平成1166日目
1992/03/18
この日のできごと(何の日)
【池田高野球部・蔦文也監督】勇退表明
さわやかイレブンを率いて甲子園を沸かせた名物監督、徳島・池田高野球部の蔦文也監督(68)が18日、正式に勇退を表明した。
同校での記者会見で蔦監督は「右目がかすみ、両足がしびれてノックが満足にできない状態。監督に就任して40年の区切りでもあり、後継者も育った」と勇退の理由を語った。今後は選手を直接教える立場から退き、総監督的な見地からチーム全般を指導していく。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【大相撲春場所】11日目
大相撲春場所11日目(18日・大阪府立体育会館)2敗の5力士のうち、平幕の大翔鳳は敗れたが、ほかの4人は白星を重ねた。小錦は貴闘力を落ち着いてさばき、霧島も起利錦に速攻で快勝。栃乃和歌は力強い取り口で貴花田を圧倒し、安芸ノ島は武蔵丸を下して連敗を止めた。
再出場の若花田は、痛めた左肩をかばって水戸泉に完敗。27歳の新弟子、成松は6戦目で敗れた。《読売新聞》
【黒澤明監督】東宝に脚本使用料など請求
映画界の巨匠、黒澤明監督が、「七人の侍」「生きる」「影武者」などの映画が衛星テレビで放映された際に監督、脚本家としての追加報酬と脚本使用料を受け取っていないとして、著作権を持つ東宝(松岡功社長)を相手取って、約6500万円の支払いを求める訴訟を18日、東京地裁に起こした。
訴状によると、黒澤監督と東宝は、旧劇場用映画が「地上テレビ放送に利用された場合、販売契約額の四分を監督と脚本家に支払うと定めた日本映画製作者連盟などの協定に沿って、追加報酬と脚本使用料を支払うことで合意していた。
しかし、東宝は平成3年7月、黒沢監督の21作品について、約10億円で日本衛星放送に放送を許可した。黒澤監督側は、衛星放送についても地上放送の場合の合意を準用すべきだとしたが、東宝が支払いに応じなかった、としている。《読売新聞》
【JOC】メダリストに初の報奨金
アルベールビル冬季五輪のメダリストに贈られる日本オリンピック委員会(JOC)のオリンピック特別賞の授与式が18日、東京・渋谷の岸記念体育会館で行われ、遠征中で欠席した橋本聖子(富士急)を除く11人に賞状と副賞の報奨金1900万円(金メダル300万、銀200万、銅100万円)が手渡された。
メダリストの報奨金を贈るこの制度ができて最初のオリンピックで、過去の冬季大会の通算と同じ7個のメダルを獲得。この日は、古橋広之進JOC会長が「今回の冬季五輪ではかつてないほどの成果をあげてくれました。この賞を機に皆さんのさらなる活躍を期待しています」とあいさつ。
スキーノルディック複合で金メダルの日本チーム(三ケ田礼一、河野孝典、荻原健司)、フィギュア女子シングル銀メダルの伊藤みどり(プリンスホテル)らにそれぞれの金額の入金された銀行の預金通帳と印鑑を贈った。《読売新聞》
【宮澤喜一首相】定数是正に前向き
参院予算委員会は18日、総括質疑を続け、高井和伸(連合参議院)、勝木健司(民社)、鹿熊安正(自民)の各氏らが質問に立った。
渡辺外相は、参院で継続審議となっている国連平和維持活動(PKO)協力法案について「多少の変更はかたくなに拒否するものではない」と参院段階での修正に柔軟な姿勢を示し、法案成立への強い期待感を表明した。
宮澤首相は政治改革の一環である衆院の定数是正に関連して「定数はできるなら削減するのが望ましいと自民党には言っている」と述べ、是正を行う際には現行512の総定数を削減すべきとの考えを改めて示した。《共同通信》
【参院社会党】安恒氏に辞職勧告
参院社会党は18日午前、「東京佐川急便」疑惑との関連がとりざたされて同党が除名処分にした安恒良一参院議員に議員辞職を勧告した。
対馬孝且会長と浜本万三国会対策委員長が国会内で安恒氏に口頭で伝えた。これに対し安恒氏は「身の潔白を証明したいので、(議員にとどまることを)理解してほしい」と拒否した。《共同通信》
【竹下登氏、三塚博氏】政権支援で一致
竹下元首相と自民党三塚派会長の三塚博・元政調会長は18日、都内の竹下氏の事務所で約30分間会談した。
三塚氏は「今国会で政治改革(の関連法案)と国連平和維持活動(PKO)協力法案の成立に全力を傾け、宮澤政権を支えていく」と述べた。これに対し竹下氏も同意、宮澤政権支援の認識で一致した。
会談は三塚氏が、地元の参院宮城選挙区補選への竹下氏の協力に対するお礼のために訪れたもの。《読売新聞》
【南アフリカ】アパルトヘイト改革を継続
南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)改革継続の是非を問う白人の国民投票は18日、開票が行われた。与党・国民党の90年以来の改革を支持する有権者投票は、最終開票結果によると192万4816票と68.7%を占め、予想を上回る大差で改革継続が決まった。投票率は85%だった。
デクラーク大統領は同日午後、開票本部の置かれたケープタウンの国会で演説、「アパルトヘイトは姿を消し、その歴史を記した本は閉じられることになった」と勝利宣言を行った。 黒人の参政権を盛り込む新憲法制定に向けた交渉路線の継続を認めたことで、約330万人の南ア白人は旧南ア連邦発足の1910年以来続いた少数支配に終止符を打ち、多数派黒人への平和的な政権委譲を認めたことになる。
最大の黒人解放組織であるネルソン・マンデラ・アフリカ民族会議(ANC)議長は国民党の圧勝に対し「心から歓迎したい。新憲法制定に向けた政治プロセス正常化がわれわれに課せられた次の使命だ」と祝福とともに今後の抱負を語った。《読売新聞》
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外務省は18日夜、南アフリカ共和国の国民投票について、「デクラーク大統領によるアパルトヘイト改革の継続が大差で信任されたことを歓迎する。人種差別のない民主的かつ自由な体制の樹立に向けて、南アの改革が着実に進展することを希望する」との渡辺美智雄外相の談話を発表した。《読売新聞》