平成1160日目

平成4年3月12日(木)

1992/03/12

【自民党・金丸信副総裁】社公民党首と会談

自民党の金丸副総裁と社会党の田辺、公明党の石田、民社党の大内各委員長との個別の首脳会談が、12日、国会内で開かれ、今国会の焦点である平成四年度予算案や国連平和維持活動(PKO)協力法案の取り扱い、政治改革の進め方などについて意見を交換した。その結果、予算案の早期成立と与野党政治改革協議会の早期再開が必要との認識で一致。また今後、金丸氏と三野党党首との個別会談を随時開催することでも合意した。

一連の会談で、金丸氏は各党党首に対し、景気が後退局面にあるとの見方から、「景気浮揚が大事であり、そのためにも予算案を一日も早く通すことが大切だ」と強調、予算案の早期成立への協力を要請した。また、参院で継続審議となっているPKO法案の成立への協力を求め、政治改革については、「定数是正問題も含め、隔意のない意見交換をしてほしい」と与野党政治改革協議会の早期再開を呼びかけた。

これに対し、野党側は予算案については、「予算の早期執行は大事。形式的に予算を人質にとることは考えていない」(田辺氏)、「野党の修正要求を受け入れて早期成立が必要」(大内氏)などとし、三党とも早期成立の必要性を認めた。政治改革でも意見は一致し、「企業献金と政治家の関係が改革のポイントで、企業・団体献金の禁止を検討すべきだ」(石田氏)との注文をつけた。

しかし、PKO法案に関しては、田辺氏が「国民全体の合意が必要」として廃案による仕切り直しを強調。これに対し石田氏は同法案のうちの国連平和維持隊(PKF)業務に関する部分の凍結による今国会での成立への期待を表明し、大内氏は「国会承認という基本方針さえ守る方法があれば成立にやぶさかでない」と、三者三様の対応を見せた。《読売新聞》



【大相撲春場所5日目】小錦関が5連勝

大相撲春場所5日目(12日・大阪府立体育会館)大関小錦が落ち着いた取り口で無傷の5連勝を飾った。小錦は久島海を左四つに組み止め、寄りで快勝した。大関霧島は貴ノ浪の長身を生かしての寄りに危なかったが、右へのうっちゃりで逆転勝ちし3勝2敗と白星を先行させた。

関脇曙は安芸ノ島の左下手投げに敗れて2敗目。もう一人の関脇貴花田は、巨漢水戸泉を下手投げに下し3連敗のあと2連勝。小結若花田は寺尾との取り直しの一番にも惜敗し、依然白星なしの5連敗となった。

幕内の全勝は小錦と平幕の安芸ノ島、豊ノ海の3人。十両は魁皇がただ一人5戦全勝でトップに立った。《共同通信》

【社会党】安恒氏を規律委に

社会党は12日夕、党本部で緊急三役会議を開き、「東京佐川急便」献金疑惑への関与がとりざたされている同党所属の安恒良一参院議員(比例代表)を、党員としての規律違反の可能性があるとして党規律委員会(広瀬秀吉委員長)に付託することを決めた。規律委員会は13日午後、党本部で会合を開き、執行部側から付託理由と経過の説明を受けたうえ、安恒氏本人からの事情聴取を含めて違反事実の確認作業に着手する。最終的な結論は週明け以降にズレ込む見通し。

執行部内では、党規約93条の「党の面目を汚し、議員の品位を汚し、国民の信頼を損なう」行為に該当するとして、安恒氏が自ら責任ある態度をとらない場合は、離党勧告を行うべきだとの声が大勢となっている。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】人気浮揚に懸命

宮沢喜一
https://www.kantei.go.jp/

宮沢首相は12日、全国学芸科学コンクールで入賞した小、中学生27人の訪問を官邸に受けた。このところ国会見学に来た小学生らに手を振るなどサービスぶりが目立つ首相だが、この日も「これが首相官邸です。よく見ていってください」とにこにこ顔であいさつ。

同席した父母たちにも「いいお子さんを持った。さらによくご指導を」と持ち上げた。参院補選で連敗し、支持率も低迷している首相だけに人気浮揚に懸命といった様子だった。《共同通信》

【宮沢喜一首相】金丸副総裁と意見交換

自民党の金丸副総裁は10日午後、首相官邸で宮沢首相と会い、野党首脳との会談内容を報告するとともに、政治改革の進め方などについて意見交換した。

金丸氏は衆院定数是正問題について、本格的な政治改革の方針が決まらないうちは、まず小幅の是正で違憲状態の解消を図るべきだとの考えを示した。

また、金丸氏は、自民党としても、与野党政治改革協議会で現実的に対応、野党との接点を見いだしていくとの意向を示した。これに対し、首相はこうした方針をほぼ了承したとされる。《読売新聞》

【新疆ウイグル自治区】独立運動が激化

北京の外交筋が12日明らかにしたところによると、中国の新疆ウイグル自治区で先月以降、少数民族のウイグル族による反中国宣伝、独立要求活動が激化し、当局が主要都市及び中央アジア諸国との国境地帯の軍を増強するなど厳戒体制が敷かれている。中国は、旧ソ連から分離独立した中央アジア諸国で台頭したイスラム原理主義が、約900万人のイスラム系少数民族を抱える新疆へ波及するのを強く警戒している。

新疆では今年に入ってから大規模な民族暴動発生の情報はないものの、2月に入ってから区都ウルムチなどでウイグル族が反中国のスローガンを叫んだり、独立を要求するポスター、ビラを配布したりの独立活動が頻発。ウルムチではつい最近、独立要求分子が満員バスの中に仕掛けた爆弾が爆発、6人が死亡したテロ事件の発生も伝えられている。

独立運動支持のイスラム原理主義者はトルコやエジプトから旅行者などの身分で新疆に入ってきており、当局もこれを確認しているという。《読売新聞》



3月12日のできごと