平成1074日目

1991/12/17

この日のできごと(何の日)

【ボクシング・井岡弘樹選手】2階級制覇

世界ボクシング協会(WBA)ジュニアフライ級タイトルマッチ12回戦は17日、大阪府立体育会館で行われ、挑戦者で同級1位の井岡弘樹(グリーンツダ)がチャンピオンの柳明佑(韓国)に2−1の判定で勝ち、タイトル奪取に成功した。井岡は世界ボクシング評議会(WBC)ストロー級に続く王座獲得で、日本選手ではファイティング原田、柴田国明に続いて史上3人目の2階級制覇を達成した。柳はプロ入り37戦目で初黒星を喫し、6年間保持したタイトルの18度目の防衛に成功した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【宮澤喜一首相】金丸氏に「副総裁」就任を要請

宮澤首相は17日午後、首相官邸で自民党竹下派会長の金丸元副総理と約1時間会談し、金丸氏に党副総裁就任を改めて要請した。金丸氏は「あなたを(総理・総裁に)推薦し、一票を入れた一人だから責任は感じているが(竹下派の)同僚と話して返事をしたい」と答え、慎重に検討する意向を伝えた。

金丸氏の副総裁就任は10月下旬の総裁選直後にも宮澤首相が要請したが、金丸氏は態度を保留していた。首相がこの時期に再度要請したのは、金丸氏を党副総裁に迎えることにより、国連平和維持活動(PKO)協力法案が不成立となったことで悪化している竹下派と関係修復、政権を強化したいとの狙いからとみられる。

このあと金丸氏は記者団と懇談し「自分の派だけではなく他派閥とも相談しなければならない。多くの人がやった方がいいと言えば(就任する)……」と述べた。しかし竹下派内には首相はじめ宮澤派の国会対策の不手際などに反発する空気が強く、金丸氏が受諾するかどうかは微妙だ。《共同通信》

【宮澤喜一首相】連合・山岸会長と会談

宮澤首相と連合の山岸章会長との政労トップ会談が17日午後、首相官邸で開かれた。この中で、宮澤首相は平成四年度の予算編成について、「景気は減速しており、注意を要する。来年の税収見通しは厳しいが、赤字国債を発行せず、建設国債と財政投融資を織り込みながら、景気対策を前進させていく」と述べ、積極的な景気対策を推進していく方針を強調した。

この日の会談では、山岸会長が来年度の予算編成にあたって、①不動産関連融資の総量規制の継続②増税でなく歳出の思い切った見直し③労働時間短縮のための関連法制定など施策の推進④東京一極集中化の是正―などを申し入れた。《読売新聞》

【ロシア・エリツィン大統領】ソ連・ゴルバチョフ大統領と会談

ロシア共和国のエリツィン大統領は17日、ゴルバチョフ連邦大統領と「独立国家共同体」結成をめぐる情勢について会談した。

ロシア共和国の公式「ロシア通信」によると、ゴルバチョフ大統領は会談に先立ち、10共和国指導者が21日から共同体加盟問題を話し合うアルマアタ会議と、予定されるエリツィン大統領のイタリア訪問が議題となると語った。

また、ロシア通信によると、16日に行われたベーカー米国務長官との会談で、ゴルバチョフ大統領は、“抵抗”を断念し、連邦最高会議は早急に共同体合意を批准すべきだ、との見解を表明したという。

同大統領は、現情勢下では①連邦最高会議による合意批准②共同体加盟国相互間の国防同盟条約の締結③外交政策の調整④共同体内の経済関係の明確化―など、連邦から共同体への「スムーズな移行」が急務だと長官に伝えた。《読売新聞》

【ソ連】年内に消滅

ゴルバチョフ・ソ連大統領とエリツィン・ロシア共和国大統領は17日、すべての連邦機関の活動を年末までに停止するか、またはロシア共和国へ移管することで合意した。

移管される機関には中央権力の象徴であったクレムリンやソ連国立銀行(ゴスバンク)なども含まれており、1922年の創設以来69年間続いた「ソ連邦」は、これで年内に名実ともにその役割を終えることになった。

またエリツィン大統領がロシア通信に語ったところによると、ゴルバチョフ大統領の早ければ年内の辞任を示唆した。

一方、ベーカー米国務長官と会談したナザルバーエフ・カザフ共和国大統領は、核保有4共和国間で核兵器不使用に関する特別協定締結の意向を表明するなど「連邦消滅後」に向けた動きも活発になってきた。《読売新聞》



12月17日 その日のできごと(何の日)