平成1483日目

1993/01/29

この日のできごと(何の日)

【伊東正義元外相】政界引退を表明

竹下首相(当時)退陣の際、自民党後継総裁の最有力候補にもなった伊東正義元外相(79)は29日、次期衆院選への出馬を断念し、今期限りで政界を引退するとの声明を発表した。同日午後、伊東氏の地元福島県会津若松市で後援会幹部が記者会見して表明した。

伊東氏は、一昨年末に持病の糖尿病や風邪のため体調を崩し長期療養中で、議員を続ければかえって「政治に停滞を生じさせることになる」として引退を決意した。

伊東氏は1963年、福島2区から初当選し当選9回。正義感の強い硬骨漢として知られ、海部内閣では党政治改革本部長として政治改革に執念を燃やし「カネのかからない政治」の実現に力を注いだ。

第2次大平内閣で官房長官、続く鈴木内閣では外相、中曽根、竹下内閣では党政調会長、総務会長を歴任した。鈴木内閣では日米共同声明の「同盟関係」の解釈をめぐって外相を辞任した。

故大平元首相とは無二の親友で「おれは大平派だ」と公言してはばからず、大平首相が80年の衆参同日選挙の最中に急死した後、首相臨時代理を務めた。

その清廉な人柄からリクルート事件で竹下首相が退陣に追い込まれた後、最有力後継候補に挙げられたが、健康などを理由に固辞した。その際の「表紙を変えても中身が変わらなければ意味がない」との発言が今も語り草になっている。《共同通信》

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【王子製紙、神崎製紙】合併合意

紙・パルプ首位の王子製紙と7位の神崎製紙は29日、10月1日付で合併することで合意、覚書に調印した。4月に発足する十条製紙と山陽国策パルプの合併による日本製紙に並ぶ大型合併。

紙生産シェアでは12.3%とトップになるとともに、利益面でも日本製紙を上回る。市況悪化と過剰設備に悩む厳しい経営環境のなかで、激化が予想される国際競争での企業力強化を図る。今後、旧王子製紙系の3社のうち取り残された本州製紙の去就が注目される。《共同通信》

【松山・高浜港】高速艇が桟橋に衝突、26人重軽傷

29日午後1時半ごろ、松山市高浜町の高浜旧港桟橋で、愛媛県温泉郡中島町の「中島町営汽船」の神浦発高浜港行き高速艇「しまかぜ」(29トン)=A船長(55)ら乗員2人、乗客41人=が接岸に失敗、桟橋に衝突した。ショックで、乗客の愛媛郡温泉郡の農業Bさん(45)が腰の骨を折り2ヶ月の重傷を負うなど計26人が重軽傷。

同汽船などによると、高速艇の中央上部の操だ室でA船長が突然倒れ、同室後部の階段から客室に転げ落ち、操船できなくなった。その直後、高速艇が港内の高浜旧港桟橋に船首部分から突っ込むような形でぶつかったという。A船長は頭がい骨骨折と脳挫傷で1カ月の重傷。《共同通信》

【JR東海】次世代新幹線「300X系」概要発表

JR東海は29日、次世代新幹線車両開発のための試験電車「300X系」車両の設計概要をまとめ、発表した。ことし3月までにメーカーに発注し、6年9月ごろに完成の予定だ。

「300X系」車両は最高時速350キロ以上での営業運転を目指す。同社はこの試験データを基に営業用車両を開発。現行の「のぞみ」に代えて東海道新幹線に投入する。

次世代新幹線については、既にJR東日本が「STAR21」を、JR西日本も「WIN350」を完成させ、試験走行を続けており、「300X系」の登場でJRの速度競争はさらに激化しそうだ。

「300X系」車両は、6両編成(全長約150メートル)で、製造費は約25億円。先頭車両の形は二種類あり、一方は現行の「のぞみ」に似たスタイル、もう一方は先端部が水鳥のくちばしのように突き出た形。空気抵抗は「のぞみ」より20%小さくなる。騒音を抑えるため、車体の高さを3.3メートル、幅を3.1メートルと「のぞみ」よりそれぞれ約35センチ、30センチ、小さくしたり、一両当たりの重量を32-36トンと軽量化するなど“環境に優しい新幹線”を目指しているのが特徴。また、新幹線車両では初めて、カーブで車体を内側に傾けて高速で走り抜ける装置を採用する。

JR東海は六年度から2年間、環境試験や走行性能確認試験を実施するが、当面は時速350キロまで、その後時速350キロ以上での試験に移る、という。《共同通信》

【政界談話室】

○…林蔵相は29日午前、閣議前に集まった閣僚に「予算委員会が終わったらゴルフでもやりましょう」とのん気なお誘い。この日は内閣で“改憲発言”を慎む申し合わせをすることが決まっていたため、中村建設相が改憲論者の村上労相に「憲法論議はゴルフ場ならいいのでは」と水を向けた。村上氏はすかさず「閣議ではいけないが、(憲法論議は)タブーではないんだろう」と冗談めかしてやり返したが、隣室から、今や護憲論者の中心となった宮澤首相が入ってくると部屋の中はシーン。

○…社会党の赤松書記長はこの日の記者会見で、党本部の書記長室の情報機能強化について力説。「既に書記長室はオープンにしており、いろいろな人に自由に入ってもらう」と、開かれた社会党の実践ぶりをアピールすることしきり。これまで書記長室にはファクスはおろか、テレビすらなかった秘密を紹介。早速、ファクス導入を指示したことを明らかにした。しかし、テレビについては「社会党にはカネがない。自分が貯金の中から出して買う。衛星放送だって付けたい」。書記長室を情報の集中する現代的オフィスに改造するまでには、かなりの出費を強いられそうだ。《共同通信》

【宮澤喜一首相】景気判断に誤り

衆院予算委は29日午前10時から2日目の総括質疑を行い、公明党の布川雄一書記長、共産党の不破哲三書記長、民社党の米沢隆書記長が、佐川急便事件や景気対策を中心に政府の見解をただした。

市川氏が現在の不況を深刻化させた政府の責任を厳しく追求したのに対し、首相は「在庫調整が具体的にいつ始まったのか判断について、見通しが充分でなかった」と、政府として判断を誤ったことを率直に認めた。《共同通信》



1月29日 その日のできごと(何の日)