平成1366日目

1992/10/04

この日のできごと(何の日)

【イスラエル航空1862便墜落事故】

オランダ首都アムステルダム郊外の住宅地に4日夕、イスラエル航空のボーイング747貨物機が墜落、2棟続き10階建てアパートに突っ込んで大破、炎上した。


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アムステルダム市長によると、5日朝現在、行方不明者は209人。病院関係者が死者39人を確認したとの報道もある。日本人が巻き込まれたとの情報は今のところない。

約80世帯が住む両アパートの接続部分が1階から10階まで、まるごと吹き飛ばされ火の玉に包まれたため、警察は死者が200人近くに達するのではないかとみている。同航空関係者によると、貨物機の乗員3人と同乗の関係者1人(女性)の計4人全員は死亡した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【プロ野球】

大洋の遠藤一彦投手、広島の達川光男捕手の両ベテランが4日、相次いで今季限りでも現役引退を表明した。2人は1978年プロ入りの同期生で37歳。86年のオールスター第2戦でバッテリーを組んだこともある。チームのかなめとして歩んだ15年間の現役生活にそろってピリオドを打つことになった。

遠藤投手は、阪神戦の試合前に横浜球場内で記者会見し、体力の衰えを理由に今季限りでの現役引退を発表した。7日の巨人戦(横浜)にサヨナラ登板することになっている。

達川捕手はこの日、年齢から来る体力的な衰えと後進に道を譲りたいとの理由から上土井球団部長に今季限りでの引退を申し入れた。松田オーナーに報告した際、強く慰留されたが、達川は「今が潮時だと思う」との決意が固く、球団側も了承した。《共同通信》

【山形国体】天皇陛下めがけ発煙筒

4日午後2時40分ごろ、第47回国民体育大会秋季大会の開会式が行われていた山形県天童市の同県総合運動公園陸上競技場で、天皇陛下がお言葉を述べ始めた直後、メーンスタンドとトラックの間に設けられた南フィールド特設席にいた背広姿の中年の男が突然、「天皇訪中反対」などとわめきながらトラックに飛び出し、火のついた発炎筒(直径5センチ、長さ20センチ)を、天皇、皇后両陛下が臨席されていたメーンスタンド上段のロイヤルボックス方向に投げつけた。

両陛下からは約50メートル離れており、発炎筒は数メートル飛んだだけで、手前の特設席内に落ち、けが人などはなかった。男は大会関係者3人に取り押さえられ、天童署に威力業務妨害の現行犯で逮捕された。

山形県警の調べに対し、男は完全黙秘しているが、指紋から、京都市下京区生まれ、A容疑者(44)とわかった。調べによると、A容疑者は、過激派セクト・統一共産同盟のメンバーーで、逮捕歴がある。同同盟は闘争対象に「成田空港、皇室、反戦」を掲げている。

会場は一時騒然となったが、陛下は動揺することなくお言葉を続けられ、騒ぎも数分でおさまり、開会式は予定通り進行した。特設席は大会関係者の招待者の席(1580席)で、一般席のあるスタンドの通路からも入ることは可能だったという。

両陛下が競技場に到着された午後1時10分ごろにも、一般芝スタンドで数人が騒いだほか、発炎筒事件の直前にも特設席で男女数人が騒いで退場させられており、関連を調べている。《読売新聞》

【渡辺美智雄外相】衆院選の連記制を提案

渡辺美智雄外相は4日、テレビ朝日の報道番組の中で、衆院の選挙制度改革について、「現行(中選挙区)制度で3、4人の連記制を一度やってみてはどうか。(例えば)5人区なら、定数の過半数(3人)を連記すればいい」と述べ、現行の中選挙区制の下での連記制の採用を提案した。

これは、三塚博・元政調会長が衆院への単純小選挙区制導入を提唱していることについて見解を求められた際、発言したもの。渡辺氏は政治改革の進め方に関連して「選挙制度と政治資金改革はワンセットでやるべきだ」と指摘したうえで、「県議会、市議会など地方選挙も含めて全部、小選挙にするならひとつのアイデアとして反対する理由はない」として条件付きで賛成する意向を表明。しかし渡辺氏は、「その前に試行錯誤として連記制をやってみたらどうか」と述べ、現行の中選挙区制の枠内での連記制を提唱した。《読売新聞》

【韓国・江原道】教会に放火、14人焼死

4日午後2時35分ごろ(日本時間同)、韓国・江原道原州市内のキリスト教系宗教団体「エホバの証人」の教会で、信徒約90人が礼拝中、同市在住の団体職員の男性(35)が入り口にガソリン10リットルをまいて放火。建物に燃え広がり、逃げ遅れた14人が焼死し、26人がやけどを負った。放火した団体職員は、現場で信徒らにとり押さえられ、警察に引き渡された。

聯合通信によると、犯人は妻が半年ほど前から同教会に通うようになったことに反対し、この日も妻を引き留めに教会に来た。信徒たちが「来ていない」と答えると、突然、用意していたガソリンをまいたという。教会は二階建ての建物の二階部分にあり、出入り口が一か所しかないため、逃げ遅れた人が多かった。

エホバの証人は、輸血の拒否など厳格な規範を持ち、死者14人のうち1人は病院収容後、輸血を拒否して死亡したという。《読売新聞》



10月4日 その日のできごと(何の日)