平成1161日目

平成4年3月13日(金)

1992/03/13

【トルコ・エルジンジャン地震】

トルコ国営アナトリア通信が伝えたところによると、13日夕、トルコ東部で大規模な地震があり、600人近くが死亡、約1500人が負傷した。バルトチュ国務相は死者は1000人以上に上る恐れがあると語った。国営テレビによると、地震はマグニチュード(M)6.2の大きなもので、米国の観測ではM6.8を記録した。震源地はエルジンジャン県の東約20キロとみられる。

被害の大きかったエルジンジャン県では、2階建て以上のビルが多く倒壊した。14日朝から本格的な救援活動が始まり、アナトリア通信によると、約580人の死亡が確認された。、あた電気、水道が止まり、警察本部や病院などの主要施設が倒壊したため、都市機能はまひ状態に陥り、救出作業ははかどっていない。《共同通信》



【急行はしだて】ラストラン

さようなら「はしだて」ー14日のJRダイヤ改正に伴い廃止になる急行「はしだて」の”最終列車”が13日、福井駅を発車、マニアらが乗り込み消え行く列車に名残りを惜しんだ。また、県内各駅では朝から時刻表の取り換えが行われた。

昭和57年以来、JR北陸線から小浜線へ直通で乗り込む唯一の急行列車だった「はしだて」の最終列車は、午前10時23分、JR福井駅を出発した。カメラを片手に訪れた”列車マニア”も乗り込み、記念のシャッターを押していた。

新ダイヤでは同時刻に福井発の普通列車が運行され、敦賀駅で普通列車乗り換えで40分待ちとなる。《福井新聞》

【大相撲春場所6日目】小錦関、ハワイ対決で圧勝

6日目(13日・大阪府立体育会館)小錦は在四つになって武蔵丸に完勝、安芸ノ島も強い引きつけを生かした相撲で乃和歌を下し、ともに全勝を守った。舞の海が、豊ノ海に土をつけたため、勝ちっ放しは二人になった。 貴花田は隆三杉を破って3連勝。若花田は左肩ねん挫(治療3週間)で、この日から休場した。

小錦と武蔵丸のハワイ対決は、期待外れに終わった。小錦が「もろ手突きでくるかと思った」と言うように、だれもが武蔵丸の突き押しを予想したが、いきなり左差し。まわしを引きつけられて動きを封じられ、何もできずに土俵を割った。突っ張らなかった理由を聞かれて「わからない」と言うだけの武蔵丸。若いのだから、負けても持ち味は発揮して欲しかった。《読売新聞》

【筋ジストロフィー不合格訴訟】少年全面勝訴

成績は上位なのに障害だけを理由に、入試で不合格になったのは違法ーと、兵庫県尼崎市の進行性筋ジストロフィー患者、玉置真人君(16)が、同市立尼崎高校の木津裕明校長と尼崎市を相手に、不合格処分の取り消しと慰謝料支払いを求めた訴訟の判決が13日、神戸地裁で言い渡された。

辻忠雄裁判長は玉置君側の訴えを全面的に認め「不合格処分は校長の裁量権逸脱」tとして、木津校長に不合格処分の取り消しを、尼崎市に慰謝料100万円の支払いをそれぞれ命じた。昨年6月の提訴から約9ヵ月のスピード判決。

障害者が進学先を選択する権利を実質的に認めた判決は初めて。障害者の入学をめぐる「校長の裁量権」行使に一定の基準を示したもので、健常者との「統合教育」の流れを一層加速することになりそうだ。《共同通信》

【平成4年度予算】衆院通過

平成4年度予算案は、13日夕の衆院本会議で、自民党などの賛成多数により可決、参院に送られた。参院では30日後の自然成立を待たず、審議日程を短縮して、4月10日ごろまでに議決、成立する見通しだ。これにより、今国会前半の与野党攻防はヤマ場を越し、今後、衆院定数是正などの政治改革、さらには参院で継続審議となっている国連平和維持活動(PKO)協力法案の処理が攻防の焦点となる。

しかし、定数是正、PKO法案とも与野党折衝は難航必至のうえ、野党各党が夏の参院選をにらんで政府・自民党との対決姿勢を強めることが予想されるため、宮沢首相が苦しい政局運営を強いられるのは確実な情勢だ。

宮沢政権は、昨年11月の発足後、「共和」汚職事件などによる厳しい批判から、内閣支持率が急落、参院奈良、宮城両補選で連敗し、政権基盤は大きく揺らいでいる。宮沢首相としては、現状のままでは、参院選で敗北し、宮沢退陣論が噴出するのは避けられないとの判断から、予算案の衆院通過を機に反転攻勢に出て、政権基盤の再構築に全力を挙げる方針だ。《読売新聞》

【自民党】政治改革基本方針を宮沢首相に答申

自民党政治改革本部(長谷川峻本部長)は13日午後、党本部で正副部長・部会長会議を開き、緊急改革の「基本方針」を最終決定。この後、長谷川本部長らが国会内で宮沢首相に答申を手渡した。

答申の柱は(1)衆院の総定数を削減の方向で努力するとともに、選挙区の一票の重みの格差をできるだけ2倍程度に近付けるよう漸次是正する(2)全国会議員を対象とした資産公開法の制定(3)政治家個人への献金禁止(4)収賄罪で禁固以上の刑となった場合、執行猶予期間中も公民権を停止、など。

答申を受けた首相は「党執行部に基本方針を渡して(手続きを)進めていただく」と述べ、綿貫幹事長にこの方針を基にして野党との協議に入るよう指示する考えを示した。《共同通信》

【宮沢喜一首相】憲法解釈変更で国連軍参加せず

宮沢首相は13日の衆院予算委員会で、自民党の「国際社会における日本の役割に関する特別調査会」(小沢調査会)が、自衛隊の国連軍参加を打ち出し、従来の憲法解釈を変更するよう求める答申原案をまとめたことに関連して、「今の国連憲章や、湾岸戦争での多国籍軍の延長線で考える限りでは、わが国が海外で武力行使をすることは、憲法で禁止されていることとの衝突がある」と述べ、現段階で考えられる国連軍参加に否定的な見解を示した。

その理由として①国連軍が設置された例はなく、国連憲章でも明確な定義がない②設置された際に国連と参加各国が結ぶことになっている特別協定の内容が明らかでない—ことを挙げた。

ただ、首相は、「国連憲章を離れた形で、国際公務員による戦争防止、平和維持のための理想的形としてのものを考えるなら別だ」と述べた。串原義直氏(社会)の質問に答えた。《読売新聞》

【社会党・安恒良一参院議員】瀬戸際に

「東京佐川急便」献金疑惑との関連をとりざたされ、ている安恒良一参院議員の問題について、社会党は13日、田辺委員長の議員辞職勧告と規律委員会の処分決定により、来週中に決着をつける姿勢を鮮明に打ち出した。疑惑を全面否定している安恒氏は、これまでのところ議員辞職などには応じない構えだが、安恒氏の出身の労働界からも辞職を求める声が強まっており、瀬戸際に追い詰められた形だ。

党執行部が規律委員会に安恒氏を、“告発”したのは①安信氏が国会で佐川グループについて追及している時期に、渡辺広康・東京佐川急便元社長と接触があったことを完全には否定できない②渡辺・元社長との関係についての安恒氏の弁明には説得力がない③福岡県の運送会社から借りた500万円の選挙資金は、実質は政治献金ではなかったのかとの疑いが消えず、不明朗—などの理由からだ。

規律委員会は、これを受け、この日の初会合で早くも安恒氏の行為が党規約に抵触することを確認し、「安恒氏本人が執行部指摘の疑惑を事実をもって晴らさない限り、厳しい処分は免れない」(規律委員)との認識を示した。

田辺氏が自ら辞職勧告に踏み切ることにしたのは、こうした党内の動きを踏まえ、一刻も早くけじめをつけて、来週から始まる参院予算委員会での同党の「東京佐川急便」疑惑追及に支障をきたさないよう、態勢を立て直したいとの思惑からだ。《読売新聞》



3月13日のできごと