平成1584日目

平成5年5月10日(月)

1993/05/10

【村田敬次郎自治相】UNTAC・明石代表と会談

カンボジア北西部で起きた日本人文民警察官殺傷事件に絡み、同国訪問中の村田自治相は10日夜、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の明石代表と会談後に記者会見し、16日にカンボジア入りする日本政府派遣の選挙監視要員41人全員を、陸上自衛隊施設部隊の基地がある南部タケオ州に配置させることで、UNTAC側と合意したと明らかにした。ただ日本政府が強く求めた危険地域からの日本人文民警察官の再配置と、プノンペン市内での文民警察官全員を集めた安全対策会議の開催についてはUNTAC側に事実上、拒否された。

村田自治相によると、明石代表は再配置問題について「安全確保には全力を尽くす。具体的対応を早急に検討して連絡する」と回答。さらに安全対策会議については、「プノンペンに集めることは国際世論上、無理がある」とした上で、「それより日本人文民警察官が各州都に集まり、そこを山崎裕人隊長が巡回した方が、選挙投票日を目前に控えたいまの時期では適切だ」と逆に提案した。

さらに重傷を負い、バンコクの病院に入院中の日本人文民警察官2人については、治療のために帰国することで双方が一致した。一方、危険地帯のアンビルからいったんタイ領内に緊急避難した後、現在プノンペン市内で待機している別の文民警察官4人全員について、日本側は診断の結果、隊長が思わしくなく療養が必要と判断。当面の間、アンビルへの帰任は無理とUNTAC側に通告した。《共同通信》



【女優・志田未来さん】誕生日

1993 平成5年5月10日【女優・志田未来さん】誕生日

【大相撲夏場所2日目】貴ノ花、小錦に土

大相撲夏場所2日目(10日・両国国技館)貴ノ花、小錦の両大関が敗れる波乱の土俵となった。貴ノ花は平幕に下がった霧島の肩透かしに前に落ち1勝1敗。小錦は小結貴ノ浪の寄りに屈し2連敗。横綱曙は三杉里を落ち着いて突き出して2連勝。大関を目指す関脇若ノ花も巴富士を寄り切って白星を重ねた。武蔵丸、若翔洋の両関脇も2連勝した。《共同通信》

【中山利生防衛庁長官】5原則維持を懸念

中山防衛庁長官は10日昼、モザンビーク派遣輸送調整中隊の編成完結式後、防衛庁内で記者会見した。この中で、カンボジアの国連平和維持活動(PKO)の日本人の文民警察官が殺害されるなど緊張状態が高まっている同国の情勢に関連し、23日からの総選挙が終了後、各派の紛争が激化した場合には自衛隊の撤収があり得るとの考えを明らかにした。

中山長官は「選挙結果によってはスムーズに制憲議会ができることも考えられるが、カンボジア各派が非民主的な行動に出ないという確証もない。その場合には日本の参加5原則が完全に崩れた状況になる」と指摘。「その際には、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)そのものも撤退を考えるだろうし、その判断と突き合わせながら行動することになる」と述べた。

カンボジア南部のタケオに置かれている自衛隊宿営地の状況について、中山長官は「タケオは平たん地で、攻撃されにくい場所であり(ポル・ポト派などにる)全面的攻撃は考えられない」と安全性を強調しながらも万一、攻撃を受けた場合の対応については、「そういうことがあるとすれば、何日か前から動きを察知できるだろうし緊急避難とか仕事を中断するとか、いろいろな対応ができると思う」と述べた。《共同通信》

【宮沢喜一首相】安全確保しPKO推進

宮沢喜一
https://www.kantei.go.jp/

宮沢首相は10日夕、総理府で開かれたカンボジア、モザンビーク国連平和維持活動(PKO)への派遣要員への激励あいさつで、プノンペンでの村田自治相と国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の明石代表との会談結果として「部隊派遣国の選挙監視要員は、自国部隊の展開地域に派遣するという原則が確認された」と伝達、一定の安全対策が確保されたことを強調した。

首相はまた「国際の平和と安定のため尊い命を捧げられた方々に報いるためには、派遣要員の安全確保に万全を期しつつ、人的な国際貢献を前進させることが最善の道であると信じる」としてPKO協力続行の決意を改めて強調した。《共同通信》

【宮沢喜一首相】シンガポール・ゴー首相と会談

宮沢首相は10日午後、東京・元赤坂の迎賓館でシンガポールのゴー・チョクトン首相と会談した。両首脳は①アジア太平洋地域の政治、安全保障問題の対話の場として、東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大外相会議が有効②自由貿易体制堅持が重要—などの認識で一致した。

宮沢首相は先月の訪米に触れ、「経済問題でターゲットを設けるのは、非現実的で容認できない」と日米貿易で数量目標を設定するとの米国側の主張に反対する姿勢を重ねて表明したのに対し、ゴー首相も「日本の立場を支持する」と同意した。

ゴー首相は、アジア太平洋地域の安定と発展には、「日本、米国、中国3国の関係が重要」と述べ、中国の改革開放路線を日本が積極的に支援する必要性を指摘。7月の先進国首脳会議(東京サミット)で、ASEANの要望として新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の早期妥結と自由貿易堅持を打ち出すよう伝えた。

ASEAN拡大外相会議について、ゴー首相は「より形の整ったものに発展させていくことが必要だ」と述べ、宮沢首相も「同会議で政治問題を取り上げることは大きな成果」と評価した。

ゴー首相は先月中旬の訪中を踏まえ「中国の改革開放路線の継続に全く疑義を持っていない。中国を国際経済の枠組みに組み込んでいくことが必要だ」と指摘、「日本と中国の良好な関係を期待する」と表明した。《共同通信》

【高田晴行警視】葬儀・告別式

カンボジアの文民警察官殺傷事件で殉職した岡山県警出身の高田晴行警視(33)=二階級特進=の葬儀・告別式が10日午後、岡山県倉敷市の実家でしめやかに営まれた。

城内康光警察庁長官、柿沢弘治外務政務次官ら政府関係者のほか長野士郎岡山県知事、同県警幹部、市民ら多数が参列し、異国の地で無念の死を遂げた高田警視を追悼、悲しみを新たにした。

葬儀は正午から始まり、読経が流れる中で、気丈に喪主を務める妻のA子さん(31)がまず焼香し、合掌。城内警察庁長官や友人代表らが弔辞を読み上げた後、列席者、遺族らが最後の別れを告げた。

白い菊の花で飾られた祭壇には遺影の両わきに宮沢首相、警察庁長官などから贈られた五枚の表彰状。傍らには警察庁の勲功章など二つの勲章を胸に付け、警視の階級章の入った真新しい礼服が立て掛けられた。《共同通信》

【政界談話室】

○…宮沢首相は10日、京都市で始まったIWC総会での商業捕鯨再開問題に関連し「捕鯨委員会が十分な調査をして科学的な統計をとっているので、これに従えばいいんじゃないかなあ」と商業捕鯨再開に期待感を表明した。捕鯨はコメと並び日本の食文化の象徴的存在。総会ではフランスが南氷洋に鯨の聖域を設ける禁漁案を提案しているだけに、首相も気掛かりな様子。記者団の質問にも「合理的で科学的な判断に従うということでいいんじゃないかなあ」と繰り返し、商業捕鯨再開に向けた総会での冷静な議論と判断を求めることしきり。

○…自民党の三塚政調会長はこの日、官邸に宮沢首相を訪ね、中東からの帰国報告。記者団に「(政治改革は)首相に聴かれれば言いますが、小生からは話すつもりはありません。なにせこんなに時間がありますから」と両手を広げながら首相の執務室に姿を消したが、終わってみれば30分の会談時間の半分以上が政治改革論議に。中東歴訪中に梶山幹事長が衆参一体の選挙制度改革を提唱するなど、さまざまな駆け引きが展開されただけに、記者団からは三塚氏の“のんびり発言”に「まだ中東時間から抜け切れていない」との声も。《共同通信》

【創価学会・池田大作名誉会長】比・ラモス大統領と会談

フィリピン訪問中の創価学会の池田大作名誉会長は10日、ラモス大統領とマラカニアン宮殿で会談した。

大統領は今年3月の訪日が意義深いものであったと強調、「冷戦後世界の安定のためにアンカー(いかり)のような存在として、中国とともに創造的な役割を果たしてくれることを日本に期待している」と語った。池田氏は、創価学会による民族舞踊団の日本への招請など文化交流事業の内容を大統領に伝え、両国は「幅広い民間交流により相互信頼関係を構築すべき時代に入った」と語り、一層の交流の必要性を指摘した。《共同通信》



5月10日のできごと