平成1165日目

平成4年3月17日(火)

1992/03/17

【社会党】安恒良一参院議員を除名

社会党は17日午後、党本部で中央本部規律委員会(広瀬秀吉委員長ら11人)を開き、佐川急便グループとの不明朗な交際が指摘されている安垣良一参院議員(比例代表)に対し「党の面目と議員の品位を汚し、国民の信頼を損なった」を理由に除名処分とすることを決定した。広瀬委員長は同日夕、処分結果を田辺委員長に通知、処分は直ちに発効した。

田辺氏ら執行部は、今回の除名処分で「党員に対する党としてのけじめ」(党幹部)を一応つけたが、政党を選ぶ比例代表選出議員であることなどを理由に議員辞職をさらに強く迫る意向だ。

しかし、安垣氏は無所属議員として参院にとどまる構えで、社会党としてはこれ以上の措置を取ることは事実上困難となった。《共同通信》



【ペルー・フジモリ大統領】国会演説

来日中のペルーのフジモリ大統領は17日正午過ぎから、衆院本会議場で国会演説した。この中で、ペルーの経済改革と、麻姿取引・テロとの対決に向けての努力を日本が引き続き支援することを求めるとともに、日・ペルー関係発展のため、①ペルーがラテンアメリカにおける日本型経済発展のモデルとなるように両国がパートナーとなる②ペルーの膨大な資源の活用③アマゾン地域の環境保護のための投資促進④効果的な麻薬対策⑤米州開発銀行(IDB)を通じた協—の5項目の提案を行った。

日系二世のフジモリ大統領の国会演説は、本人の希望により日本語で行われた。外国要人による国会演説は、昭和33年12月のカルロス・ガルシア・フィリピン大統領以来、過去15人が行っているが、日本語での演説は今回が初めて。

フジモリ大統領は、演説の中で、一昨年7月の新政権発足時には超インフレや巨額の累積債務などで破滅的だった国家経済の立て直しと、コカインの原料となるコカの葉の世界一の生産国として、コカを生産している25万世帯のペルー農民の代替作物の栽培促進のために実施してきた、ペルーの努力を強調。ペルーにおける「貧困の悪循環」を断っための日本の協力の重要性を訴えた。

また、フジモリ大統領は、ペルー政府が過激なテログループと11年に及ぶ戦いを続け、国民と軍・警察との協力・連帯を進めていることを説明する一方、昨年7月に反政府ゲリラ「センデロ・ルミノソ」に殺害された国際協力事業団(JICA)派遣の邦人農業技術者3人に対して哀悼の意を表明した。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】ペルー・フジモリ大統領と会談

宮沢首相は17日、国賓として来日したフジモリ・ペルー大統領と首相官邸で会談した。会談では経済協力を中心とした二国間問題、中南米情勢などについて意見交換。

この中で、首相はフジモリ政権が取り組んでいるペルーの経済改革を積極的に支援していく考えを強調するとともに、その柱として(1)1億ドル(約130億円)の円借款(2)35億円の無償資金協力(ノンプロジェクト)の総額165億円の新資金援助を表明した。《共同通信》

【宮沢喜一首相】ロシア大統領に返書

加藤紘一官房長官は17日夕の記者会見で、宮沢首相のエリツィン・ロシア大統領あて返書を16日に枝村純郎・駐ロシア大使からシェーロフ・コベジャーエフ外務次官に手渡したと発表した。先月27日のエリツィン大統領からの親書に対するもので、「9月に我が国を(大統領が)訪問される際には、戦後、日ロ間の最大の懸案である領土問題を真剣に検討されることを確信している。一日も早く平和条約を締結して『日ロ新時代』を築きたい」と述べ、大統領来日時に向けて領土問題解決への強い意欲をにじませている。

とくに首相は、大統領が「法と正義」の原則に照らして領土問題の解決に当たっていく考えを表明していることについて、「心から歓迎する」と高く評価。また、1月末に、ニューヨークで行われた国連安保理首脳会議の際の初の宮沢・エリツィン会談を「(両首脳の)個人的関係構築の第一歩」と位置づけた上で、「エリツィン大統領が進める改革への支持は不変。我が国国民の善意が適切な形でロシア国民の心に届くことを期待する」と、同大統領とロシア国民に呼びかけている。《読売新聞》

【北海道千歳市】道央道で160台衝突

17日午前8時45分ごろ、北海道千歳市上長都の道央自動車道上り線の恵庭ー千歳インター間で、バス6台、タンクローリー3台を含む車約160台が次々に玉つき衝突した。

札幌市東区、団体職員Aさん(39)と、同市東区、自営業Bさん(38)の2人が全身を打って死亡。11人が骨折などの重傷のほか、社会党の伊東秀子衆院議員(北海道1区)ら62人が頭や手足に軽いけがをした。

北海道警高速隊の調べでは、現場は恵庭インターから約5キロの谷間に架かる橋付近で、路面は積雪が2−3センチあり滑りやすく、小雪が降り視界も悪かった。《共同通信》

【大相撲春場所10日目】1敗消える

大相撲春場所10日目(17日・大阪府立体育会館)5人が2敗で並んだ。ただ1人1敗の安芸ノ島は水戸泉を攻め切れず、連日の逆転負け。小錦は同じ2敗の琴錦のかく乱戦法をしのぎ、連敗をくい止めた。

苦手の曙を出し投げで崩して送り出した霧島、豊ノ海に圧勝した栃乃和歌、平幕の大翔鳳も2敗を守った。貴花田は五分の星に戻した。左肩を痛めて6日目から休場していた若花田は11日目から出場する。《読売新聞》

【アルゼンチン】イスラエル大使館爆破

南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで17日午後3時(日本時間18日午前3時)ごろ、イスラエル大使館が爆破された。アルゼンチンのカルロス・メネム大統領によると、10人が死亡したほか、95人が重軽傷を負った。同国保健省高官によると負傷者は130人に達したといい、死傷者の数は今後さらに増える可能性がある。

目撃者によると、爆弾は大使館前の車に仕掛けられ、住宅街にある5階建ての建物は一瞬にしてがれきと化した。同大使館には70人が勤務していた。大使は無事だったが、多数の大使館職員らががれきの下敷きになった。

アルゼンチンでは最近、ナチ戦犯がドイツからいかにアルゼンチンへ逃亡したかの足取りを捜査したアルゼンチン警察の極秘文書が一般公開されることが決まっていた。メネム大統領は、「国内に住むナチな敗残分子の犯行」とする声明を発表した。《読売新聞》



3月17日のできごと