平成1116日目

平成4年1月28日(火)

1992/01/28

【米・ブッシュ大統領】戦略核を大幅削減

ブッシュ米大統領は28日午後9時(日本時間29日午前11時)から米議会上下両院合同本会議で年頭一般教書演説を行い、旧ソ連邦に対する多弾頭弾道ミサイルの相互廃棄・削減提案を始めとする核軍縮と5年間で500億ドルにのぼる国防費削減計画を明らかにした。さらに冷戦に勝利した結果、内政重視が可能になったとして、短期的、長期的な包括的経済成長策を打ち出した。

92年大統領選挙戦開始を目前にして、経済困難のためブッシュ政権への支持率は下がる一方で、ブッシュ大統領にとっては政権発足以来もっとも重要な一般教書といえる。

ブッシュ米大統領は一般教書演説の中で、MXミサイルの新規生産中止や、海中発射弾道ミサイル(SLBM)用の新型弾頭の生産中止などの一方的措置を含む大幅械略核軍縮方針を発表した。また、旧ソ連の独立国家共同体(CIS)との間で合意ができれば、米国は、既配備の分を含めMXミサイルを完全に廃棄し、SLBM弾頭総数の現状の3分の1を削減する考えを明らかにした。《読売新聞》



【兵庫県尼崎市】医師誘拐犯が発砲、ろう城

東京都杉並区の医師誘拐事件で警視庁から身代金目的誘拐容疑で指名手配されていた兵庫県尼崎市出身、住所不定、元土木作業員A容疑者(32)が28日午前2時40分ごろ、捜査員らと撃ち合いの末、尼崎市の会社員Bさん(49)方に乱入、1人暮らしのBさんを人質に立てこもった。

大阪府警、警視庁の捜査員と尼崎西署員ら計200人が現場を包囲。母親らと説得を続けた結果、同日午前11時45分、兵庫県警が逮捕監禁、銃刀法違反などの現行犯で同容疑者を逮捕、9時間ぶりにBさんを救出した。《共同通信》

【宮沢喜一首相】議員辞職は「本人判断」

国会は28日午後1時すぎから衆院本会議で各党の代表質問に入り、社会党の田辺幹事長、自民党の森政調会長、公明党の石田委員長の3氏が内政、外交全般にわたってただした。

宮沢首相は田辺、石田両氏の質問に対し、共和リゾート汚職での阿部文男衆院議員の逮捕について陳謝する一方で「進退は基本的には阿部議員自身が判断すべき問題」と強調。捜査中を理由に首相自身としての見解表明を避けた。《共同通信》

【渡辺美智雄外相】中東和平に積極貢献

渡辺美智雄外相は28日午前(日本時間同日午後)、モスクワで開かれた中東和平多国間会議で演説し、中東和平達成のため、わが国が積極的に貢献していく考えを強調した。また、その一環として、同会議に設置された運営委員会を東京で開催する用意があることを表明した。東京会議は、今年9月にも開かれる見通しだ。

また外相は、同会議の軍備管理、経済開発など五分野の分科会(ワーキング・グループ)のうち、わが国がリーダー国(座長)となった環境分野については、アカバ湾の海洋汚染、イスラエル占領地の西岸・ガザ両地区の生活環境改善問題を具体的に例示。これらの地域に予備調査団を派遣することを明らかにした。

外相は、演説の中で、わが国が中東和平のための多国間会議に初めて参加することについて、「新しい国際協力の一翼を担う決定」との考えを表明。中東和平問題について、「公正、永続的、かつ包括的な和平を実現すべく、真っ向から立ち向かわなければならない」と強い調子で訴えた。 また、わが国の中東問題に対する基本姿勢として、①イスラエルの1967年以降のすべての占領地からの撤退②パレスチナ人の民族自決の権利の承認③イスラエルの共存に対するアラブ諸国の承認—の三原則を示した。

モスクワ滞在中の渡辺美智雄外相の同行筋が28日、明らかにしたところによると、政府は、アカバ湾、西岸・ガザ両地区の環境調査のため、国際協力事業団(JICA)と協力して外務省中近東アフリカ局の野上義二参事官を団長とした予備調査団を3月に派遣することになった。《読売新聞》

【中国・鄧小平氏】「改革進めない者はクビ」

28日付の香港の中国系紙「文匯報」「大公報」は、現在広東省に滞在中の中国の最高実力者、鄧小平氏が同省の深圳経済特区に滞在中、「改革、開放は中国の唯一の活路であり、改革をやらない者はだれであろうと辞職するしかない」と改革、開放に抵抗する者を排除する必要性を強調した、と伝えた。

深圳訓券取引所を訪問した際に語ったもので、鄧氏は「証券取引は資本主義だと言う人がいるが、上海、深圳でテストした結果、成功であることが証明された。資本主義のものでも、社会主義制度のもとで導入してかまわない」と語ったという。《読売新聞》



1月28日のできごと