平成1415日目

平成4年11月22日(日)

1992/11/22

【大相撲九州場所千秋楽】曙関、2度目の優勝

大相撲九州場所千秋楽(22日・福岡国際センター)大関曙が14勝1敗でことし夏場所以来2度目、大関昇進後は初めての優勝を飾った。前日まで1敗で並んでいた小結琴錦が関脇貴花田に上手投げで敗れて2敗となった後、結びの一番で曙は関脇武蔵丸を右上手出し投げで下した。外国人出身力士の優勝は高見山(現東関親方)が1度、小錦が3度果たしており、曙の2度を合わせ6度となった。

貴花田は10勝5敗とし、来場所で再び史上最年少大関昇進を狙うことになった。関脇武蔵丸は9勝6敗に終わった。十両は駒不動が11勝4敗で初優勝した。《共同通信》

1敗で並んでいた琴錦が貴花田に敗れたのを、土俵下の控えで見ていた曙は、「心臓がどきどきした」という。だが、この時点で、もう曙の優勝を確信した人は多かったと思う。終盤にきて3連敗。相撲内容も精彩を欠く武蔵丸が、後半戦は完ペきに近い相撲を取り切っている曙に勝つのは至難に思えた。

案の定、相撲は一方的。左を差して右上手を引き、左で武蔵丸の頭を押さえつけながら、右から出し投げを打つと、武蔵丸はあっけなく土俵を割った。

優勝インタビューで、曙は涙をうっすらとにじませ、声を詰まらせながら言った。「長かったです。苦労したお陰で優勝できた」

新大関の名古屋場所は、けがで全休。カド番の秋場所は3勝6敗と黒星が先行した。その苦しい体験が、「場所前、調子はよくなかったけど、一生懸命けいこをした」という、バネにつながった。

優勝争いに加わると、無関心を装う力士は多いが、今場所の曙は、「優勝を狙っている」と、言い続けてきた。ひとり大関としての責任を果たし、秋場所の汚名を返上するため、自らに圧力をかけたわけだ。それをはねのけ、三場所ぶりの賜杯。立派の一語に尽きる。

初場所は綱とりに挑む。師匠の東関親方(元関脇高見山)は、「直すところはたくさんある」と厳しいが、苦難を克服して得た自信は、精神的にも曙を成長させた。頂上も、そう遠いことではない。《読売新聞》



【星稜高・松井秀喜内野手】「長島さんから特に打撃を教わりたい」

「長島さんから特に打撃を教わりたい。できれば三塁を守りたい」ドラフト会議で巨人の1位指名を受けた石川・星稜高の松井秀喜内野手は一夜明けた22日午前、能美郡根上町の自宅でさわやかな笑顔を見せ、プロ入りを前にした心境を語った。

前夜は赤飯で家族そろってお祝い。さらに友人らが自宅に祝福に訪れ、遅くまで歓談が続いたという。「まだ巨人に指名されたことの実感はわかない」とは言うものの、尊敬する長嶋監督の下でのプレーに胸が躍っている様子。「(練習に耐えられるように)体をつくっておかないと……。(巨人の)練習は厳しいんですよね」と新しい目標に向かう気構えを示した。《共同通信》

【社会党】竹下氏に辞職勧告へ

社会党共和・佐川問題等政治腐敗調査特別委員長の高沢演男・党副委員長は22日、テレビ朝日の報道番組に出演し、皇民党事件との関連が指摘されている竹下元首相の政治的・道義的責任を追及するため、社会党として、臨時国会中に竹下氏の議員辞職勧告決議案を提出する考えを表明した。宮沢内閣に対しても、佐川急便疑惑への対応が不十分な場合は、内閣不信任決議案を提出して退陣を追っていく意向を示した。

また、高沢氏は衆院予算委員会が26日に出張尋問を行うことを決議した渡辺広康・元東京佐川急便社長について、拘留中などの理由で裁判所から認められなかった場合、金丸信・前自民党副総裁秘書の生原正久氏と、佐川清・佐川急便元会長の証人喚問を改めて自民党に迫っていく考えも明らかにした。《読売新聞》

【羽田孜蔵相】新派閥結成に意欲

自民党竹下派の小沢一郎・元幹事長グループの政策集団「改革フォーラム21」代表の羽田孜蔵相は22日、札幌市内のホテルで講演し、分裂状態の竹下派について、「今後、話し合いの上で同じ方向を目指すことになれば、団結することもやぶさかではないが、二つの道で、時に協力しながら、時に切磋琢磨しあって行くべきだと思う」と述べ、新派閥結成に改めて意欲を示した。《読売新聞》

【自民党・金丸信前副総裁】右目視力回復せず

糖尿病による両眼の緑内障手術のため、神奈川県小田原市立病院に入院中の金丸信・前自民党副総裁の病状について主治医の佐伯宏三・診療部長は22日夜、「右目は17日に手術した時点で手遅れだったかもしれない。今、診察したが視力は入院時の0.02から0.01になった。ほとんど回復しておらず、失明に近い状態だ」と語った。

佐伯部長は右目の視力が回復しない理由として「自宅にこもっていた60日間のストレスが想像以上に大きく、病状の悪化を招いたと思う」と入院時期が遅かった点を強調。24日に予定されている左目の手術について「何としても成功させ、物が見える状態にしたい」と語った。《読売新聞》

【自民党・森喜朗政調会長】証人喚問の成果疑問視

自民党の森政調会長は22日のテレビ朝日の報道番組で、竹下元首相、金丸信・前自民党副総裁らの証人喚問について、「証人喚問は各党が質問時間を分け、連携した質問ができなかったりして、外から見ると実りあるものになるとは思わない」と述べ、国民が納得のいく内容にならないとの見方を示した。

その上で森氏は、「本当は政治倫理審査会で時間をかけてやらないと、逆に国民のイライラがつのる。証人喚問が終わっても、私たちのことは党としてきちっとしてもらいたい」と述べ、証人喚問後も政倫審で森氏らの皇民党問題も含めた解ロ明の場を設ける必要があるとの考えを強調した。

また、森氏が地元・石川県で昭和57年に日本皇民党から“ほめ殺し”攻撃を受けたことについて、「私のイメージを悪くしようとするだれかが頼んだということになる」と述べた。《読売新聞》

【ソフィア・ローレンさん】ソマリアの子供慰問

飢餓に苦しむソマリアにもっと援助の手を差し伸べて—。「ひまわり」などの代表作で有名なイタリアの映画スター、ソフィア・ローレンさんが22日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使としての初仕事で、ソマリアで最も飢餓がひどいバイドバを訪れ、生死の境をさまよう子どもらを励ました。

病院、孤児院に足を踏み入れたローレンさんは、あまりにも凄惨な光景を前にぼう然とした様子。「飢餓の状況は、イタリアで考えていたよりもずっと悪い」と語るローレンさん。25日までソマリア国境の難民キャンプなどの慰問を続ける。《読売新聞》



11月22日のできごと