平成1549日目

平成5年4月5日(月)

1993/04/05

【故・長谷川町子さん】遺骨見つかる

東京都府中市の多磨霊園にある漫画サザエさんの作者、長谷川町子さんの墓から遺骨が骨つぼごと盗まれた事件で5日午前、長谷川さんの遺骨が東京・JR渋谷駅のコインロッカーで見つかった。

同日朝、姉宅に速達の手紙とともに渋谷駅のコインロッカーのキーが届き、捜査員が発見し、長谷川家に引き渡した。遺骨は手提げ袋に入ったビニールの中に入れてあり、骨つぼに「長谷川町子」と名前が書いてあった。速達は「渋谷駅山手線ホーム後ろのコインロッカに安置しています」という。内容だった。

警視庁捜査一課と玉川署は、遺骨と引き換えに金を狙った犯人側が取引を断念、遺骨を返したとみて恐喝未遂、墳墓発掘の疑いで捜査している。

事件は3月25日、長谷川さんの姉の毬子さんあてに「遺骨を盗んだ。返してほしければ金を出せ。要求に応じるなら新聞広告を出せ」と現金数千万円を要求する脅迫状が届いた。長谷川家で調べたところ、盗難が分かり、警視庁に届けた。4月1日には2通目が届き、犯人側が指定した口座に現金を振り込むように要求、同課は捜査員を動員、関係先を警戒していた。《共同通信》



【第65回選抜高校野球大会】上宮(大阪)初優勝

第65回選抜高校野球大会最終日は5日、2万8000人の観衆を集めた甲子園球場で大宮東(埼玉)―上宮(大阪)の決勝戦を行い、上宮が3-0で勝ち、2度目の決勝進出で春夏を通じての初優勝を飾った。大阪勢の優勝は第62回大会(1990年)の近大付以来3年ぶり8度目。大宮東は、史上5校目の初出場優勝(第1回大会を除く)を達成できなかった。

上宮は一回、先頭黒川の四球を足場に無死一、二塁の好機をつかみ、一死後、下柳田の左前適時打で先制。四回には一死二塁から松久、西村の適時長短打で2点を加えた。上宮の先発牧野は、終盤に制球が乱れ、得点圏に走者を背負ったが、要所を締め、7安打で大宮東打線を完封した。大宮東は3連投の青木が力投したが、打線に決定打が生まれず、七回の一死一、三塁、八回の二死満塁のチャンスも実らなかった。《共同通信》

【宮沢喜一首相】「対ロシア支援に全力」

宮沢喜一
https://www.kantei.go.jp/

宮澤首相は5日午前、クリントン米大統領がエリツィン・ロシア大統領との会談で、日本は対ロシア支援に熱意があることを伝えたことに関し「それは会議議長国ですから一生懸命やる」と述べ、今月14、15日に東京で開く先進7カ国外相・蔵相会議や先進国首脳会議(東京サミット)に向けて対ロシア支援策の取りまとめに全力を挙げる考えを示した。

首相はまた、クリントン大統領が提示した米国の総額16億ドル余りの対ロシア支援については、3日の同大統領との電話会談で事前連絡を受けたことを明らかにするとともに「まだ(米)議会との話とか、あるんじゃないですか。追加とか」と述べ、最終的な決定ではないとの認識を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。《共同通信》

【政界談話室】

○…宮澤首相は5日午後、官邸で記者団から総理府の社会意識に関する世論調査について質問を受けると、質問を遮って答えるなど関心の強さがありあり。国民の七割が政治に民意が反映されていないとの調査結果には「これは大変申し訳ないことです」と厳粛に受け止める姿勢を示した。ただ、44%が日本が悪い方向に進んでいるとの結果には「その方は、景気とかありますから手立てがありますが、むしろ前者の方が…」。景気対策には強い自負心を示したものの、国民の政治不信解消となると、今一つ自信がなさそう。

○…社会党の日野市朗政審会長はこの日の不況対策協議会の実務者会議で、「何としても所得税減税をしてもらいたい」と口火を切った。公明、民社両党も同様に発言し、所得税減税要求で野党各党の呼吸はぴったり。ところが、続いて発言した社会党の山本正和参院政審会長は「この際、税制の抜本改正を早く前倒しでやってほしい」と事前の打ち合わせにない発言。自民党の三塚政調会長はすかさず「抜本見直しの時期にきている」と同調。慌てた日野氏は「お互い党内事情がある。わが党もいろいろ激論を交わしている」と、お家芸の“党内不一致”の釈明に躍起。《共同通信》

【カンボジアPKO】交代の両隊長が会見

カンボジアで半年間、国連平和維持活動(PKO)に参加し、6日から順次帰国の途に就く陸上自衛隊の第一次施設部隊の渡辺隆隊長と、これから半年間、現地で任務に当たる第二次部隊の石下義夫隊長の2人が5日、プノンペン市内で記者会見した。

渡辺隊長は「帰国で半分うれしいが、二次隊に国道3号のアスファルト舗装など本来一次隊でやるべきだった仕事を申し送ることになり、半分心残りだ」と語った。

「半年間を振り返っての自己採点は」との質問には「ギリギリ最低の合格点。赤点だけは免れたかな、という感じ」と評価。

この後、二次隊の石下隊長は、ポル・ポト派による国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の外国部隊襲撃など最近の情勢悪化について「一次隊から引き継いだマニュアルを基に、宿営地の警備強化や想定される場所、時間なケースごとの対応策作りとその徹底を早急に進めたい」と話した。一次隊との業務引き継ぎは7日に終了し、19日以降、本格的な作業に取り掛かるという。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】マレーシア国王夫妻を歓迎

国賓として来日したマレーシアのアズラン・シャー国王夫妻の歓迎行事が5日午前、東京・元赤坂の迎賓館で行われた。同国王の国賓としての来日は初めてで、天皇、皇后両陛下が平成3年に同国を訪れたことに対する答礼に当たる。

夜は天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が、皇居内の宮殿・豊明殿で開かれた。晩さん会には国王夫妻、両陛下のほか皇太子さま、宮澤首相、政府関係者など、双方合わせて約110人が出席した。

食事が済んだころ天皇陛下が「今回のご来訪で両国間の理解と信頼がさらに深まり、友好と協力が増進するものと確信します」とあいさつされた。この後、国王が「日本と手を携えて近隣のインドシナ諸国の経済再建を支援し、この地域の平和と安定に大きく寄与したい」と、答辞を述べた。《共同通信》



4月5日のできごと