平成1379日目

平成4年10月17日(土)

1992/10/17

【日本人留学生射殺事件】

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http://www11.plala.or.jp/yoshic/

交換留学支援団体「AFS」(本部・ニューヨーク)に18日入った連絡によると、17日午後7時半ごろ、ルイジアナ州バトンルージュ市の高校に留学していた名古屋市港区、会社員服部政一さん(45)の長男剛丈君(16)=愛知県立旭丘高校二年=が、ハロウィンパーティーの訪問先を間違えて銃で射殺された。

AFSによると、剛丈君はこの夜、ホームステイ先の米国人高校生と共通の友人宅で開かれるハロウィンパーティーに招かれた。訪問先と見られる住宅の表玄関を仮装してノックしたところ、女性が現れた。すぐにドアを閉じ、家の中で「銃を持ってきて」という声がしたという。しかし、剛丈君は、パーティーの余興だと思い込み、別の入り口を探して今度は勝手口をノックしたところ、口径の大きい銃を持った男性が現れた。男性は「フリーズ(動くな)」と叫び、米国人高校生の方は言われた通りにしたが、剛丈君は動いたため、胸めがけて発砲されたという。AFSでは、剛丈君が不審者と疑われたうえ「フリーズの意味がわからなかったのではないか」としている。

米国人高校生は隣家から警察に通報。剛丈君は救急車で病院に運ばれる途中、出血多量のため死亡した。男性は、バトンルージュ警察に逮捕され、取り調べを受けているという。

キリスト教の万聖節の前夜(10月31日)に行われるハロウィンは古代ヨーロッパの収穫感謝祭を起源とし、子供たちは仮装して家々を回り、菓子などをもらう。AFSは、「剛丈君たちの服装はわからないが、仮面などをかぶっていた可能性はある」としている。

剛丈君は、AFSの交換留学プログラムで、今年8月に米国に来た。同市内の大学教授宅にホームステイしながら、地元のマッキンレー高校に通学、来年6月に帰国する予定だった。

服部君の通う愛知県立旭丘高では、始業前のホームルームで、担任の相引亭教諭(57)が事件を報告、全員で黙とうをささげた。突然の死に、級友らの間からすすり泣きの声が漏れた。《読売新聞》



【プロ野球日本シリーズ第1戦】ヤクルト・杉浦亨外野手、代打満塁サヨナラ弾

西武とヤクルトが初対決した1992年プロ野球日本シリーズは17日、神宮球場に約3万5000人の観客を集めて開幕し、延長12回、杉浦のシリーズ史上初の代打満塁サヨナラ本塁打でヤクルトが先勝した。サヨナラ試合は88年の西武ー中日第5戦以来通算24度目。

リードを許した西武が七回、デストラーデのこの日2本目の本塁打で1点差とした後、九回に石毛の右犠打で3−3の同点に追いつき、シリーズ4年ぶりの延長戦にもつれこんだ
。しかしヤクルトは十二回、一死満塁で代打杉浦が鹿取から右越えに本塁打し7−3で決着をつけた。《共同通信》

【自民党・小渕恵三前幹事長】「(竹下元首相は)喚問に応じるべき」

自民党の小渕前幹事長は17日午前、北海道旭川市内のホテルで講演し、竹下政権の発足に暴力団がかかわっていたとされる「皇民党事件」について「仮に国会が招請するなら、堂々と所信を明らかにして誤解を解き、国民の理解を求める努力が必要と考えている」と述べた。

これは野党側が竹下元首相の証人喚問を強く求めていることに対し、竹下氏がこれに応じるべきだとの考えを示したものだ。小渕氏は竹下氏の側近であることから、竹下氏自身の意向を代弁したものとみられる。

ただ、小渕氏は同事件と竹下氏のかかわりについて「当時、警視庁にも(嫌がらせの)中止を求めたが、何もできなかった。ある意味では(竹下氏は)被害者だ。当時の(自民党総裁)選挙参謀だった私からみても、竹下氏が自ら止めさせるようなことはなかったことは承知している」と述べ、皇民党の嫌がらせを止めるために竹下氏が直接暴力団対策に関与した事実はなかったことを強調した。《共同通信》

【自民党・小渕恵三前幹事長】竹下派後継会長に意欲

自民党竹下派副会長の小渕恵三・前幹事長は17日、北海道苫小牧市で開かれた「政治改革実現フォーラム」で講演し、竹下派会長の後継者問題に関連し、小沢一郎会長代行グループが「小渕会長」を阻止する方針を固めていることに対し「(私では)政治改革を実現できないというが、今日この場所に来ているということが、政治改革に対して大いに責任を負っている証左だ」と述べ、間接的表現ながら新会長として派閥運営に当たる意欲を表明した。

さらに、小渕氏は「(竹下派は)いささか数が多いので傲慢になったのではないかと批判の対象になっている。昨年の総裁選挙でもわが派の代表(の小沢一郎氏)が3人の候補者を自分の事務所に呼びつけ、試問した。『政治改革をやるか』『やります』と、端から見ていると、数が多いから皆がひれ伏しているというふうに、マスコミから批判が出る。謙虚な姿勢でいかなければならない」と語り、小沢氏の政治手法を厳しく批判した。《読売新聞》

【宮澤喜一首相】金丸問題重ねて陳謝

宮沢首相は17日夕、岡山県知事選応援のため訪れた岡山市内で演説し、金丸信・前自民党副総裁が5億円違法献金事件の責任を取って議員辞職した問題で、「残念なことだ。党総裁としてだれよりも厳粛に受け止めている。全国の皆様におわびを申し上げなければならない」と述べ、重ねて陳謝した。さらに、首相は、「こうした政治家と倫理の問題、政治とカネの問題について、このようなことが再びないようにするには、政治改革の断行に尽きる」と述べ、政治改革実現への強い決意を明らかにした。

また、首相は「(政治改革の)先頭に立つ決心だ」と強調し、30日召集予定の臨時国会で、すでに与野党で合意した国会議員の資産公開など18項目の緊急改革を冒頭処理、ただちに実行に移したいとの意向を重ねて表明。その上で、引き続き抜本改革にも取り組む考えを示し、「自粛自戒して政治改革を自らやって、国民の信頼を回復しなければならないと痛切に考えている」と述べた。

このほか、首相は、さる八月末とりまとめた総合経済対策に触れ、「約一か月ほどたったので点検したところ、まあまあ浸透し始めたようだ」と、景気回復へ向け徐々に効果が現れつつあるとの認識を示した。《読売新聞》



10月17日のできごと