平成1342日目

平成4年9月10日(木)

1992/09/10

【加藤紘一官房長官】ロシア大統領来日延期「支援は不変」

加藤官房長官は10日午前の記者会見で、エリツィン・ロシア大統領の来日延期について「日本の対ロシア対策は不変だ。拡大均衡というわが国の対ロ政策に変化はない」と強調するとともに、10月に東京で開く旧ソ連支援国会議についても「主催国としてイニシアチブを発揮したい」として会議の成功に向け努力する考えを明らかにした。《共同通信》



【宮沢喜一首相】ロシア大統領来日延期「ゆっくり待ちましょう」

宮沢首相は10日午前、エリツィン・ロシア大統領の来日延期に関し「(大統領は電話で)こう言ったんだな。10、11、12月は冬に入り厳しい時期になるので国内にいなきゃならないと」と述べ、9日夜の電話会談の中で大統領が年内訪日できないことを表明していたことを明らかにした。

首相は今後の来日問題の進め方について「向こうの事情があるんですからゆっくりお待ちしましょう。(日本側から来日を)働き掛けるも何も、向こうの事情があるんですからお待ちしましょう」と述べ、当面、日本側から来日招請を働き掛ける考えがないことを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。《共同通信》

【ディミトリー・プチャーチンさん】宮沢首相を表敬訪問

エリツィン・ロシア大統領来日延期のショックもさめやらない10日、宮沢首相は首相官邸で、「北方領土は固有の領土」と主張する日本側がその一つの根拠としている日露通好条約(1855年調印)にかかわった両国交渉者の子孫の表敬訪問を受けた。数日前には、「子孫の表敬で領土問題打開のムード作りを」(首相周辺)との声も聞かれたが、来日延期で狙いはすっかりはずれた格好。

それでもロシア側の交渉者だったプチャーチン提督のひ孫、ディミトリー・プチャーチン氏が、「エリツィンさんはだめでしたが、私一は来ました」とユーモア交じりに切り出すと、首相は、「あなた方に会えるのをずっと前から心待ちにしていました」。しかし、最後まで領土関連の話題は出さなかったあたり、“本命”に逃げられた首相の悔しさの表れかも。《読売新聞》

【富士通】世界最高速のスパコン「VPP500」発売

富士通は10日、従来の最高機種の10倍以上の処理速度に当たる1秒間に最大3550億回の科学技術計算ができる世界最高速のスーパーコンピューター「VPP500」を同日から発売すると発表した。《共同通信》

【東京】涙雨

残暑に加え8月は観測史上最少の降水量とカラカラ天気が続いていた東京サバクに10日朝、先月20日以来19日ぶりの雨が降った。とはいえ、雨量は「0.0ミリ」と、ほんのお湿り程度。気象庁によると、まとまった雨は当分期待できないという。

この雨は、本州の南東海上を北上している台風17号の雨雲が、関東の太平洋側の一部にかかったためで、降り始めから午前9時までの雨量は、千葉県・黒原で3ミリ、茨城県・筑波山で1ミリなどとなった。 東京でも、午前4時ごろから朝にかけて雨がぱらついたが、都心の大手町にある気象庁では、雨量は計測可能な0.5ミリに至らず、観測データは0.0ミリ。道路をしばしぬらした程度だった。

気象庁天気相談所によると、関東地方は、今夜にかけて一時、雨になるところがあるものの、明日には回復してくる見込みで、「あと一週間くらいは、水不足を解消するような雨は降りそうもない」と話している。《読売新聞》

大型で強い台風17号は10日午前9時現在、八丈島の東南東の海上にあり、時速20キロで北北西に進んでいる。気象庁の観測によると、中心の気圧は960ミリバール、中心付近の最大風速は40メートルで、半径170キロ以内では風速25メートル以上の暴風域となっている。11日朝には福島県東海上に達し、同日夜半から12日未明にかけ北海道東部に上陸する可能性もある。《読売新聞》



9月10日のできごと