平成1570日目

1993/04/26

この日のできごと(何の日)

【JR東海、西日本】「のぞみ」300系車両「安全宣言」

3月のダイヤ改正以来敷石飛ばしやボルト脱落などのトラブルが続いている東海道・山陽新幹線「のぞみ」車両の一斉点検を実施したJR東海、JR西日本両社は26日「トラブルはいずれも本質的なものではなく初期的故障で安全運行上支障はない」と“安全宣言”した。

点検は今月14日以降車両メーカーと共同で、両者が所有する「のぞみ」23編成(各編成16両)で床下機器、パンタグラフカバーの取り付け状態を中心にチェックした。今回の点検中、JR東海の車両かで主変換装置のカバー取り付けボルト1本の脱落が新たに見つかったほか、両社の車両でボルトの緩みなどが発見されたが、両社はいずれも通常の定期点検で処置でき問題はないと説明した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【竹内涼真さん】誕生日

【大相撲夏場所】番付発表

日本相撲協会は26日朝、大相撲夏場所(5月9日初日・東京、両国国技館)の番付を発表。春場所で初優勝を飾った若花田改め若ノ花が新関脇に昇進し、弟の貴ノ花に続く大関の座に挑戦することになった。また、小城ノ花の弟、小城錦が新入幕を果たし、史上4組目の兄弟同時幕内が実現した。若ノ花は初土俵から32場所目の新関脇で、年6場所制になった昭和33年以降は7番目のスピード昇進となった。

二子山部屋からは若ノ花のほか、若翔洋が新関脇、貴ノ浪が新小結に上がった。同じ部屋から新関脇2人、新小結1人が誕生したのは、昭和12年春場所の出羽海部屋(関脇出羽湊、笠置山、小結和歌島)以来、56年ぶり。

横綱、大関陣は横綱曙が昇進後2場所目を迎え、同様の貴ノ花は東大関。西大関の小錦は大関在位36場所目で、朝潮(現若松親方)と並ぶ3位記録となった。

入幕は小城錦と魁皇の2人が新で、時津洋が再。兄弟幕内は今回の小城ノ花と小城錦で6組目だが、同時期にそろったのは谷風、達ケ関(江戸)逆鉾、寺尾(昭和)若ノ花、貴ノ花(平成)に続く快挙。十両で目を引くのは、専大中退で幕下付け出しデビューの尾曽改め武双山が西9枚目に、幕下2場所通過での昇進。《共同通信》

【富山空港】国際化

富山空港初の国際定期航空路線である富山―ソウル線は26日開設され、韓国・アシアナ航空が同日から週3便の就航を始めた。これにより富山県は国際化時代へ新たなスタートを切った。

初便は同日午前11時5分に到着し、韓国からアシアナ航空の朴三求社長ら幹部をはじめ観光客ら111人が降りたった。また富山からは宗田富山県副知事を団長とする同県訪韓団や経済視察団、一般観光客ら138人が出発した。

この初便就航に当たって同空港エプロンで記念式典が催された。初めに朴社長らアシアナ航空幹部や乗客を出迎える歓迎式が行われた後、訪韓団ら富山からの乗客に対する歓送式に移り、中沖知事、朴社長、裵泰洙駐新潟総領事のあいさつ、乗客代表への記念品贈呈などがあった後、中沖知事ら16人がテープカットし、初の国際定期便就航を祝った。《北國新聞》

【経団連・平岩外四会長】連用制に理解

平岩外四経団連会長は26日の記者会見で、政治改革に関連して「今国会が最後のチャンス」とし、政界の一部に出ている解散ムードをけん制するとともに、焦点は「小選挙区制に比例代表制をどう加味していくかだ」と述べ、政治改革推進協議会(民間政治臨調)が提唱している小選挙区比例代表連用制に理解を示した。財界総理といわれる平岩会長が選挙制度でこれだけ踏み込んだ発言をしたのは初めて。

平岩会長は「政治改革が現在の最優先課題。このチャンスを逃すとずるずる行く。今国会で何らかの決定をすることが必要で、会期を延長してでも決めるべきだ」と語った。これは今国会での衆院解散説を抑えると同時に、早急に選挙制度改革の結論を出す必要があるとの考えを強調したとみられる。《共同通信》

【社会党・山花委員長】自衛隊「縮小なら合憲」

社会党の山花委員長は26日午後、福岡市内で記者会見し、憲法の創造的発展を目指す「創憲」論についての見解をまとめた「私の創憲論」を発表した。この中で山花氏は自衛隊の憲法上の位置付けに関して①安全保障基本法の制定②自衛隊を構造的に攻撃不可能な「新しい限定的な自衛組織」に削減・再編―が実現できれば「領土、領海、領空の中での自衛権を担保するものとしての地位が与えられてよい」として、縮小された自衛隊は実質的に合憲という見方を初めて示した。

憲法9条については「規定を変えてはならない」と護憲の立場を強調。その一方で「日本国憲法を永久不変の大典とするという意味ではなく、時代の変化の中で必要な改正は行わなければならない」と将来の改憲の可能性までは否定しない考えを表明した。

山花氏が“縮小合憲論”を打ち出したことは、同党が6月初めに草案をまとめる「93年宣言」の作成に影響を与えそうだ。

山花氏は憲法論議について「武装国家を目指したいばかりに憲法9条を変えようとしたり、基本的人権や民主主義に制約を加えようとする改正論議は論外」と強調。同時に「無限の解釈改憲」も批判した上で「9条の在り方を含め、わが国の将来、世界の将来を改めて考える憲法論議には積極的に加わっていきたい」との考えを明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○…宮澤首相は26日、船田経企庁長官が前日のテレビ番組で、政治改革が実現しなかった場合は閣僚辞任も覚悟していると発言したことについて、記者団に感想を求められ「(政治改革は)実現できるから大丈夫だ」と木で鼻をくくった返事。「閣内から辞任について言及があったのは初めてだが」と記者団がたたみかけても「そりゃ聞いた方が悪い」と、船田長官は無理やり言わされたとでも言いたげ。妥協案をめぐって首相の口は重くなる一方。

○…公明党の市川書記長はこの日の中央委員会で社会党、自民党の改革派、日本新党などを挙げながら、政界再編に力を込めた。社会党との連立政権の可能性について委員から聞かれると「安保、防衛、エネルギーとかで思惑の一致がなければ新しい軸の構成要員たり得ない」と社会党が苦しんでいる基本政策の見直しで注文をつけたが「ただこれも理屈でして」と続けて「選挙制度を一緒にやれば固い友情のきずなも生まれてくる。(障害を)多少は乗り越えてというのが人情ではないか」と強調。再編のためなら理屈抜きとでも言わんばかりだった。《共同通信》

【自民党羽田派・羽田孜代表】政治改革「妥協の道を探る段階」

自民党羽田派の羽田孜代表は26日、「改革フォーラム21 石川の集い」出席のため訪れた金沢市の金沢東急ホテルで奥田敬和代議士らとともに記者会見し、政治改革関連法案の取り扱いについて「妥協の道を探る段階にきていると思う」と述べ、法案の審議が一段落する連休明け後、直ちに選挙制度改革を中心とした妥協案づくりのため自民党内をはじめ与野党間で精力的に協議するよう求めた。

日本新党の細川代表が提案している政権交代準備委員会については「野党の中で政権の受け皿づくりをするのは当然で歓迎する」と評価した。しかし、羽田派としては当面、党内で政治改革に取り組む方針を示し、参加する考えのないことを明らかにした。

羽田氏は同法案が不成立の場合の対応について「不成立を想定して、発言するのは変な思惑を呼ぶだけだ」と明言を避けた。しかし、「断固たる言動、行動をとっていく」と述べ、宮澤首相の責任追及や新党を視野に入れた選択も考慮していることを示唆した。さらに羽田氏は「改革つぶしの解散を断行するとしたら、その人たちは自滅していくだろう」と指摘し、現行選挙制度維持のため早期解散を求める党内の一部の動きを強く批判した。《北國新聞》



4月26日 その日のできごと(何の日)