平成1308日目
1992/08/07
この日のできごと(何の日)
【第124臨時国会】召集
臨時国会が召集された7日、参院選で当選した新人議員たちが初登院した。有権者の半数が棄権する形で政治の現状に国民の不満が示されたともいえる参院選。それにどうこたえていくか。新人たちは緊張しながら抱負を口にした。
当選後、会派所属問題でトラブルを起こした森田健作氏(東京)は「PKO法には基本的に賛成の立場は不変。私の考えに一番近い民社党と一緒にやることにした」と抱負を語った。
当選の翌日「明大中退」などの経歴詐称が明るみに出て謝罪した民社党の新間正次氏(愛知)は黒塗りの車で中央玄関に乗り付け、そのまま登院しようとしたが、報道陣の求めで渋々会見。「大変ご迷惑を掛けた。仕事の上で必ずお返しさせていただく」と重ねて陳謝。
日本新党の比例代表で当選した4人は午前9時半前、そろって登院。細川護熙代表は「360万もの支援を受けたのだから政治改革をしていきたい」と厳しい表情。
小池ユリ子さんは、ヒョウの模様のミニスカートにモスグリーンのジャケット姿。「今日は新入生の気分。永田町には猛獣、珍獣やタヌキがいっぱいいると聴いたのでサファリスタイルで来ました」とジョークを交え感想を話した。《共同通信》
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【原文兵衛参院議長】「押しボタン採決」導入に意欲
7日の参院本会議で正副議長に選出された原文兵衛、赤桐操両氏は、同日夕、国会内で記者会見し、今後の国会運営、参院改革の進め方などについて抱負を語った。
原議長は、先の参院選の投票率が約50%と低かった点を指摘した上で、「憲法に定められた二院制の特質が発揮できるよう、故・河野謙三議長以来の改革案を復習して、できることからやっていきたい」と述べ、参院改革の実現に強い意欲を表明した。
具体的には、「押しボタン式採決は、与野党で相当のところまで話が進んでいたものだ。これができるだけでも、ずいぶん前進する」と述べ、採決への押しボタン方式導入を急ぐ考えを示した。
赤桐副議長は、「原議長の補佐役に徹したい。改革については議長とまったく同感で、全力をあげて。その実現に力を尽くしていきたい」と強調。ただ、押しボタン方式導入については、「与野党の間でよく検討する必要があると思う」と述べるにとどまった。これは、同方式が牛歩戦術など野党の抵抗戦術の制約につながることを懸念したためとみられる。《読売新聞》
【社会党】参院選、代議士懇で総括
社会党は7日、衆院第二議員会館で代議士懇談会を開き、参院選の総括と党の態勢立て直し策をめぐって論議した。参院選結果については「敗北であり、厳しい総括が必要」との意見が相次ぎ、一部から「けじめをつけるべきだ」との指摘もあったが、直接、田辺委員長の責任を問う声は出なかった。これに先立って開かれた衆参両院議員総会でも責任を追及する声はなく、執行部は参院選の責任問題を一応、乗り切った形だ。
田辺氏の責任論が浮上しなかったのは、敗北の一因とされる前国会での国連平和維持活動(PKO)協力法をめぐる牛歩や議員辞職といった戦術が党内の合意のもとに行われたことから、党内に執行部を批判しにくい状況が生まれているためとみられる。
代議士懇談会では、連合候補が惨敗したことに関連し、「今後、社民勢力の結集は、民社党に頼らず、社会党主体でやるべきだ」との意見や、「PKO問題について、もっと分かりやすい行動が必要だった」などの指摘が出された。また、議員辞職問題についても、「辞職で衆院解散に追い込めるかどうかという見通しの点でも甘かったのではないか」との声が出た。
山花書記長は終了後の記者会見で「今後の選挙態勢をどう作るかが大事であり、選挙総括と今後の方針に全党の意見を反映させていきたい」と述べた。《読売新聞》
【バルセロナ五輪】第14日
第25回夏季オリンピック・バルセロナ大会第十四日の7日は14競技が行われた。シンクロナイズド・スイミングはデュエットで奥野史子(同大)高山亜樹(ラサSS)組が、ソロと同様ロサンゼルス、ソウル大会に続く銅メダルを日本にもたらした。
陸上は、男子50キロ競歩でアンドレイ・ペルロフ(EUN)が3時間50分13秒で優勝した。男子400メートルリレーの日本チームは準決勝に進出した。テニスの女子シングルスは、ジェニファー・カプリアティ(米)が二連覇を狙った全英選手権優勝のシュテフィ・グラフ(独)を下して優勝した。《読売新聞》
【秋篠宮同妃両殿下】夏休み
秋篠宮ご一家は7日正年すぎ、静養先の長野・軽井沢に車で到着し、早速、長女の眞子さまを連れてテニスを楽しまれた。眞子さまが報道陣の前に姿を見せるのは、生後まもない昨年11月、宮内庁病院を退院されて以来初めて。ご一家は午後3時すぎ、宿泊する軽井沢のホテルのテニスコートにお出かけになった。
眞子さまは、生後9か月で、最近下の歯も生え、つたい歩きができるまで成長されているという。《読売新聞》