平成1125日目

平成4年2月6日(木)

1992/02/06

【宮沢喜一首相】阿部元長官の扱いに苦慮

宮沢喜一
https://www.kantei.go.jp/

宮沢首相は6日も空転した衆院予算委審議の打開策を模索しながらも、宮沢派の前事務総長だった阿部文男元北海道、沖縄開発庁長官の扱いに苦慮、阿部元長官との接触もままならず、有効な手が打てないため「進むに進めない」(首相周辺)との苦しい立場に立っている。

首相は4日の衆院予算委で阿部元長官の議員辞職問題について「友人としてのアドバイスに欠けることがあってはならない」と辞職を働き掛ける意向を示唆した。

しかし加藤官房長官は「官邸として動く話ではない」と否定的。首相もその後、消極的姿勢を見せ始めている。《共同通信》



【筑波大】学長に江崎玲於奈氏

任期満了に伴う筑波大学(茨城県つくば市、阿南功一学長)の学長選挙は6日投開票され、東大理学部卒でノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈氏(66)=米国ニューヨーク州在住=が、学内候補を破り初当選した。同大学は開学以来初めて純粋な学外者の学長を迎えることになる。

江崎氏は32年にわたり米国で研究生活を送った国際派。国際社会に対応できる人材育成を掲げて出馬しただけに、今後の大学運営に新風を吹き込むと期待される。《共同通信》

【アマコスト駐日米大使】日米の相互理解が必要

米国のアマコスト駐日大使は6日、自民党本部で綿貫幹事長と会談し、米国の勤労者に触れた宮沢首相や桜内衆院議長の一連の発言に関し「日米政府の関係はうまくいっている。いろいろなことが新聞に出ているが、日本政府を信頼しているし、緊密な関係を保ちたい」と述べ、日米が今後とも相互理解を深め前向きに対応していく必要があるとの考えを示した。

また同大使は総務会長らとの会談で、首相らの発言に関し懸念を表明した、と報道されたことに大使「誠に残念だ」と述べ、発言の真意が懸念の表明にあったのではないことを説明した。《共同通信》

【従軍慰安婦】比、中国人も

日中戦争、太平洋戦争当時の従軍慰安婦問題で、陸軍大臣ら陸軍が全面的に慰安所の設置や管理運営を統括、朝鮮人慰安婦だけでなく、中国、フィリピン人慰安婦も存在していたことを示す未公開資料が6日、明らかになった。

社会党の伊東秀子衆院議員が防衛庁防衛研究所戦史部から入手した。政府はこれまで、韓国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)政府に対し「旧日本軍が何らかの形で関与したことは否めない」(加藤官房長官)として、先の宮沢首相訪韓などで公式に謝罪、「誠実な調査」(宮沢首相)を約束しているが、日本側の資料で中国、フィリピン人慰安婦の存在や、陸軍ぐるみで関与していたことが判明、波紋を広げそうだ。《共同通信》

【米・インディアナ州】米軍機、レストランに墜落

6日午前10時(日本時間7日午前1時)ごろ、インディアナ州南部のエバンスビルで、タッチアンドゴー訓練中の米軍輸送機(乗員5人)が墜落、機体はレストランとモテルが集合する一角に突っ込み、乗員5人と、地上にいた11人の少なくとも16人が死亡、19人が重軽傷を負った。

墜落したのは、ケンタッキー州の予備役部隊に所属するC-130型輸送機。目撃者によると、同機は、エバンスビル空港を離陸後、南に針路をとったが高度を下げ続け、空港から約1キロ南のレストランに頭から突っ込んだという。機体は炎上、レストランに併設の四階建てのモテルの宿泊客などが巻き込まれた。

事故当時、モテルには宿泊客ら15人から20人がいた。輸送機は地面に垂直に突っ込んで大破して建物を破壊、同時に満タンだった燃料が炎上し、高さ約20メートルの炎がモテルとレストランを包み込んだ。

輸送機はレストランの4分の1を破壊したが、地上の死者のほとんどが、火災によるものだという。モテルでは9人、レストランでは2人が死亡した。火災は数時間たった同日午後、やっと消し止められた。《読売新聞》



2月6日のできごと