平成1356日目

1992/09/24

この日のできごと(何の日)

【自民党・金丸信前副総裁】上申書提出へ

渡辺広康・元東京佐川急便社長からの5億円献金問題で、金丸信・前自民党副総裁から対応を任されている安部昌博弁護士は24日午後8時過ぎ、東京地検特捜部を訪れ、上申書案を提示した。①献金は金丸代議士本人あて②5億円は派閥の同志に配布した―など、同代議士本人の政治資金規正法違反を認めた内容で、渡辺元社長の供述との食い違いは残されているものの、特捜部との間で大筋で合意した。金丸代議士側は、この日の地検との協議を踏まえて正式な上申書として完成させ、きょう25日にも特捜部に提出するものとみられる。

関係者によると、金丸代議士側がこの日提示した上申書案は、5億円献金のあて先や使途のほか、受領時期については「平成2年の総選挙前」とし、特捜部の認定事実と一致した内容。この受領時期については、金丸代議士の記憶に依然あいまいな部分があるとされ、「平成2年の総選挙前」という自民党副総裁の辞任会見で述べた表現にとどめることになった。

一方、献金のいきさつについて同代議士側は、渡辺元社長が「金丸氏から求められた」と供述していることにあくまで反論。この点では、事実の確定ができない状態だが、今回の政治資金規正法違反では、要求の有無は立証上必要でないため、上申書は代議士側の主張をくんだ内容になる模様。

また、「自分の監督不行き届きだった」「これを契機に政治資金の浄化を図りたい」など、金丸代議士の心情も盛り込まれる。正式な上申書は金丸氏の自筆の署名が添えられ、B4判で3、4枚程度になる。という。《読売新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【大相撲秋場所】12日目

大相撲秋場所12日目(24日・両国国技館)貴花田は1差で追う大翔鳳の突っ張りを封じて完勝、1敗を守った。3敗は大翔鳳一人のため、きょう13日目に貴花田が勝ち、大翔鳳が負けると、貴花田の四場所ぶり二度目の優勝が決まる。

大関小錦と関脇武蔵丸は勝ち越し。琴錦も給金を直して来場所の三役復帰を確実にした。新大関曙は五分の星に戻した。《読売新聞》

【宮澤喜一首相】中国副首相と会談

宮澤首相は24日午後、首相官邸で中国の呉学謙副首相と会談し「中国は改革・開放路線を進めており、21世紀には大きな力を持った国になるだろう。(貿易面での)開放地区を(沿岸部だけでなく)内陸部にも増やすのは賢明なことだ」と述べ、改めて中国の改革・開放政策を支持する考えを表明した。

これに対し呉副首相は「近く開かれる第14回中国共産党大会でも改革・開放をいかに加速させていくかが議題になる」と指摘、タリム盆地の油田開発など大プロジェクトへの日本企業の参加に期待感を表明した。《共同通信》

【自民党宮澤派】竹下派に配慮

自民党宮澤派は24日、神奈川県箱根町のホテルで研修会を開いたが、党総裁選を目前に活気にあふれていた昨年とはうって変わって、今年は総裁派閥という微妙な立場を意識し、党内に無用な摩擦や混乱を起こさないよう、自重と他派への気配りに徹した静かな研修会となった。

研修会には、同派の衆参両院議員73人のうち、病気や外遊中の議員と派閥行動を自粛している宮澤首相、加藤紘一官房長官ら閣僚を除く68人が出席。会合は、「角が立つから、多くは申しません」との言葉でスタート、田沢吉郎会長代行もひたすら派内の結束と団結を強調した。

こうした中で、佐川急便事件に言及したのは、林義郎・事務総長。林氏は、5億円献金問題をめぐる東京地検特捜部と金丸信・前副総裁サイドの攻防に触れ、「金丸さんは尊敬する大先達でもあるので、立派に処理するだろうと信じている」と語り、その口ぶりは、決着の中身より金丸氏に対する気遣いにウエートを置いたような様子だった。

党内最大派閥である竹下派に多くを依存している宮澤派としては、佐川事件の行方やそれに伴う竹下派内の動揺が気になるところとはいえ、不用意な言動は両派の間に思わぬあつれきを生みかねないだけに、同派に対する配慮がにじみ出た格好だった。《読売新聞》

【新潟県知事選】平山征夫氏が出馬表明

金子清前知事の佐川献金疑惑引責辞任に伴う出直し新潟県知事選への出馬要請を受けた平山征夫氏(48)(新潟県柏崎市出身)が24日、日銀仙台支店長を依願退職し仙台市内のホテルで記者会見、「県民参加の政治的中立知事実現など候補擁立の基準に共感を感じた。県政の混乱は避けるべきだ」と語り、正式に出馬を表明した。

自民、社会、公明、民社四党は既に平山氏推薦を決めており、同県政史上初の保革中相乗り候補となる。共産党は独自候補を擁立する構え。

佐川疑惑の捜査が自民党県連周辺に波及し政治的な空白状況が生まれる中、疑惑が選挙の争点になることを嫌う自民党や、党単独では勝てない社会党など既成政党の台所の事情を背景に、保守系の候補選考組織「潑剌新潟県民会議」と革新系の「清潔公正な県民党知事をめざす各界懇談会」が、足並みをそろえて今年4月まで日銀新潟支店長を務めた平山氏に出馬を求めていた。《読売新聞》

【ヤクルト・荒木大輔投手】4年ぶりに1軍登録

ヤクルトの荒木大輔投手(28)が24日、出場選手登録され、4年ぶりに一軍のベンチに復帰した。同投手は1988年のシーズン途中に右ひじを痛め、3度の手術を受けた。昨年は椎間板ヘルニアで再起できず、3年間、一軍のマウンドから遠ざかっていた。《共同通信》

【渡辺美智雄外相】外相会談は優、ゴルフは可

ニューヨークでの国連総会出席を終えた渡辺美智雄外相は24日午後(日本時間25日午前)、静養先のハワイ・マウイ島に到着直後、ホテル近くのゴルフ場に飛び出し、ハーフ・ラウンドを楽しんだ。不調に終わった先のロシア訪問の際もモスクワでゴルフをしたが、「ロシアのゴルフ場よりずっといい」と、ついつい口に出るのはロシアとの比較。

それでも、エリツィン・ロシア大統領の来日延期後、初の日口外相会談などを振り返り、「百点満点とはいかないが、まずまずの合格点」と自画自賛、今後の日ロ関係打開に自信の一端もチラリ。もっとも、ゴルフのスコアは「いつもと同じ60だ」そうで、モスクワでの58より悪いのが気掛かり。《読売新聞》



9月24日 その日のできごと(何の日)