平成1357日目

平成4年9月25日(金)

1992/09/25

【自民党・金丸信元副総裁】上申書提出

渡辺広康・元東京佐川急便社長(58)からの5億円献金問題で、金丸信・前自民党副総裁(78)は、25日午後、弁護士を通じ、同代議士の署名の入った正式な上申書を東京地検特捜部に提出、受理された。略式起訴を受ける旨の応諾書も提出、これで事情聴取をめぐり約2週間にわたって続いた検察と金丸氏の攻防は決着した。

これを受けて東京地検は、週明けにも最高検、東京高検と最終的な意思統一を図ったうえで、金丸氏を政治資金規正法(寄付の量的制限)違反で、東京簡裁に略式起訴する。

金丸氏から対応を一任された安部昌博弁護士によると、上申書は、5億円が金丸氏あての個人献金であって、受け取った時期は平成2年の総選挙前だったとし、政治資金規正法違反の容疑を認めた内容となっている。

しかし、金丸氏から献金を要請したことはないと強調。また、24日に提示した上申書案では「竹下派議員に配布した」と5億円の使途に言及していたが、特捜部と協議の結果、「受領の事実が記載されていれば、同法違反の容疑としては十分」との判断から、触れないことにしたという。

出頭要請に応じなかった理由については「報道陣に囲まれ、身動きがとれなかった」とし、事情聴取を拒否していたわけではなく、出頭できない状況であったことを強調している。同弁護士はこの日、特捜部からの出頭要請を金丸氏本人には正式に伝えていなかったことも明らかにした。

また、上申書は「すべて自分の責任。献金を受け取った秘書には寛大な措置を」と付け加え、最後に「反省している。この経験を生かし、微力ながら(政治改革に)尽くしたい」と今後の政治改革にかける心情も盛り込んでいる。《読売新聞》



【TBS系連続ドラマ・ずっとあなたが好きだった】最終回

【大相撲秋場所13日目】貴花田、Vへあと「1」

大相撲秋場所13日目(25日・両国国技館)貴花田が水戸泉を豪快に投げ飛ばし、1敗を守った。ただ一人3敗の大翔鳳は、これまで歯が立たなかった小錦を引き落としで破った。これで、14日目に貴花田が勝つか、負けても、大翔鳳が敗れると貴花田の優勝が決まる。

勝ち越しに王手をかけていた安芸ノ島は、武蔵丸に完敗。若花田も三杉里に敗れて足踏み。曙は霧島を圧倒して4連勝で、カド番脱出へ「あと1」とした。《読売新聞》

【 NASA】火星探査機打ち上げ

米航空宇宙局(NASA)は米東部時間25日午後1時5分(日本時間26日午前2時5分)、火星の地表や大気の詳細な観測を目指す無人探査機マースオブザーバーをフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。

NASAの火星探査機打ち上げは1975年のバイキング以来17年ぶり。タイタン3ロケットで打ち上げられたマースオブザーバーは順調に飛行を続けている。《共同通信》

【PKO】先遣隊がプノンペン入り

国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき、カンボジアで道路や橋の補修をする陸上自衛隊派遣施設大隊の先遣隊第一陣として、大隊長の渡辺隆二等陸佐ら12人が25日、航空自衛隊のC130輸送機3機に分乗してプノンペン・ポチェントン空港に相次いで到着、陸上自衛隊の部隊として初の海外派遣がいよいよ現地で活動を開始した。《共同通信》

【三井芦別鉱業所】採炭終了

閉山をめぐる労使交渉が妥結したのを受け北海道芦別市の三井石炭鉱業芦別鉱業所(従業員約370人)は25日朝、採炭作業を終了、半世紀以上にわたるヤマの歴史に事実上の終止符を打った。坑内の整理作業などを進め28日に正式閉山する。

今年4月に始まった新石炭政策下での閉山第一号で、全国の主要炭鉱は北海道の住友赤平砿など3鉱と福岡県の三井三池鉱の計4鉱を残すだけとなる。《共同通信》

【マイン=ドナウ運河】開通

欧州の二大河川、ドナウとラインの支流をつなぐ「マイン=ドナウ運河」(全長171キロ)が25日開通、北海沿岸のオランダのロッテルダムから黒海まで約3500キロ、東西欧州15か国が一本の大型船舶航路で結ばれ、“大欧州統合”に先べんをつける形となった。

ライン川の支流マイン川とドナウ川を結ぶ計画は戦前からあり、構想から約70年、工事開始から22年を経ての完成。ドイツのクラウゼ運輸相は25日の開通式で、「長年の欧州の夢が達成された」とたたえた。

「マイン=ドナウ運河」は、ドイツ・バイエルン州北東部の「北のベニス」バンベルクとドナウ中流のケルハイムを、在来河川と運河で結んでいる。総工費約60億マルク(5000億円)、掘削された土は計9300万立方メートル。運河の最高地点と最低地点(バンベルク)の間には、175メートルの標高差があり、水門による水量調節でこの標高差を克服している。《読売新聞》

【シェワルナゼ・元ソ連外相】グルジア元首として国連演説

旧ソ連の外相として、かつて国連総会での主役の一人だったエドアルド・シェワルナゼ氏が25日、最も新しい179番目の国連加盟国グルジア(7月31日に加盟承認)の元首として、国連総会の演壇に立ち、一般演説を行った。グルジア国家評議会議長のシェワルナゼ氏は、「2年前(の9月)、まさにこの演壇で演説を終えた時、私は、ソ連外相を辞めることになろうと思い、自分の人生の激変も予感していた」と、実際に辞意表明した90年12月の3か月も前に辞任を覚悟していたことを明らかにした。

この時、ソ連外相として行った最後の国連演説で、シェワルナゼ氏は、国連主導の地域安全保障機構を作る必要性を提唱した。シェワルナゼ氏は、「あの時の構想はいまなお有効。今度は、大国代表ではなく、けた違いに小さい国の代表として指摘したい」と述べた。

安保理構成問題では「私は常任理事国を増やすことに反対してきた。だが、ソ連崩壊で力の均衡が崩れた今、ドイツや日本のような経済大国の役割と位置が考慮されなくてはならない」と日独の常任理事国入り希望表明を支持した。

同氏は最後に、「この演壇で、超大国の代表として語った時、一言隻句も聞き漏らすまいと世界中が耳をそば立てるのを見て、私は演壇の高さを意識した。だが、小国の代表として、祖国の幸福のため演壇に立った今日ほど、演壇の高さと重要さを感じたことはない」と述べ、大国、小国の同権をうたう国連理念の重要性を強調、今総会で最も傾聴された演説の一つとなった。《読売新聞》

【松尾和子さん】死去

ささやくようなハスキーボイスと歌唱力で、「誰よりも君を愛す」などのヒット曲を放った歌手の松尾和子さんが、25日、頭部打撲による硬膜下血腫のため、東京都渋谷区の自宅で亡くなった。57歳だった。

家人らの話によると、松尾さんは25日午前3時ごろ、自宅二階の急な階段を踏みはずして転落した。その時は、遊びに来ていたおいに抱きかかえられ二階寝室のベッドに戻ったが、心配したお手伝いさんが、午後1時ごろ、様子を見にいったところベッドで冷たくなっていたため、119番通報したという。渋谷署で遺体を行政解剖した結果、頭を強く打ったための硬膜下血腫とわかった。

松尾さんは昭和26年、駐留米軍回りのジャズ歌手としてプロの道に入り、34年に「グッドナイト/東京ナイトクラブ」でレコードデビュー。翌年、和田弘とマヒナスターズとともに歌った「誰よりも君を愛す」でレコード大賞を受賞した。その後も「再会」などが大ヒット。“ムード歌謡の女王”と人気を集め、映画にも出演した。平成2年の「春来川慕情」が最後のレコード。

33年、ジャズドラマーと結婚し、長男をもうけたが8年後に離婚。昨年11月、長男の覚せい剤取締法違反事件が発覚、一時、芸能活動を自粛していた。

和田さんは「27日に共演の予定だったのに…。色っぽい、情感たっぷりの歌を歌っていたが、さばさばした気持ちのよい女性でした。寂しい限りです」とショックを隠せない様子だった。《読売新聞》



9月25日のできごと