平成1358日目

平成4年9月26日(土)

1992/09/26

【大相撲秋場所14日目】小結貴花田、2度目の優勝決定

貴花田は武蔵丸の突き、押しをさばいて1敗を守り、大翔鳳も突っ張りで元気な旭道山を圧倒したものの、すでに2差ついており、千秋楽を待たず貴花田の優勝が決まった。初場所に次いでの栄冠で、関脇以下の力士が一年のうちに二度優勝したのは初めて。

曙は小錦を破り、10日目から5連勝でカド番脱出。霧島は安芸ノ島の寄りに屈し、千秋楽に勝ち越しをかける。関脇の安芸ノ島と水戸泉は勝ち越した。《読売新聞》

貴花田は、優勝を決めた一番を「(勝ったのは)たまたまです」と振り返った。武蔵丸に押し込まれたものの、回り込みながら相手の右腕をたぐって、うまく後ろにつけたからだった。しかし、攻められても、下半身はどっしりしていたし、回り込むときも余裕が感じられた。今場所の貴花田に、いちばん際立っているのが、この余裕だ。出羽海理事長も「狙って、あんなにうまく、たぐれるもんじゃない。こんな大一番を、平常心で取れるんだから」と、その落ち着きぶりに舌を巻いていた。

初優勝のときに比べて、相撲内容にも大きな変化が見られた。前回は、立ち合いの変化や、逆転勝ちが多かった。北の湖親方も「手だけで相撲を取っていた」という。だが、今場所は頭から当たる正攻法の相撲が目立った。不利な体勢になりかけても、それをつかれる前に素早く反応して、勝機をつかんでいた。豊富なけいこに裏付けられた強さである。

九州場所は、最年少大関の昇進記録更新に挑む。今場所の相撲が、来場所も取れるかどうかだが、北の湖親方は「今場所できたのだから、次もできるだろう」。鏡山審判部長(元横綱柏戸)も「力が接近している中で、1敗で来たのは大したもの。大関昇進は、厳しく見ても五分以上の可能性がある」という。過去、二度以上優勝した力士は、全員が大関以上になっている。貴花田も、初優勝のときとは違った手ごたえを感じているはずだ。《読売新聞》



【青島幸男参院議員】金丸氏辞職を求め無期限の「ハンスト」入り

二院クラブの青島幸男参院議員は26日、佐川急便グループから金丸信・自民党元副総裁への5億円献金問題をめぐり、金丸氏の議員辞職を要求して東京・永田町の参院議員会館前で無期限のハンストに入った。同日夜、記者会見し「国民の天敵・金丸をやっつけるため、私は点滴をしてでも頑張りたい」とハンスト続行の姿勢を示した。《共同通信》

【自民党竹下派】小沢一郎会長代行が辞表提出

自民党竹下派会長代行の小沢元幹事長は26日夜、東京・麻布の私邸に金丸信・自民党副総裁を訪ね、東京佐川急便の5億円献金問題で、金丸氏が罰金刑の刑事処分に追い込まれた責任を取って会長代行の辞表を提出した。これに対し、金丸氏は辞表を預かる形で強く慰留しているが、小沢氏の辞意は固い。《共同通信》

【自民党】若手が金丸氏批判

自民党の「政治改革を実現する若手議員の会」(代表世話人石破茂、渡瀬憲明両衆院議員)主催の「政改革実現フォーラム」が26日、山口県宇部市内で開かれ、参加者の間から、金丸信・自民党前副総裁が東京佐川急便事件に絡んで5億円の献金を受け、東京地検に上申書を提出した問題について、金丸氏の議員辞職を求めるなどの厳しい意見が相次いだ。

自民党支持者らの参加者のうち10人が質問したが、そのほとんどが、「罪を犯しながら議員を辞めないで済むのか」「次の選挙で自民党への投票を頼まれても入れるかどうか分からない」と発言、石破氏らの見解をただした。

これに対し、梁瀬進氏(河本派)は、「右翼や暴力団との関係は言語道断だ。カネの問題は、自民党の中に一種の共犯的構造があるのではないか」と指摘した。しかし、金丸氏の議員辞職問題には、「最終的には個人の問題」と述べ、その上で、「有権者の拒否の意思が選挙で働くかどうかだ。中選挙区では選挙民の一割の支持で当選でき、今の制度に問題がある」と小選挙区導入を訴えた。

また、岩屋毅氏(宮沢派)は、「(金丸氏本人が)国民の納得できる最終的にはきちんとした処理をしてくれると期待している」と、暗に金丸氏自身の判断による議員辞職への期待を示した。

フォーラム開催は二回目。自民党宇部支部の集会終了後、引き続き開かれ、参加者は党員・党友ら約1000人で、全員が自民党支持者。若手議員の会からは、石破、簗瀬、岩屋の各氏はじめ5人が出席したが、今回のフォーラムは金丸氏の献金問題が末端の自民党支持者の間でも批判的に受け止められていることを示した形だ。《読売新聞》

【南アフリカ】政治犯500人釈放へ

南アフリカのデクラーク大統領と南ア最大の黒人解放組織、アフリカ民族会議(ANC)のマンデラ講長の首脳会談が26日、ヨハネスブルク郊外の世界貿易センターで開かれた。両者の会談は、ANCが今年6月、旧黒人居住区で起きる黒人抗争に南ア政府が関与していると非難、対活中断を宣言してから初めてで、行き詰まっている南ア民主化交渉を再び軌道に乗せることが目的。両者とも会談に先立ち、成果に楽観的な見通しを述べ、南ア民主化交渉再開の期待が高まっている。

南アの民主化交渉は5月中旬に、19の政党、組織が集まり、新憲法制定の方法を決める「民主南ア会議(CODESA)」第二回全体会議を開いた後、中断。デクラーク大統領は交渉再開のため、マンデラ議長に緊急会談を呼びかけていた。ANCはこれを条件付きで受け入れ、これまで2週間にわたり、予備交渉を実施した結果、25日、11月15日までの500人以上の政治犯釈放(うち150人は即時釈放)で合意、開催にこぎつけた。《読売新聞》



9月26日のできごと