平成1338日目
1992/09/06
この日のできごと(何の日)
【ロシア・エリツィン大統領】訪日は予定通り
エリツィン・ロシア大統領は6日朝放映されたNHK番組にモスクワから衛星中継で出演し、13日からの訪日を前に北方領土問題など両国関係改善について見解を明らかにした。
この中でロシア国内の一部に訪日反対、延期論が根強い点について「ロシア大統領の日本公式訪問は初めてだから重要な意義を持っている。若干の勢力が北方領土問題をヒステリックに言っているが、中止する予定はない」と述べ、予定通り訪日する決意を強調した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【渡辺美智雄外相】領土問題進展に意欲
渡辺美智雄外相は6日のフジテレビの報道番組の中で、13日からのエリツィン・ロシア大統領の来日で焦点となる北方領土交渉について、①ロシアが四島への日本の主権を認めれば、具体的な返還時期などについては交渉に応じる②日本の対ロ支援に大統領が不満を表明しているのは認識不足もある③「政経不可分」の原則は譲れない―との見解を改めて示し、「何とか進歩させる方向で最後まで努力したい」と、交渉進展への意欲を強調した。《読売新聞》
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渡辺美智雄外相は6日のフジテレビの報道番組の中で、東京佐川急便事件に関連して、一部民放テレビ局が外相に佐川急便グループからの献金が渡っていると報道したことについて「根拠が全くない。抗議しているが、謝らないのなら法的措置を取る」と述べ、報道したテレビ局を名誉棄損で訴えることも検討していることを明らかにした。《読売新聞》
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渡辺外相は6日の民放テレビ番組で、自民党内の一部で佐川急便事件に絡み、取りざたされている早期内閣改造説について「(宮澤首相から)相談を受けていないので分からないが、今月中ということにはならないのではないか」と述べ、否定的な見方を明らかにした。《共同通信》
【自民党・小沢一郎元幹事長】単純小選挙区制を
自民党の小沢一郎・元幹事長は6日、テレビ朝日の番組に出演し、佐川急便事件でクローズアップされる「政治とカネ」の問題に関連して、「政治資金規正法だけを取り上げ(強化し)ても、政治は変わらない。戦後半世紀の機能しない政治を打破するには、今の(衆院の)選挙制度を変えるしかない」と述べた。
具体的には「単純小選挙区制がいいかもしれない。(廃案となった)小選挙区比例代表並立制もあるが、比例代表制では(政治の現状は)変わらない」と述べ、単純小選挙区制とするのが望ましいとの考えを示した。《読売新聞》
【自民党河本派】政治改革の断行求めて緊急決議
自民党河本派は6日、神奈川県大磯町のホテルで開いている研修会で、「いまこそ地球時代の日本と世界を切り開くために、緊急に政治改革を断行すべきである」とする緊急決議を採択した。《読売新聞》
【ゴルフ・中島常幸選手】今季3勝目
ゴルフ日本プロマッチプレー選手権ユニシス杯最終日(6日・栃木県プレステージCC)—涼風が吹く中で行われた決勝36ホールは、中島常幸が35ホール目で尾崎直道を振り切り6年ぶり2度目の優勝を果たし、賞金1500万円を獲得した。中島常幸は今季3勝目でツアー通算49勝目。《読売新聞》
【ゴルフ・岡本綾子選手】今季2勝目
女子ゴルフ・フジサンケイレディース最終日(6日・静岡ファイブハンドレッドC=パー73)—前日トップに立った岡本綾子が、71で回り、通算9アンダー、210で今季2勝目をあげた。岡本は通算36勝目(国内)、賞金1080万円を獲得して6人目の3億円プレーヤーとなった。岡本は急追したジェニファー・セービル(豪)に一時並ばれたが、16番のバーディーで突き放した。《読売新聞》
【干刈あがたさん】死去
現代の危うい家族の姿をさわやかに描いた作家の干刈あがたさんが6日午前0時17分、胃ガンのため東京都渋谷区の病院で死去した。49歳だった。
干刈さんは早稲田大を中退後、コピーライターなどを経て、昭和57年、「樹下の家族」(第1回海燕新人文学賞)でデビュー。離婚前後の家族の姿を親と子の軽妙な会話で描き映画化一もされた「ウホッホ探険隊」や、揺れる家庭の中で自分らしい生き方を模索する女たちを見つめた「ゆっくり東京女子マラソン」(芸術選奨新人賞)が相次いで芥川賞候補になった。
また、約15年間の主婦生活を経て離婚した自分自身の生活をモデルにした「しずかにわたすこがねのゆびわ」は言語感覚の鋭さが評価され、野間文芸新人賞を受賞。最近は老いの問題などにもテーマを広げていた。しかし、2年前から入退院を繰り返し、昨年11月からは入院生活を続けていた。《読売新聞》