平成1590日目
1993/05/16
この日のできごと(何の日)
【宮澤喜一首相】お国入り終える
宮澤首相は16日、尾道、三原、広島各市で相次いで開かれた歓迎集会に出席して精いっぱいの笑顔を振りまき、二日間のお国入りを終えた。
就任後初めてのお国入りにあまり乗り気でなかった首相も、行く先々に詰めかけた支持者の歓迎ぶりに「気分が高揚している。やはり来て良かったと思っている」(周辺)という。カンボジアや政治改革問題で「なかなか気持ちが晴れなかった」首相には、格好の気分転換になったようだ。
「いろんなことがあって、思うようになりませんが、一生懸命やらせていただきます」。首相は16日朝、広島県福山市にある宮澤家の墓を4年ぶりにお参りした際、待ち構えていた近所の人たちを前にこうあいさつした。「いろんなこと」の中には、カンボジアでの日本人文民警察官殺害事件があっしたようで、各会場での短い講演の中では「私どもが安全対策をしっかりやっておけば、ああいうことにならなかったのでは、と胸が痛む思い」と繰り返した。
もっとも沈んだ表情はこのくらいで、県内の政財界人ら約1000人を集めて広島市内のホテルで開かれた「首相を囲む会」では、冗談を交えながらクリントン米大統領との会談に触れ「大変気持ちよく、大人同士の話ができた」と胸を張り、終始にこやかだった。《共同通信》
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【自民党・石原慎太郎外交調査会長】文民警察官に兵器持たせよ
自民党の石原慎太郎外交調査会長は16日、民放テレビ番組に出演し、カンボジアでの国連平和維持活動(PKO)について「文民警察官に兵器を持たせるとか、駐屯する自衛官の性格を変えて同法(日本人文民警察官)を守ることが必要ではないか。政府の責任で(兵器を)持たせたらいい。それで非難されたら(内閣は)退陣したらいい」との考えを強調した。《共同通信》
【Jリーグ】
サッカーの日本プロリーグ(Jリーグ)第1節最終日は16日、横浜・三ツ沢球技場など4会場で4試合を行い、注目のスーパースター、ジーコとリネカーの対決となった鹿島アントラーズ—名古屋グランパスは、鹿島がジーコのハットトリックなどで5-0で快勝、地元カシマスタジアムの開幕戦を飾った。
このほかサンフレッチェ広島は小島の決勝ゴールでジェフ市原に2-1で競り勝ち、横浜フリューゲルスは清水エスパルスを3-2で下した。また、ガンバ大阪は前半9分に和田が入れた1点を守り切り、浦和レッズを1-0で破った。《共同通信》
【大相撲夏場所】8日目
大相撲夏場所8日目(16日・両国国技館)新開脇若ノ花が初黒星を喫し、全勝は横綱曙と平幕の貴闘力の二人となった。若ノ花は左四つから巻き替えに出たところを小城ノ花に一気に寄られて完敗。曙は関脇武蔵丸をはたき込み8戦全勝で勝ち越し、貴闘力は大関小錦を破り、8連勝をマークした。小錦は4敗目。大関貴ノ花は琴富士を寄り切り1敗を堅持した。
幕内は全勝の曙、貴闘力を1敗で貴ノ花と若ノ花が追う展開。十両は湊富士が敗れ、勝ちっ放しは消えたが、依然トップ。《共同通信》
【ゴルフ・尾崎将司選手】2週連続V
日本プロゴルフ選手権最終日(18日・兵庫県スポーツ振興CC=6840ヤード、パー72)終盤に入って4人が通算9アンダーで並ぶ混戦から、尾崎将司が17番(パー5)のバーディーで抜け出し、同10アンダーの278で大会史上最多となる2年ぶり5度目の優勝を遂げた。獲得賞金は1800万円。尾崎将は2週連続優勝で、ツアー通算61勝目。後援競技、海外などを含めるとプロ通算80勝となった。
8アンダーでスタートした尾崎将は9、10番で連続バーディー。12番をボギーとしたが、17番で2メートルのバーディーパットを沈めて突き放した。1打差の2位は米山剛。インで一時は単独首位に立った陳志忠(台湾)は15番のOBが響き、中島常幸とともに2打差の3位だった。《共同通信》
【ゴルフ・高須愛子選手】今季2勝目
ヤクルトレディース・ゴールフ最終日(18日・福岡国際CC七又コース=6219ヤード、パー72)上位陣が崩れる中、ベテラン高須愛子が5バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア68をマーク。通算3アンダーの213で今季2勝目を挙げ、賞金900万円を獲得した。高須はツアー14勝目。
2週連続優勝を目指した平瀬真由美は、スタート4ホールで3ボギーをたたいたのが響き、通算イーブンパーで日陰温子と並ぶ2位に終わった。高須と競り合った西田智恵子は、終盤乱れ通算1オーバーで安井純子とともに4位。《共同通信》