して以来初めて。

首相が政治改革法案を今国会で成立させるよう協力要精したのに対し、渡辺氏は「強いて言うなら、今のところ(単純小選挙区制の)党議決定しかない」と述べ、並立制などによる野党への妥協に現時点では慎重な姿勢を示した。渡辺氏は「党の大多数がまとまる方向ができれば、大いに結構だ」と述べたものの、小選挙区比例代表並立制について「小選挙区の区割りや、候補者の決め方などの合理的な基準がされない限り、賛成とも反対とも言えない」と指摘した。《共同通信》

【政界談話室】

○…宮沢首相は2日、全国的に梅雨入りしたことを記者団から聞かされ「そうだってなあ。早いなあ」。さらに「皇太子さまのあれが終わるまで梅雨入りせずに済むと思っていたのに」と、皇太子殿下の結婚の儀が予定されている9日の空模様を気にかける余裕も見せた。しかし、記者団が「政治改革の梅雨明けはいつごろになりそうか」と、難航する選挙制度改革の行方に水を向けると、とたんに「それはまあ…」と言葉を濁したまま。いよいよ自ら党内慎重派に対する説得に乗り出しただけに、首相としてはうかつな「予報」はできない?

○…社会党の加藤万吉総務会長はこの日、国会内で記者会見し総務会で選挙制度改革の野党統一案を了承したと希表したが、報道から一日遅れで形だけの総務会了承となったため不満顔。「総務会では、小選挙区定数を当初の200から275に譲歩したときに一度総務会にかけるべきだったという声も出た」と紹介した。加藤氏は「今後の折衝で最終的妥協の方向をまるごと変える場合は直ちに総務会を招集する」と執行部にくぎを刺したが、自民党との妥協に慎重なグループが署名活動を行うなど、お家の事情も複雑とあってピリピリ。《共同通信》



6月2日のできごと