平成1195日目

平成4年4月16日(木)

1992/04/16

【北朝鮮・金容淳書記】「核兵器開発せず」

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問中の田辺社会党委員長は16日午前、平壌市内の人民文化宮殿で朝鮮労働党の金容淳書記(国際担当)と約1時間会談した。

この中で金書記は、核査察問題については国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れの準備が「確実に進んでいる」と強調。「核兵器開発をしないことは明確に約束できる」と言明した。さらに北朝鮮在住の日本人妻の里帰り問題について「国交正常化前にも実現することが可能だ」と前向き姿勢を表明した。

日朝国交正常化交渉について金書記は、財産・請求権問題などで難航している局面を打開するため、日中国交回復を同じように国交正常化宣言で基本合意した上で平和条約締結に至る方式に賛意を示した。《共同通信》



【野球・西川遥輝さん】誕生日

【福岡地裁】セクハラは「違法」上司らに賠償命令

「不倫している」とうわさを立てられるなど性的嫌がらせ(セクシャルハラスメント)を受けて退職に追い込まれ、精神的苦痛を受けたとして福岡市のフリーライターA子さんが元上司(40)と勤めていた出版社に367万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日午前、福岡地裁であった。

川本隆裁判長は「働く女性の地位や職場管理層に占める男性の女性観を考えると原告の異性関係などへの非難は不法行為で、出版社にも使用者責任がある」として元上司と出版社に165万円の損害賠償を命じた。性差別に基づき働く女性が職場で受ける不利益を認めた初めての判決。

川本裁判長は元上司の行為について「働く女性としての評価を下げさせて職場環境を悪化させ、退職という結果を生じさせた」と認定。出版社の責任についても「雇用者は被雇用者の人格的尊厳を侵し、労務提供に支障を来すことを防ぎ、働きやすい環境を保つよう配慮する義務を負う」と指摘。その上で「女性である原告の譲歩、犠牲において職場関係を調整しようとした」と判断した。

事実関係では、被告の元上司が会社内部や広告の客との不倫をうわさしたり「夜遊びが激しい」などとの発言について、アルバイト学生らの証言をほぼ全面的に採用、原告の働く女性としての評価を下げたと判断した。しかし「原告が病気になったのは異性関係が原因」などと言われたという主張に関しては認めなかった。

A子さんは昭和60年12月に福岡市内の出版社に入社したが、63年5月、退職に追い込まれた。A子さんは「元上司らの行為は憲法14条(法の下の平等)などに違反し、平等に働く権利や人格的尊厳を侵害された」として平成元年8月、提訴した。《共同通信》

【ゴルバチョフ夫妻】奥多摩の休日

来日中のゴルバチョフ元ソ連大統領夫妻は16日、東京都日の出町を訪れた。この日はあいにくの曇り空だったが町役場には、「ゴルバチョフ夫妻、ようこそ日の出町へ」とロシア語、日本語の横断幕が掲げられ、歓迎一色。午前11時すぎ、夫妻が到着すると、待ち受けた町関係者や保育園児、付近の住民ら約1000人が、日の丸とロシア国旗の小旗を振った。

ゴルバチョフ氏は、紺のセーターにスラックスという軽装で、ライサ夫人もヒョウ柄のパンツスーツに黒セーターと活動的。青木国太郎町長が、「夫妻の素晴らしい思い出の旅の一ページとなりますように」と歓迎のあいさつをすると、ゴルバチョフ氏も「ヘリコプターで来たが、すべてが美しく見えた。みなさんの家庭も平和で幸せであるように願います」とこたえた。

秋川農協日の出支店前の農産物即売所には、取れたてのネギ、トマト、キャベツなどがズラリ。年間売り上げが5000万円を突破した記念のモチつき大会が行われ、ゴルバチョフ氏は農協のハッピを羽織って、中曽根元首相と飛び入りでキネを振るった。

このあと、大久野小学校の授業を参観、地元農家の馬場英夫さん宅を視察し、中曽根元首相の日の出山荘へ。青空ものぞき、ゴルバチョフ氏と元首相はウコンザクラを記念植樹。元首相は「これで(レーガン元米大統領のものと)二人の大統領の植樹が並んだ」。ゴルバチョフ氏は笑顔で山注書院に移り、元首相と会談した。《読売新聞》

【アフガニスタン・ナジブラ大統領】国外逃亡図り逮捕

アフガニスタンのナジブラ大統領は16日国外逃亡を図って逮捕された。代わってナビ・アジミ第一国防次官を指導者とする軍事評議会が設置され、アジミ氏は、国連主導の既定評議会が設置され次第全権を委譲する意向という。

同日記者会見したアブドル・ワキル外相は逮捕の事実を明らかにしたものの、「政府と党が依然全権を掌握している」と言明し軍事評議会の存在を否定、情勢は混とんとしている。一方、強硬派の反政府ゲリラ組織は「カブールの軍事的陥落を狙う」と宣言、国連主導の「暫定評議会」を平和裏に設立できるかどうかは予断を許さない。

外相は会見で、市民に最も恐れられている旧秘密警察「KHAD」を指挿していたヤクビ国家治安相が自殺し、それに動揺した大統領が逃亡を図ったことを明らかにし、大統領を「国家に対する裏切り者」と厳しく非難。さらに、「国連案に基づく暫定評議会ができ次第明日にでもすぐに権力を委譲する。このことは、カブールを訪問中のベノン・セパン国連特使にも約束した」と強調した。《読売新聞》

【福井県勝山市】恐竜イグアノドンの頭骨

福井県勝山市北谷町で昨年夏、約1億2000万年前(中生代白亜紀前期)の地層「手取層群」の化石発掘調査を行った同県立博物館は16日、わが国で初めて同一個体とみられるイグアノドン科の恐竜の頭骨片など9点が確認された、と発表した。北谷町一帯ではこれまでにイグアノドン科の肩や脚などの骨片15点が出土しており、同博物館は「全身骨格の復元に十分な量のがそろった」と話している。また淡水性の首長竜の歯の化石も国内で初めて確認された。

頭骨化石は、下あごの骨片(縦10センチ、横二26センチ、幅3.5センチ)やホオの部分に当たる方形骨片(縦14センチ、横4センチ、幅3センチ)など頭骨片5点、歯4点。これらから推定して頭全体の前後長は約50センチ。下あごには肉食竜のかみ傷が3本(長さ12ミリ)ついていた。

イグアノドンは草食恐竜で、中生代白亜紀(1億3600万年前ー6500万年前)に生存。体長約5-10メートル、前脚は五本指、後ろ脚は三本指で、後ろ脚で直立歩行していたと考えられ、同市では「フクイリュウ」と命名している。

首長竜の歯の化石は淡水性の貝と一緒に出土。長円すい形と円すい形の10本(長さ32ミリ-10ミリ、幅10-5ミリ)で、粗い縦筋がついていた。周辺からワニの歯の化石も出土しており、大型水中動物の首長竜の発見で、一帯は水中セキツイ動物が豊富だったことが推定されるという。《読売新聞》



4月16日のできごと